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実験医学増刊 Vol.35 No.12 2017

認知症
発症前治療のために解明すべき分子病態は何か?

 出版社  羊土社

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森 啓/編

序にかえて ―オールジャパンの底力を認知症研究で示さん!
【森 啓】

■ 第1章 脳神経病理変化

1. 神経変性疾患の神経病理―タンパク質伝搬仮説の検証(Aβ,タウ,シヌクレイン,TDP43)
【村山繁雄,齊藤祐子】

2. 劣性遺伝性若年性パーキンソン病(AR-JP)の臨床,病理,分子遺伝学
【服部信孝,今居 譲,柴 香保里】

3. プリオン病の多様性と治療開発
【逆瀬川裕二,堂浦克美】

4. 脳内炎症の病理像と意義
【細川雅人,秋山治彦】

5. PETイメージング―Aβ/タウ病変・ミクログリアの可視化による認知症病態の理解
【樋口真人】

■ 第2章 アルツハイマー病病因分子と制御

1. 患者脳における異常タンパク質蓄積の病理生化学
【新井哲明】

2. アミロイドβタンパク質の構造解析と診断への応用
【入江一浩,村上一馬】

3. APPの代謝と軸索輸送における生理機能
【鈴木利治,中矢 正】

4. 細胞内Aβによる軸索輸送障害とシナプス変性
【梅田知宙】

5. BACE1によるAPP切断とprotective変異
【羽田沙緒里】

6. γセクレターゼ結合分子ILEI/FAM3CによるAβ産生制御
【西村正樹】

7. ミクログリアに発現する受容体型アルツハイマー病危険因子TREM2
【城谷圭朗,岩田修永】

■ 第3章 遺伝的視点

1. アミロイドβタンパク質産生分子機構
【富田泰輔】

2. タウオリゴマーの実態とその遺伝学的因果関係
【佐原成彦】

3. アルツハイマー病のゲノミクス:リスク遺伝子と防御的遺伝子
【原 範和,池内 健】

4. 認知症のエピジェネティクス
【間野達雄,岩田 淳】

5. 認知症における百寿者コホート―アンチ認知症の遺伝子を探索する試みと意義
【新井康通,三村 將】

■ 第4章 認知症モデル

1. ヒトiPS細胞を用いた認知症モデル
【仁木剛史,井上治久】

2. イントロン挿入タウTgマウス
【梅田知宙】

3. Aβオリゴマーマウス:APPOSKトランスジェニックマウス
【森 啓】

4. ADモデルマウスの開発と応用
【斉藤貴志,西道隆臣】

5. 認知症研究におけるカニクイザルの有用性
【木村展之】

6. コモン・マーモセットとアルツハイマー病
【笹栗弘貴,佐々木えりか,西道隆臣】

7. イヌとネコの脳における認知症関連病変
【チェンバーズ ジェームズ,内田和幸】

■ 第5章 診断・治療の対象としてのバイオマーカー

1. Aβおよび関連酵素代謝物
【大河内正康】

2. 認知症バイオマーカーとしてのCSFタウ
【武田朱公,中嶋恒男】

3. アルツハイマー病の髄液バイオマーカー研究:過去・現在・未来
【徳田隆彦】

■ 第6章 認知症発症に影響する種々の要因

1. アルツハイマー病の分子病理学と神経活動
【山田 薫,橋本唯史,岩坪 威】

2. 良質な睡眠を通じた認知症の発症・進展予防の可能性
【皆川栄子,和田圭司,永井義隆】

3. 糖尿病から探る認知症メカニズム
【里 直行】

4. 生活習慣病の視点から見た認知症の治療介入
【田代善崇,木下彩栄】

5. 歯周病・咀嚼機能障害と認知症
【道川 誠】

6. 神経細胞内のミトコンドリア局在異常と認知症
【岡 未来子,飯島浩一,安藤香奈絵】

■ 第7章 発症分子機構update

I.オリゴマー仮説と凝集説

1. アミロイド凝集とオリゴマー仮説―アミロイドからオリゴマーへ:世界の研究の移り変わり
【小野賢二郎】

2. αシヌクレイン凝集
【野中 隆】

3. アミロイド凝集前の超早期病態とその抑制
【藤田慶大,岡澤 均】

II.伝播仮説

4. 認知症疾患における異常タンパク質のプリオン様伝播説
【鈴掛雅美,長谷川成人】

5. タウ伝播仮説の可能性と限界について
【武田朱公】

6. エクソソーム性伝搬
【八木洋輔,横田隆徳】

■ 第8章 創薬・発症前治療への挑戦

1. タウ免疫療法―現状と展望
【富山貴美】

2. オリゴマー抗体医療の現状と展望
【松原悦朗】

3. ドラッグ・リポジショニングによる抗認知症薬の探索
【富山貴美】

4. 進行中のアルツハイマー病臨床試験および予防介入試験
【瓦林 毅,東海林幹夫】


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