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実験医学別冊 Experimental Medicine
もっとよくわかる!エピジェネティクス
環境に応じて細胞の個性を生むプログラム
 出版社  羊土社

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鵜木元香,佐々木裕之/著

■ はじめに

■ 第T部 導入編(エピジェネティクス入門)

1章 エピジェネティクスとは?

1.エピジェネティクス研究がもたらす未来!?

2.エピジェネティクスがかかわる身近な生命現象

3.20世紀後半に成立した新しい学問分野

4.エピゲノムを解読する学問―エピゲノミクス

2章 エピジェネティクスはゲノムの高度活用戦略である

1.発生・分化の門番としてのエピジェネティクス

2.エピジェネティクスが多様性を生み出す

3.環境と遺伝子のインターフェイスで…

4.生物学と医学の新たな切り口

■ 第U部 基礎編(エピジェネティクスの分子基盤)

1章 クロマチンとエピジェネティクス

1.エピジェネティクスの基盤は核内クロマチンにあり!

2.クロマチンの化学修飾と高次構造変化

3.エピジェネティックな制御の基本的要素

2章 DNAのメチル化

1.生命の進化とDNAのメチル化

2.DNAにメチル基を付けるしくみ,はずすしくみの生化学

3.ゲノムDNA上のどこがメチル化されるのか?

4.DNAメチル化が遺伝子の発現を抑制するしくみ

5.DNAメチル化に影響を与えるその他の因子

3章 ヒストンのエピジェネティック修飾

1.ヒストンとは

2.ヒストンのアセチル化

3.ヒストンのメチル化

4.ヒストンのリン酸化

5.ヒストンのユビキチン化

6.その他のヒストン修飾

4章 クロマチンの構造にかかわるその他の因子

1.クロマチンリモデリング複合体

2.ポリコームおよびトライソラックス複合体による転写調節

3.核内高次構造とエピジェネティクス制御

4.非コードRNAとエピジェネティクス

5章 エピジェネティック制御ネットワーク

1.エピジェネティクスは転写の記憶である

2.修飾間のクロストーク

3.代謝とエピジェネティクスのクロストーク

4.残された課題:標的特異性とヒストン修飾の維持・伝達機構

6章 エピゲノム解析

1.エピジェネティクス解析技術の原理

2.エピゲノムの可視化技術

3.エピゲノムの改変技術

■ 第V部 展開編(エピジェネティクスのかかわる現象)

1章 発生・分化とエピジェネティクス

1.エピジェネティックランドスケープ

2.発生段階および細胞系譜に特異的な変化

3.生殖細胞におけるエピゲノムの変化

4.体細胞クローン動物のエピゲノムは?

2章 ゲノムインプリンティング

1.哺乳類では単為生殖は不成功

2.親に依存する遺伝子発現

3.インプリンティング制御の分子実体

4.単為発生マウス「かぐや」の誕生

5.インプリンティングの進化

3章 X染色体の不活性化

1.性染色体の遺伝子量補償

2.不活性化のサイクル

3.不活性化の引き金を引くXIST非コードRNA

4.三毛猫の模様

5.ランダム型X染色体不活性化と伴性遺伝病

4章 トランスポゾンの抑制

1.ゲノムを占拠してゆくパラサイト

2.DNAメチル化やヒストン修飾によるトランスポゾンの転移抑制

3.小分子RNAの役割

4.アサガオの模様(フライングソーサーと雀斑変異体)

5.アブラヤシの油脂生産性とトランスポゾンの業(ごう)

5章 多様性と老化と環境の影響

1.一卵性の双子の違いはどこからくる?

2.老化とエピジェネティクス

3.食餌とエピジェネティクス:ミツバチとマウスの例

4.母性行動とストレス抵抗性

5.植物の春化現象

6.哺乳類における寒冷刺激とエピジェネティクス

7.よい環境で記憶力アップ?

6章 エピジェネティックな変化は子孫へ伝わるか

1.エピアレルと植物

2.動物におけるエピジェネティックな変化の世代間伝承

■ 第W部 応用編(ヒト疾患とのかかわり)

1章 がん

1.がん細胞のブレーキとアクセル

2.がん細胞のエピゲノム変化

3.がん細胞におけるエピジェネティック制御因子の変異

4.エピゲノムを指標としたがん診断

5.エピジェネティック制御因子を標的としたがん治療

2章 エピジェネティクス機構の先天異常

1.ライターに変異がある代表的な疾患

2.イレイサーに変異がある代表的な疾患

3.リーダーに変異がある代表的な疾患

3章 ゲノムインプリンティング関連疾患

1.ゲノム全体の由来の異常に基づく疾患

2.特定のゲノム領域の異常によるインプリンティング関連疾患

3.マルチローカスインプリンティング異常

4.生殖補助医療とインプリンティング関連疾患

4章 DOHaD(Developmental Origins of Health and Disease)仮説

1.ヒトにおけるDOHaD研究の歴史

2.DOHaD仮説を検証するための動物モデル

5章 精神・神経系疾患

1.精神疾患とエピジェネティクス

2.神経変性疾患とエピジェネティクス

6章 自己免疫疾患とアレルギー

1.自己免疫疾患

2.炎症性腸疾患とエピジェネティクス

3.腸内細菌とエピジェネティクス

4.アレルギー

7章 再生医療とエピゲノム

1.人工的な細胞のリプログラミング

2.iPS細胞とがん

8章 エピジェネティクス研究のこれから

1.国際ヒトエピゲノムコンソーシアムと四次元ヌクレオームプロジェクト

2.他の学問分野や技術との融合をめざして

3.残されたエピジェネティクス固有の課題

4.おわりに

■ 文献一覧

■ 索引

■ 著者プロフィール


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