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実験医学増刊 Vol.38 No. 2020

イメージング時代の構造生命科学
細胞の動態、膜のないオルガネラ、分子の構造変化をトランススケールに観る

 出版社  羊土社

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田中啓二,若槻壮市/編

■ はじめに―構造生物学から構造生命科学,そして構造イメージング時代のトランススケール計測へ

【田中啓二,若槻壮市】

■ 第1章 近年の技術革新と解かれた構造

概論 近年の技術革新と解かれた構造
【若槻壮市】

  1. クライオ電顕によってとらえられたP4-ATPaseフリッパーゼの輸送サイクル
    【平泉将浩,西澤知宏】

  2. クライオ電子顕微鏡によるクロマチンダイナミクス研究
    【鯨井智也,滝沢由政,胡桃坂仁志】

  3. ミトコンドリアタンパク質搬入ゲートTOM複合体─クライオ電子顕微鏡による立体構造の解明
    【荒磯裕平,遠藤斗志也】

  4. クライオ電子線トモグラフィーの現状と将来
    【福田善之】

  5. 高速AFMの技術革新と注目の成果
    【安藤敏夫】

  6. X線結晶構造解析─技術革新
    【山田悠介,千田俊哉】

  7. X線結晶構造解析─自然免疫受容体TLR7ファミリー活性化機構の新局面
    【清水敏之】

  8. X線結晶構造解析─生物のエネルギー代謝酵素の分子進化
    【樋口芳樹】

  9. 1分子チップ─膜タンパク質のデジタルバイオ分析
    【渡邉力也】

  10. LC-MSを基盤とするRNAの構造解析システム─転写後修飾の総合的理解に向けて
    【田岡万悟,手塚真由,延 優子,礒辺俊明】
■ 第2章 構造生命科学からトランススケール・イメージングによる細胞動態学へ

概論 in cell構造生命科学による細胞動態解明へ
【蔡 慧玲】

T.トランススケールな解析が待たれる生命科学の未解決課題

  1. 柔らかい構造の可視化─LLPSと膜動態を例に
    【能代大輔,野田展生】

  2. タンパク質のマルチバレント相互作用が駆動する液−液相分離
    【安田さや香,田中啓二,佐伯 泰】

  3. RNAを含む非膜構造体の内部微細構造観察と天然変性領域の役割
    【中川真一】

  4. CRISPR-Cas9によるDNA切断の分子機構
    【西増弘志】

  5. 初期分泌経路における新たなタンパク質品質管理機構─亜鉛イオンとERp44の協奏
    【天貝佑太,渡部 聡,稲葉謙次】

  6. 抗体フラグメントを用いたGPCR構造生命研究
    【岩田 想,浅田秀基】

  7. さまざまな役割をもつヒトV-ATPaseの理解に向けて
    【村田武士,鈴木花野】

  8. 細胞骨格が制御する細胞内の営みをトランススケールに理解する
    【仁田 亮,今崎 剛】

  9. クライオ電子顕微鏡による細胞生物学に必要なもの
    【吉川雅英】

  10. 細胞間コミュニケーションのトランススケールな理解─シナプス形成を例に
    【深井周也】

U.トランススケールな解析を実現するための技術的課題

  1. “原子分解能”(オングストローム)をめざした光学イメージング
    【岡田康志】

  2. NMRと計算科学の融合によるin-cell構造生物学
    【伊藤 隆,木川隆則,杉田有治】

  3. 分子・細胞・組織・器官をつなぐ多細胞ネットワークの研究戦略
    【松田道行】
■ 第3章 構造生命科学の世界動向

概論 構造生命科学を支える大型研究施設の世界動向
【若槻壮市】

  1. 日本における構造生命科学の動向
    【神田大輔】

  2. 米国の構造生命科学
    【古川浩康】

  3. 中国の構造生物学の躍進と基盤施設の現状
    【服部素之】

  4. 欧州大型研究施設における統合生物学研究
    【Leonard M.G. Chavas】

  5. 欧州における放射光施設と構造生物学データベースの動向
    【中根崇智】

  6. 世界における構造生物学のソフトウェア開発の動向
    【木原大亮】
■ 第4章 活用可能なデータベースとプラットフォーム
  1. クライオ電子顕微鏡を使いたいと思ったら
    【安達成彦,千田俊哉】

  2. 放射光・XFELでのタンパク質結晶構造解析のすすめ
    【山本雅貴,平田邦生】

  3. 高速AFMを使いたいと思ったら
    【古寺哲幸】

  4. 生体高分子の構造データ検索と解析ならPDBj
    【栗栖源嗣】

  5. 対象タンパク質を理解するための有用なデータベース
    【長尾知生子,水口賢司】
■ おわりに―構造生命科学の発展と将来展望

【田中啓二】

■ 索引

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