実験医学増刊 Vol.24 No.2 2006
ここまで進んだ幹細胞研究と再生医療2006
幹細胞の分化を運命づけるメカニズムから臨床応用の取り組み,産業化の展望まで
 出版社  羊土社

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田賀哲也,中畑龍俊

第1部 幹細胞の基礎的研究

1部概論 再生医療の実現のための幹細胞制御の基盤的研究
田賀哲也

■ 第1章 幹細胞はどうして幹細胞でいられるのか

1. ES細胞で特異的に発現する遺伝子群ECATと分化多能性
山中伸弥

2. Lnk, Bmi-1による造血幹細胞の自己複製制御機構
 ―造血幹細胞はどのように自己複製するのか

清田 純,小黒秀行,中内啓光
3. Musashi, Hu, RNA結合タンパク質による神経幹細胞制御
河原裕憲,今井貴雄,赤松和土,岡野栄之
4. Hes遺伝子群による神経幹細胞の維持
 ―神経幹細胞の分化にブレーキをかける分子

畠山 淳,影山龍一郎
5. 毛包における幹細胞ニッチの同定と幹細胞維持機構
大沢匡毅
6. 組織幹細胞の機能異常と「癌」
谷口英樹,千葉哲博

■ 第2章 幹細胞の運命を変えるしくみ

1. ES細胞から膵β細胞への誘導
 ―造血幹細胞はどのように自己複製するのか

白木伸明,粂 昭苑

2. ES細胞 を用いた試験管内での神経分化誘導
 ―終脳前駆細胞と神経網膜前駆細胞

池田華子,渡辺毅一,高橋政代,笹井芳樹

3. 転写因子群の相互作用とクロマチン動態による分化制御
 ―神経幹細胞の運命付けを左右する内外要因のせめぎあい

田賀哲也

4. オリゴデンドロサイト前駆細胞の脱分化とエピジェネティクス変化
近藤 亨
5. 精巣由来多能性幹細胞 multipotent Germline stem(mGS)細胞の樹立
篠原美都,篠原隆司
6. 体細胞から作られたES細胞の正常性
 ―クローン技術は再生医療に利用できるのか

引地貴亮,岸上哲士,若山照彦
7. 唾液腺由来内胚葉系幹細胞の展望
遠藤文夫,松本志郎,奥村健治

第2部 幹細胞の臨床応用

2部概論 幹細胞を用いた再生医療の進展
中畑龍俊

■  第3章 ここまで来ている再生医療

1. 血管内皮前駆細胞を用いた再生医療
美舩 泰,松本知之,岩崎弘登,川本篤彦,浅原孝之

2. 幹細胞による心筋再生医療の現状と将来
永井敏雄,小室一成

3. 脊髄再生
 ―特に神経幹細胞移植について

山根淳一,戸山芳昭,岡野栄之
4. 体性幹細胞を用いた網膜再生
小坂田文隆,高橋政代
5. 体性幹細胞による内耳再生
中川隆之,伊藤壽一
6. 自己骨髄細胞を用いた肝臓再生療法の開発
 ―基礎研究から臨床研究へ

石川 剛,寺井崇二,坂井田 功
7. ex vivo増幅造血幹細胞を用いた臍帯血移植
伊藤仁也,中畑龍俊
8. NOD/SCID/γcnullマウスモデルを用いたヒト幹細胞アッセイ系
平松英文

■  第4章 再生医療の展望―倫理的課題,制度上の問題と産業化への課題

1. ヒト幹細胞を用いた再生医療の倫理問題
位田隆一

2. ヒト胎児組織・細胞を用いた医学研究と再生医療への応用の可能性
 ―国内外の現状と問題点

金村米博

3. 我が国の再生医療産業化において何が問題か
大野邦夫
4. ヒト由来試料の利用をめぐっての対話
鈴木美香,西川伸一


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