【概論】
概論−ユビキチンシステム研究の動向
田中啓二
1. ユビキチンシステムの発見 2. ユビキチンシステムの確立とN末端則 3. ユビキチンリガーゼ研究の動向 4.
続々と登場するユビキチン類似分子群 5. 不思議な修飾反応の可逆性 6. 21世紀のユビキチン研究
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1)ユビキチンリガーゼ研究の最前線
1 古くて新しいN末端則経路
八代田英樹
1. N末端則とは 2. N末端則経路を構成する因子 3. N末端則経路の生理的機能
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2 APC/サイクロソームによるM期制御機構
武田鋼二郎,木全諭宇,柳田充弘
1. APC/Cの発見とサブユニットの同定 2. APC/Cの基質−ユビキチン依存的タンパク質分解とM期進行 3.
APC/Cの制御
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3 SCF複合体の多面的な作用機構
中山敬一,中山啓子
1. SCF複合体の発見 2. SCF複合体の分子構造と機能 3.
SCF複合体によって制御される生体機能 4. ノックアウトマウス作製によるSCF複合体の解析
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4 pVHLユビキチンリガーゼと発癌
岩井一宏,齋藤耕二朗
1. VBC-Cul2は新たなファミリーを形成するE3の1つである 2.
VBC-Cul2リガーゼはHIF-αをユビキチン修飾する 3. VHL病における腫瘍発生メカニズム 4. VBC-Cul2ユビキチンリガーゼの基質タンパクはHIF-αだけなのであろうか?
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5 E6/E6APとMDM2によるp53のユビキチン化の制御機構
安田秀世
1. p53のユビキチンリガーゼ,E6/E6AP複合体 2. HECT型ユビキチンリガーゼ 3.
HPV非感染細胞ではMDM2がp53のユビキチンリガーゼである 4. MDM2の活性制御機構 5. MDM2の活性減少による細胞内p53の安定化
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6 c-CblのRINGフィンガー依存性ユビキチンリガーゼ活性と癌化
横内雅博,Roland Baron, 吉村昭彦
1. E3としてのc-Cblの同定 2. c-Cblと癌
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7 ユビキチンリガーゼとしてのparkinとパーキンソン病
−家族性パーキンソン病から孤発型パーキンソン病へ
服部信孝,志村秀樹
1. 孤発型PDとPark1 (α-synuclein) 2. 孤発型PDとPark2
(parkin) 3. 孤発型PDと家族性PD
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2)ユビキチンバイオロジーと疾患
1 IκBの分解を制御するユビキチンリガーゼ複合体SCFFbw1
畠山鎮次
1. NFκBシグナル 2. IκBキナーゼ(IKK) 3. ユビキチン化酵素複合体SCFFbw1 4.
2つのユビキチン様分子のNFκBシグナルへの関与
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2 Cdkインヒビターp27の分解と癌
加藤順也,友田紀一郎,荒田幸信,田中利明,加藤規子
1. Cdkインヒビターp27について 2. p27の発現量と癌の悪性度 3.
p27の制御と癌
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3 β-カテニンの分解と癌
北川雅敏
1. Wntシグナル伝達系 2. Wntシグナル伝達系の標的遺伝子 3.β-カテニンのユビキチンリガーゼSCFβ-TrCP/Fbw1/FWDI 4.
Wntシグナル伝達系と癌化
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4 TGF-βのシグナル伝達とユビキチン・プロテアソームシステム
今村健志,宮園浩平
1. TGF-βスーパーファミリーのシグナル伝達機構 2. Smurf1とBMP特異型Smadの分解機構 3.
Smad2の分解機構 4. Smurf2 とTGF-β特異型 Smadの分解機構 5. Smadの分解機構と癌
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【概論】
プロテアソーム研究の動向
田中啓二
1. 新酵素の発見前夜 2. 20Sプロテアソームの発見 3. 26Sプロテアソームの発見 4.
プロテアソーム研究の軌跡 5. 21世紀のプロテアソーム研究
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1)構造・機能と分子多様性
1 高次構造研究の進展
水島恒裕,海野昌喜
1. プロテアソームの構造解析 2. 大腸菌のATP依存性プロテアーゼ
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2 免疫プロテアソームとハイブリッドプロテアソーム
村田茂穂
1. プロテアソームとMHC class I抗原プロセッシング 2.
免疫プロテアソーム 3. ハイブリッドプロテアソーム
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3 マウス胎仔期に特異的に発現するユビキチンレセプター
−26Sプロテアソームの分子多様性とその意義
川原裕之
1. 26Sプロテアソームシステム 2. ポリユビキチン鎖認識サブユニット 3.
Rpn10サブユニットの多様性
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2)プロテアソームバイオロジーの発展
1 プロテアソームによる出芽酵母の細胞周期制御
東江昭夫
1. ユビキチン・プロテアソーム系 2. プロテアソーム変異体が示す細胞周期異常 3.
Cdc28キナーゼとプロテアソームとの機能的・物理的関係 4. rpn9変異体中での細胞周期制御タンパク質の分解
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2 小胞体関連分解機構の最前線
徳永文稔
1. ERADの阻害剤 2. ERADシステムの最新モデル 3. ERAD異常に関連したミスフォールドタンパク質の凝集体形成と疾患とのかかわり 4.
小胞体ストレスとERAD
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3 オルニチン脱炭酸酵素とアンチザイム
村上安子,松藤千弥
1. ポリアミンによるODCの分解制御とアンチザイムの役割 2.
ODC分解の分子機構 3. アンチザイムの分子進化 4. 新たに見出されたアンチザイムの分子種
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4 分子シャペロンとプロテアソーム
南 康文
1. タンパク質のフォールディング,そして凝集と分解 2. 分子シャペロンとタンパク質の分解 3.
タンパク質のアグリゲート:アグリソーム
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