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実験医学増刊 Vol.33 No.15 2015

脂質疾患学
なぜ“あぶら”の異常が病気を引き起こすのか?

その質的量的変化と肥満、がん、不妊症、免疫・皮膚・神経疾患

 出版社  羊土社

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村上 誠,横溝岳彦/編

■ 巻頭座談会

あなたの知らない「脂質」の世界 ―脂質研究の過去,現在,そして未来
[座談会参加者] 五十嵐靖之/清水孝雄/徳村 彰/西島正弘/村上 誠/横溝岳彦

■ 第1章 生体における脂質機能とその最新像
  1. 第1世代脂質メディエーター:エイコサノイド
    【横溝岳彦】

  2. 第2世代脂質メディエーター:リゾリン脂質
    【青木淳賢/川名裕己/木瀬亮次】

  3. ω3脂肪酸の代謝と疾患制御のメタボロミクス
    【有田 誠】

  4. 多様な生体膜リン脂質形成分子メカニズム―リゾリン脂質アシル転移酵素による脂肪酸導入
    【進藤英雄】

  5. スフィンゴ脂質の多様性と多機能性
    【木原章雄】

  6. 膜リン脂質の非対称性を崩壊させる分子機構
    【鈴木 淳】

  7. 膜リン脂質の非対称性が制御する細胞内膜輸送
    【李 尚憲/田口友彦/新井洋由
■ 第2章 多彩な疾患における脂質の量的・質的変化

肥満・代謝性疾患

  1. 脂肪毒性と循環器・代謝疾患
    【江口航生/真鍋一郎】

  2. 脂肪酸伸長酵素と生活習慣病
    【松坂 賢/島野 仁】

  3. ホスホリパーゼA2と循環器疾患
    【久木山清貴/村上 誠】

  4. コレステロールと動脈硬化
    【酒井寿郎】

免疫疾患

  1. 脂質を介した腸管免疫の制御と疾患
    【長竹貴広/國澤 純】

  2. 皮膚免疫疾患とエイコサノイド
    【本田哲也/椛島健治】

  3. 脂質メディエーターと呼吸器疾患
    【町田健太朗/井上博雅】

  4. 免疫細胞移動を制御するリゾリン脂質S1PとLPA
    【竹田 彰/梅本英司/宮坂昌之】

皮膚疾患

  1. セラミドによる皮膚バリア形成
    【木原章雄】

  2. 炎症性皮膚疾患とイノシトールリン脂質代謝系
    【中村由和/金丸佳織/深見希代子】

  3. リゾホスファチジン酸と先天性乏毛症
    【下村 裕/井上飛鳥/青木淳賢】

神経疾患

  1. ホスホリパーゼA2と神経疾患
    【平林哲也/村上 誠】

  2. 慢性疼痛創薬の標的としてのリゾホスファチジン酸
    【植田弘師/藤田和歌子】

  3. ドパミン依存的な情動行動におけるPGE2-EP1経路の役割と精神疾患との関連
    【北岡志保/古屋敷智之】

がん

  1. COX-2/PGE2経路による発がん促進機構
    【大島浩子/大島正伸】

  2. PTEN:脂質ホスファターゼとしての機能と発がんへの関与
    【前濱朝彦/鈴木 聡】

不妊症

  1. プロスタグランジンによる女性生殖制御の意義
    【告 恭史郎/杉本幸彦】
■ 第3章 脂質を標的とした診断・創薬
  1. スフィンゴシン1リン酸受容体を標的とした創薬展開
    【千葉健治】

  2. リゾリン脂質を標的とした診断と創薬
    【蔵野 信/可野邦行/矢冨 裕/青木淳賢】

  3. 脂肪酸受容体を標的とした創薬展開
    【平澤 明】

  4. エイコサノイド受容体を標的とした創薬展開
    【丸山隆幸】
■ 第4章 これからの「脂質疾患学」を支えるテクノロジー
  1. 質量顕微鏡法による脂質解析
    【佐藤智仁/杉山栄二/松下祥子/武井史郎/瀬藤光利】

  2. ホスホイノシタイドミクス ―代謝異常と病態
    【中西広樹/佐々木雄彦】

  3. エイコサノイド類の定量分析
    【北 芳博】

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