バイオウェブ - 細胞周期の最前線

実験医学増刊　Vol.23 No.9 2005

細胞周期の最前線明らかになるその制御機構				◆　出版社　◆　羊土社〒101－0052 東京都千代田区神田小川町2-5-1 TEL 03-5282-1211 FAX 03-5282-1212 URL https://www.yodosha.co.jp/

序
中山敬一

■　第1章　G0期からG1期へ ―細胞周期が回転し始めるとき

概論：G0期 ― 細胞周期研究における最後のブラックボックス
中山敬一

1. Rb，サイクリンC-CDK3とE2F6 ― G0-G1移行期における分子メカニズムの新展開洲崎悦生，中山敬一
2. G1期にp27を分解する新たなユビキチンリガーゼKPC 嘉村　巧
3. サイクリンDの機能とその発現調節竹内　隆
4. G1期サイクリンとCDKのノックアウトマウスからわかった意外な真実鉄　治

■　第2章　S期 ―ここまでわかったDNA複製とその制御

概論：S期制御機構の解明と残された謎
正井久雄

1. ATP/ADPスイッチによる，ORCの活性制御水島　徹
2. MCMタンパク質複合体の機能制御石見幸男
3. 真核生物染色体DNAの複製開始領域への複製タンパク質の集合機構荒木弘之
4. DNA複製のライセンス化制御吉田和真，滝澤温彦，久保田弓子

■　第3章　G2期からM期へ ―このダイナミックな変化の分子メカニズム

概論：はじめにＭ期ありき
岸本健雄

1. 染色体の構築と分離におけるコンデンシンの役割小野教夫，平野達也
2. スピンドルと動原体の結合機構佐藤政充，登田　隆
3. いかにして動的スピンドルがつくられるのか？船引宏則，木下和久
4. M期進行を調節するAuroraキナーゼ佐谷秀行
5. Wee1ファミリーキナーゼの活性制御機構―ヒトWee1Aのユビキチン化依存分解を中心に渡辺信元
6. p27の分解はM期の進行に必要である中山啓子

■　第4章　減数分裂 ―体細胞分裂との共通性と特異性

概論：減数分裂の制御機構：その核心に迫る
佐方功幸

1. 減数第一分裂における染色体分配の分子メカニズム田中晃一，渡辺嘉典
2. 減数分裂周期における細胞周期制御機構伊澤大介，山本正幸
3. 第二減数分裂制御にかかわる新しいCdc7/Dbf4キナーゼ複合体Spo4/Spo6 中村太郎，淡路　萌，下田　親
4. 卵減数分裂を特徴づける細胞周期制御井上大悟，兼森芳紀，佐方功幸

■　第5章　チェックポイント ―細胞周期の危機管理

概論：染色体DNA不安定化に対する時空的防御ネットワークシステム
中西　真

1. 複製フォークを監視するチェックポイントタンパク―染色体複製装置の危機管理白髭克彦，加藤由起
2. DNA複製と損傷チェックポイントの分子機構村上浩士
3. 動原体による染色体運動とスピンドルチェックポイントの制御松本智裕
4. 出芽酵母の細胞壁合成をモニターする新規チェックポイント機構関谷瑞穂，大矢禎一

■　第6章　生命現象と医学における細胞周期研究―細胞周期研究はどこへ向かうのか

概論：細胞の生と死：癌はなおるか？
西本毅治

1.p16Ink4a/Rb経路の細胞老化と細胞周期における役割高橋暁子，山越貴水，原　英二
2. p53とRBタンパク質のユビキチン依存的分解機構と癌北川雅敏
3. 癌遺伝子産物c-Mycの分解機構畠山鎮次，丸山　覚
4. 神経上皮における細胞周期，運命決定，組織形成運動のリンク宮田卓樹
5. システムバイオロジー的手法を用いた細胞周期制御因子の機能解析小谷秀示，石原孝也，堀田晶子

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