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実験医学増刊 Vol.30 No.13 2012

心と体のクロストークから解く
精神・神経疾患
発症基盤・病態生理を担う分子カスケードから臨床応用まで

 出版社  羊土社

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■ 概論

精神・神経疾患研究の現状と社会の要請
【櫻井 武/樋口輝彦】

■ 第I部 精神・神経疾患の最前線:心と体のクロストーク

第1章 精神・神経疾患の最近のトピックス─体との接点─

  1. パーキンソン病と体の病
    【山門穂高/高橋良輔】

  2. 気分障害と糖尿病のクロストークとその病態基盤
    【加藤隆弘/園田紀之/井口登與志/神庭重信】

  3. 統合失調症における身体合併症の臨床,疫学研究を通じた,疾病の生物学的理解
    【高柳陽一郎】

  4. 自閉症と睡眠・消化管障害
    【内匠 透】

  5. Ciliopathy:身体症状と精神・神経病態を結ぶ細胞小器官異常
    【石塚公子】

  6. 視床下部と体の病,肥満と報酬系
    【山田哲也/片桐秀樹】

第2章 心の病・体の病をつなぐ基盤分子

  1. サイトカイン:精神・神経病態形成のキープレーヤー
    【渡辺すみ子/澤 明】

  2. 心理ストレスにおける炎症関連分子の役割とミクログリア活性化への関与
    【古屋敷智之】

  3. 細胞内シグナルからみた心と体─ PI3K-Akt 経路,ERK 経路
    【孫 徹/細田公則/中尾一和】

  4. 代謝調節分子の中枢神経系における役割─脳内インスリン様受容体シグナル分子IRS2 を介した神経機能調節機構
    【田口明子/倉田栄子/福岡屋 航】

  5. mTOR 経路の精神・神経疾患における役割─多様な体の疾患や加齢にかかわる共通経路
    【木下美香/Stephen T. Warren】

  6. 脳神経疾患・心疾患に共通するストレス反応性経路
    【瀧本英樹】
■ 第II部 戦略的な精神・神経疾患研究

第3章 新しいプレクリニカルの技術展開─トランスレーションに向けて─

  1. 精神疾患モデル動物の作製と治療法スクリーニング
    【疋田貴俊/友田利文】

  2. 光技術を用いた神経回路機能の解読と操作
    【尾藤晴彦/松崎政紀/吉村由美子/古田寿昭】

  3. 2光子顕微鏡の神経科学研究への応用─分子から個体までをつなぐ病態解明への新たな光として
    【塗谷睦生】

  4. 脳波オシレーション:病態の解析およびバイオマーカーとしての可能性
    【平瀬 肇】

  5. アッセイとしての齧歯類認知行動解析
    【梶井 靖】

  6. マウスの養育(子育て)行動とその異常:スクリーニングのためのプロトコル
    【大西竜子/恒岡洋右/黒田公美】

第4章 新しい臨床研究の技術とプロジェクト展開

  1. ヒト遺伝学的解析手法による精神・神経疾患へのアプローチ─心と体の接点としての遺伝的背景
    【櫻井 武】

  2. 精神・神経疾患研究のためのブレインバンク
    【村山繁雄/齊藤祐子/丹羽真一】

  3. 精神疾患研究におけるヒト細胞工学技術の可能性と課題
    【加野真一】

  4. 次世代シークエンス技術を用いた精神疾患研究の新たなストラテジー
    【高田 篤/加藤忠史】

  5. トランスクリプトーム解析を用いた精神疾患のトランスレーショナルリサーチ
    【西村有平/Daniel H. Geschwind】

  6. 臨床生理学的アプローチ・イメージング─脳病態の理解,新たなバイオマーカーの開発に向けて
    【村井俊哉/笠井清登】

  7. デコーデッド・ニューロフィードバックによる精神疾患治療の可能性
    【福田めぐみ/川人光男】

  8. アルツハイマー病の根本治療薬の開発の現況と展望─神経変性疾患のコホート研究の先行例として
    【岩田 淳】

第5章 そして創薬へ

  1. 精神疾患の新薬開発動向:PI〜PIIIの話題を中心に
    【高橋長秀】

  2. 精神・神経疾患の創薬におけるベンチャーの役割
    【森下竜一】

  3. 市販後臨床試験,医師主導型臨床試験,そして比較効果研究
    【古川壽亮】

  4. 結びにかえて─心と体のクロストークの理解によって解決するであろうさまざまなこと,その期待
    【澤 明】

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