嘉糠洋陸,忽那賢志/編
感染症の生々流転を俯瞰する
【嘉糠洋陸,忽那賢志】
■ 第1章 感染症Hot Topics〜新興再興感染症を中心に |
- エボラウイルス・アウトブレイクからの教訓
【野田岳志】
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)―マダニが媒介するウイルス感染症
【西條政幸】
- 中東呼吸器症候群(MERS)は第二のSARSとなるのか?―韓国のアウトブレイクから学ぶこと
【中島一敏】
- デング熱・チクングニア熱:蚊媒介感染症の過去と現在
【モイメンリン】
- HIV感染症の予防と治癒に向けて
【伊勢田すみれ,俣野哲朗】
- ヒトの間で流行しているインフルエンザ
【今井正樹,河岡義裕】
- 人獣共通感染症―病原体はいかに移動し進化するのか?
【前田 健】
- 節足動物によって運ばれる感染症
【山地佳代子,青沼宏佳,佐久間知佐子,保科斉生,嘉糠洋陸】
- 赤痢アメーバ感染症―オルガネラ進化の多様性をみせるすばらしき生物モデル
【野崎智義】
- 薬剤耐性菌の疫学・検査
【山本 剛,國寶香織,長谷朋子,池町真実,福井智子】
- 薬剤耐性菌の治療とその対策―抗菌薬は終わってしまうのか?
【小川吉彦,笠原 敬,矢野寿一】
■ 第2章 感染症研究のいま〜メカニズムから予防・治療まで
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I.感染のメカニズム
- T細胞と自然リンパ球の協調による感染防御機構
【中村有孝,長谷耕二】
- 病原菌の侵入・増殖と宿主真核細胞の攻防
【永井宏樹】
- 単純ヘルペスウイルスの潜伏感染―どのように宿主内で生き残り再活性化するのか?
【有井 潤,川口 寧】
- 細菌の免疫回避と高病原性獲得の機構
【阿部章夫】
II.マクロ生物学からのアプローチ
- 感染症流行の数理モデルへの招待
【西浦 博】
- レトロウイルスの起源と進化
【宮沢孝幸,中川 草】
- 生物多様性と感染症―生物多様性保全による生態系での感染リスク低下
【坪田敏男】
III.予防・治療に向けた研究
- 次世代感染症ワクチン開発の展望
【山本拓也,石井 健】
- エボラウイルス感染に対して使用されたファビピラビルの開発
【大黒 徹,白木公康】
- 抗体医薬研究の最前線と展望
【橋口隆生】
- 常在微生物の活用
【大野博司】
■ 第3章 人類社会と感染症との戦い〜実例を交えて |
- わが国における輸入感染症診療の問題点
【忽那賢志】
- 一類感染症へのわが国の対策とBSL-4施設の必要性
【下島昌幸】
- 感染症リスクコミュニケーション
【加來浩器】
- ワクチン懐疑・反ワクチン
【堀 成美】
- 検疫―水際で感染症と闘う防人
【横塚由美】
- 生物学的脅威と生物テロ対策のランドスケープ
【齋藤智也】
- 世界の感染症医療事情―アフリカ在住医務官の視点から
【北村和久】
- スーダンにおけるNGOの地域医療の実践例
【川原尚行】
- WHOのエボラ出血熱対策ミッション
【古宮伸洋,加藤康幸】
- 感染症対策ファンド―顧みられない熱帯病への挑戦
【日下英司】
- 西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行に対する国内の行政対応
【氏家無限】
有用な情報源リスト
【嘉糠洋陸,忽那賢志】