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実験医学増刊 Vol.39 No.10 2021

相分離
メカニズムと疾患

“膜のないオルガネラ”はいかに機能するか? 神経変性疾患・ウイルス感染とどう関わるか?

 出版社  羊土社

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廣瀬哲郎,加藤昌人,中川真一/編

■ 序

【廣瀬哲郎】

■ 概論 相分離研究による細胞像の再構築

【廣瀬哲郎】

■ 第1章 基盤因子と理論
  1. 細胞サイズ空間での相分離から細胞内相分離へ
    【柳澤実穂,冨田和甫,渡邊千穂】

  2. タンパク質の相分離誘導ドメイン―天然変性領域・プリオン様ドメイン・low-complexity配列
    【加藤昌人】

  3. 相分離を制御する細胞内のさまざまな因子
    【吉澤拓也】

  4. タンパク質を安定化させる超天然変性タンパク質,Heroタンパク質
    【石塚達也,泊 幸秀】
■ 第2章 相分離と細胞内構造

I.核内の非膜オルガネラ

  1. 液-液相分離を介した核小体構造形成のダイナミクス
    【奥脇 暢】

  2. Cajal bodyの多機能性と柔軟性の包括的理解
    【大峽咲希,中川真一,米田 宏】

  3. 核スペックル
    【秋光信佳】

  4. パラスペックル
    【山崎智弘,山本哲也,廣瀬哲郎】

  5. 核膜孔複合体の構造と機能における液-液相分離の役割
    【吉村成弘】

II.細胞質の非膜オルガネラ

  1. 生殖細胞の運命を制御する非膜性RNP凝集体
    【須山律子,甲斐歳惠】

  2. 動物のRNAサイレンシング経路と顆粒構造体
    【平形樹生,塩見美喜子】

  3. ストレス顆粒形成による生命機能制御と疾患
    【吉岡大介,中村貴紀,武川睦寛】

  4. 神経RNA顆粒のダイナミクス制御と高次脳機能
    【椎名伸之】

  5. 相分離を介した中心体の制御機構
    【馬渕 陽,畠 星治,北川大樹】

  6. 膜性オルガネラと非膜オルガネラのクロストーク
    【持田啓佑,田中元雅】

III.染色体・転写制御と相分離

  1. 「場」の形成を介した転写動態制御
    【川崎洸司,深谷雄志】

  2. 転写凝集体とゲノム高次構造
    【鈴木 洋】

  3. 染色体座位顆粒
    【市川雄一,斉藤典子】

  4. ヘテロクロマチンの形成メカニズム
    【野澤竜介,小布施力史】

  5. 減数分裂の相同染色体対合
    【平岡 泰】
■ 第3章 相分離と生体機能・疾患
  1. 酸化還元センサーとして働くLC配列のクロスβ線維
    【加藤昌人】

  2. ユビキチン修飾と相分離
    【佐伯 泰】

  3. 相分離で見直すオートファジー
    【藤岡優子,野田展生】

  4. 細胞極性と相分離
    【茂木文夫】

  5. 相分離現象を通して見る神経変性疾患
    【小澤大作,永井義隆】

  6. RNAウイルス感染で認められる相分離
    【本田知之】
■ 第4章 解析技術
  1. 液滴混み合い状態としての細胞内レオロジー
    【水野大介,藤原 誠,井口昇之,杉野裕次郎】

  2. 細胞内相分離を理解・操作・活用する人工相分離ツール
    【築地真也,吉川 優】

  3. X線散乱・中性子散乱
    【中川 洋,松尾龍人】
■ 索引

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