綿田裕孝/編
序
【綿田裕孝】
概論 糖尿病研究の進歩と残された課題
【綿田裕孝】
Overview インスリン分泌の基本メカニズムと最新の研究動向
【石原寿光】
- 膵β細胞における代謝-分泌連関と2型糖尿病におけるその破綻
【藤本新平】
- 膵β細胞容積調節機構とその破綻―細胞増殖,細胞死,脱分化
【綿田裕孝】
- マクロファージと膵島炎症―a double-edged sword
【大石由美子,真鍋一郎】
- ウイルスによる膵島細胞傷害―ウイルス糖尿病予防ワクチンの開発は可能か?
【永淵正法,勝田 仁,三根敬一朗,吉開泰信】
- グルカゴン分泌異常―その病態生理的意義
【北村忠弘,小林雅樹】
Overview インスリン作用の基本メカニズムと最新の研究動向
【門脇 孝】
- 中枢神経系によるエネルギー代謝制御とその破綻
【箕越靖彦】
- インスリンシグナルとその破綻
【倉本尚樹,細岡哲也,小川 渉】
- インスリン感受性に影響を与える褐色脂肪細胞の分化・機能
【大野晴也】
- 脂肪組織の炎症
【薄井 勲,戸邉一之】
- 内臓脂肪・異所性脂肪の蓄積―体脂肪分布の意義とは?
【鴫山文華,熊代尚記】
- 身体不活動による骨格筋の糖代謝機能低下
【眞鍋康子,藤井宣晴】
■ 第3章 インクレチン関連薬は糖尿病治療を変えるか?
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- インクレチン分泌制御の分子メカニズム
【原田一貴,坪井貴司】
- 明らかとなるインクレチン関連薬の多彩な作用
【矢部大介】
■ 第4章 新しい治療薬・治療法は何が開発されているのか?
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I.新たな創薬標的
- 治療標的としての胆汁酸シグナル
【北村奈穂,渡辺光博】
- 創薬標的としてのFGF21
【稲垣 毅】
- 創薬標的としてのアディポネクチン
【山内敏正,岩部美紀,岩部真人,門脇 孝】
- 新規経口糖尿病治療薬の創薬標的としてのGPR119
【田口貴史,松本康嗣】
II.新たな治療法
- 腸内細菌を介した宿主エネルギー代謝と免疫制御機構―糖尿病治療に向けて
【中島 啓,木村郁夫】
- ケトン体は,新しい糖尿病治療の旗手になるのか?
【植木浩二郎】
- 肥満外科手術による糖尿病改善効果のメカニズム
【徳山宏丈,横手幸太郎】
- 微弱電流と温熱刺激による新規糖尿病治療
【近藤龍也,荒木栄一】
- クローズドループ型人工膵臓による血糖自動制御―インスリンポンプによる糖尿病治療の進歩
【松久宗英】
III.細胞分化の制御による治療の可能性
- ES/iPS細胞を用いた糖尿病の細胞療法への取り組み
【豊田太郎,田上 寛,中村剛士,長船健二】
- 非β細胞から膵β細胞への分化転換
【佐々木周伍,松岡孝昭】
■ 第5章 個別化医療・予防医学をどう実現するのか?
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- ヒトゲノム解析による2型糖尿病の遺伝要因の解明―GWASから全ゲノムシークエンスへ
【前田士郎】
- エピゲノム変化に主眼を置いた糖尿病研究
【酒井寿郎,松村欣宏,稲垣 毅,阿部陽平】
- プロテオミクスを用いた糖尿病関連タンパク質探索―SERPINA3の発見を例に
【高橋枝里,奥村彰規,久保田浩之,鏑木康志】
- メタボロミクスを用いた糖尿病研究―インクレチン作用メカニズムの解明と糖尿病バイオマーカーの探索を例に
【横井伯英,清野 進】
- トランスオミクスによる生化学ネットワーク再構築―疾患は多階層生化学ネットワークの破綻である
【柚木克之,久保田浩行,黒田真也】
- バイオマーカーとしての膵β細胞量
【藤田直尚,藤本裕之,浜松圭太,稲垣暢也】
- 糖尿病による認知症促進機構とその予防―糖・脂質代謝の観点から
【里 直行】