実験医学別冊 Experimental Medicine
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バイオイメージングで
ここまで理解(わか)る
多分子の動態パターンや1分子ごとの動きを蛍光,リアルタイムでみる!
編集●楠見 明弘・小林 剛・吉村 昭彦・徳永 万喜洋 |
◆ 出版社 ◆ 羊土社
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バイオイメージングのおもしろさ
楠見 明弘
バイオイメージングから1分子観察と操作へ
楠見 明弘
誰にでもできる生細胞中での1分子観察
分子の動きを見るには,1分子ごとに見るのが一番
細胞膜シグナル分子の超動的,プロジェクト的な集合と離散
1分子2年
1. EGFシグナリングの時空間的パターン
宮脇 敦史・坂上-沢野 朝子
細胞内シグナリングの局在と伝播
いかにEGFシグナリングを可視化するか?
いかに局在刺激するか
EGFシグナリングの時空間的パターンを解く
2. プロテインキナーゼC機能のさらなる多様性
〜PKCターゲティングからわかったこと〜
斎藤 尚亮
はじめに
スピードの違うトランスロケーション
標的が違うトランスロケーション
異なるターゲティングによる細胞応答の相違
おわりに
3. IP3ダイナミクスの可視化でわかってきたこと
廣瀬 健造
はじめに−IP3のダイナミクスを見たいのはなぜか?
いったい,IP3をどうやって見るのか?
細胞内のIP3はどうなっていたか?
中枢神経への応用−神経細胞のIP3はどうなっていたか?
おわりに
4. 神経活動によるアクチン細胞骨格制御とその多様性
古屋敷 智之・荒川 芳輝・竹本-木村 さやか・尾藤 晴彦・成宮 周
シナプスにおけるアクチン細胞骨格のイメージング
スパインの形態的変化の可視化
神経細胞のアクチン細胞骨格の細胞内局在の可視化
さまざまのタイムスケールにおけるアクチン動態の解析
スパインにおけるアクチン細胞骨格の平衡動態の可視化
より機能的なアクチン細胞骨格の可視化に向けて
おわりに
1. SCF受容体の情報伝達における空間情報の制御
小林 剛・村上 瑞奈・武田 美江・大島 智香・入江 かおる・吉村 昭彦・楠見 明弘
はじめに
「多分子レベル」あるいは「1分子レベル」で観察したSCF受容体
リガンド刺激後のSCF受容体の運動変化とその意義
おわりに
2. 生細胞におけるH-Ras情報伝達の1分子観察
村上 瑞奈
はじめに
H-Rasの1分子蛍光観察
1分子FRETによるH-Ras活性化の可視化
活性化したH-Rasの停留
おわりに
はじめに−前駆ラフト
1分子観察によるラフトの追跡
シグナリングラフト
4. 2色蛍光同時1分子観察像の重ね合せ方法と,細胞膜の表裏カップリング
小山 郁子
はじめに
2色蛍光同時1分子観察系
正格子像を使った光学系とSITカメラの歪み補正
2色ビデオ画像の重ね合せと1分子の運動追跡
2種類の分子の共局在を調べる(細胞膜表裏分子のカップリング)
おわりに
5. 1分子のリン脂質の運動をも抑制する細胞膜中の仕切り
藤原 敬宏
はじめに−研究の背景
細胞膜上のリン脂質1分子を標識し,イメージングする
リン脂質のホップ拡散
リン脂質のホップ拡散は,アクチン膜骨格依存的に起こる
おわりに
6. アダプター分子の集合からみたクラスリン被覆ピットの形成過程
〜1分子法によるアプローチ〜
藤原 敬宏
はじめに−研究の背景
CCPは細胞膜上でダイナミックに形成,取り込みを繰り返している
AP2のCCPでの出入りが見えてきた
おわりに
7. 神経細胞極性形成と膜上の拡散障壁
中田 千枝子
ニューロンの極性を保つしくみはどのようなものか?
拡散障壁は存在するか?
1分子観察・操作法でみた拡散障壁の存在
拡散障壁の実体は何か?
拡散障壁は発達段階依存的にできる
拡散障壁の作動機構と存在意義
8. T細胞受容体シグナル伝達におけるLckの運動とラフト
池 博司
はじめに
LckとN10の刺激部位への集合
1分子観察による運動制御機構の解析
9. 三量体Gタンパク質の活性化の1分子解析
笠井 倫志
はじめに
結合リガンドとGαi2との1分子同時観察
おわりに
10. GTP結合によるRas活性化の1分子観察
村越 秀治
H-Ras活性化の1分子可視化
活性化したH-Rasは運動が抑制される
H-Rasのシグナル伝達局在化機構
11. Stat3活性化過程の1分子観察
藤田 至彦
はじめに
GFP-Stat3の発現と機能
Stat3は主に膜上で二量体化する
活性化されたStat3二量体は核膜上をすばやく動き回り核膜孔を探す
12. mRNA核内運動の1分子イメージング
多田隈 尚史・船津 高志
13. GPCR型走化性受容体の細胞内1分子可視化解析
上田 昌宏・佐甲 靖志
はじめに
走化性受容体のリガンド結合・解離反応の1分子観察
おわりに
1. 表面のみを高画質に観察できる全反射蛍光顕微鏡法
徳永 万喜洋
全反射蛍光顕微鏡法の種類と特徴
エバネッセント光とは何か
対物レンズ型全反射照明の利点
全反射照明に適した対物レンズ
蛍光1分子イメージングへの応用
1分子蛍光像と退色時間
1分子蛍光像の蛍光強度とS/N比
1分子酵素反応のイメージング
全反射蛍光顕微鏡法の利用
2. 1蛍光分子ビデオイメージングと金コロイドプローブ1分子追跡
村瀬 琴乃
1蛍光分子ビデオイメージング法と金コロイドプローブ1分子追跡法の長所と短所
1蛍光分子ビデオイメージング法の応用例
金コロイドプローブ1分子追跡法の応用例
1蛍光分子ビデオイメージング法の装置と試料
金コロイドプローブ1分子追跡法の装置と試料
おわりに
3. 光ピンセットと1分子走査型光ピンセット力顕微鏡
リッチーケン
はじめに
光ピンセットの技術
タンパク質の牽引
1分子走査型光ピンセット力顕微鏡
おわりに
4. 細胞内生体高分子相互作用の解析をめざす蛍光相関分光法
金城 政孝
はじめに
蛍光相関分光法の特徴
蛍光相関分光法の測定例
おわりに
5. 急速凍結ディープエッチ免疫レプリカ電子顕微鏡法による細胞膜裏打ち構造の観察
〜光学顕微鏡による観察との相補的な関係〜
諸根 信弘・臼倉 治郎
はじめに
細胞膜の内側表面を細胞全面にわたって観察する
膜骨格の構造と構成タンパク質の同定
膜骨格とカベオラ,クラスリン被覆ピットとの相互作用
おわりに
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