バイオウェブ    

羊土社
2023年10月の書籍

 出版社  羊土社

〒101−0052
東京都千代田区神田小川町2-5-1
TEL 03-5282-1211
FAX 03-5282-1212
URL https://www.yodosha.co.jp/

1. 基礎から学ぶ免疫学
2. 薬の基本とはたらきがわかる薬理学


基礎から学ぶ
免疫学

山下政克/編


【山下政克】

略語一覧

1章 イントロダクション1 免疫系についてのオーバービュー
【山下政克】

1-1 免疫応答の分類

1)自然免疫と獲得免疫 2)能動免疫と受動免疫

1-2 免疫系を構成する細胞

1)獲得免疫にかかわる細胞 2)自然免疫にかかわる細胞

1-3 免疫系の組織

1)一次リンパ器官 2)二次リンパ器官

1-4 抗原受容体の多様性を生み出すメカニズム

1)抗原受容体の多様性とは 2)抗原受容体の構造 3)抗原受容体の遺伝子構造
4)多様性を生む遺伝子再構成

1-5 サイトカインの概要

1)サイトカインの一般的な特徴 2)サイトカインの種類 3)サイトカイン受容体とシグナル伝達分子

1-6 リンパ球トラフィッキングの分子機構

1)免疫系の接着分子 2)ナイーブリンパ球の血液からリンパ節への移動 3)炎症部位へのT細胞移動に関与する接着分子

章末問題

2章 イントロダクション2 生体防御における免疫系の役割
【山田武司】

2-1 免疫記憶とワクチン

1)免疫記憶の特徴としくみ 2)T細胞の免疫記憶 3)B細胞の免疫記憶 4)ワクチンのしくみと効果 5)ワクチンの種類

2-2 感染免疫

1)感染免疫とその種類 2)細菌感染 3)ウイルス感染 4)真菌感染 5)寄生虫感染

2-3 炎症

1)さまざまな炎症 2)炎症の要因 3)炎症のメカニズム 4)炎症による疾患とその治療

2-4 がん免疫と免疫療法

1)腫瘍の発生と腫瘍抗原 2)がん免疫 3)免疫療法

2-5 移植免疫

1)移植免疫の歴史 2)さまざまな移植 3)移植免疫のしくみ 4)移植のための免疫抑制

2-6 免疫系の疲弊,老化

1)疲弊と老化 2)疲弊のメカニズム 3)疲弊の解除 4)免疫老化

章末問題

3章 自然免疫
【岡晃教】

3-1 自然免疫系を構成する因子

1)細胞性因子 2)液性因子

3-2 自然免疫系の病原体認識とシグナル伝達

1)病原体を認識するパターン認識受容体 2)パターン認識受容体の種類と細胞内シグナル伝達経路 3)自己由来の分子を認識するパターン認識受容体と疾患病態との関連

3-3 自然免疫応答

1)感染免疫 2)炎症 3)がん免疫

3-4 自然免疫系から獲得免疫系への橋渡し

章末問題

4章 獲得免疫

4-1 T細胞の抗原認識と主要組織適合遺伝子複合体(MHC)分子による抗原提示
【木村元子】

1)MHC発見の歴史 2)MHC分子の構造とT細胞による抗原認識 3)MHCクラスT分子によって提示される抗原 4)MHCクラスU分子によって提示される抗原 5)クロスプレゼンテーションとは 6)特殊なMHC分子 7)MHC分子の多型性の生物的な意味

4-2 T細胞の胸腺内分化機構
【木村元子】

1)胸腺内分化機構の概要 2)胸腺内分化機構の各論 3)胸腺内で自己抗原はどうやって提示されるのか? 4)T細胞受容体(TCR)の遺伝子再構成と多様性獲得メカニズム

4-3 さまざまなT細胞
【木村元子】

1)制御性T細胞(Treg細胞) 2)ナチュラルキラーT細胞(NKT細胞) 3)MAIT細胞 4)γδT細胞

4-4 T細胞のシグナル伝達
【木村元子】

1)T細胞のシグナル伝達経路 2)共刺激分子と抑制性受容体 3)免疫シナプス

4-5 T細胞のエフェクター機能
【山下政克】

1)T細胞のエフェクター機能獲得のメカニズム 2)ヘルパーT細胞(Th細胞)サブセット 3)細胞傷害性T細胞 4)特殊なCD8 陽性T細胞

4-6 T細胞の局所への遊走
【木村元子】

1)T細胞は体内を循環する 2)組織に常在するT細胞

4-7 免疫寛容のメカニズム
【木村元子】

1)中枢性寛容 2)末梢性寛容 3)制御性T細胞(Treg細胞)による免疫抑制機構 4)「疲弊」による免疫抑制 5)生体内で成立するさまざまな免疫寛容のかたち

4-8 B細胞の初期分化とB細胞受容体(BCR)の多様性獲得
【常世田好司】

1)骨髄におけるB細胞初期分化 2)多様性を生むIg遺伝子の再構成 3)末梢におけるB細胞分化

4-9 特殊なB細胞
【常世田好司】

1)B-1細胞 2)B-2細胞 3)生体での役割

4-10 B細胞活性化における細胞内シグナル伝達
【常世田好司】

1)B細胞の抗原認識 2)B細胞のシグナル伝達経路 3)B細胞活性化の多様性

4-11 B細胞のエフェクター機能
【常世田好司】

1)抗原提示細胞としてのB細胞 2)病原体を効率的に除去するためのクラススイッチ 3)抗体の親和性成熟 4)B細胞による免疫寛容 5)B細胞としての免疫記憶

4-12 形質細胞としてのエフェクター機能
【常世田好司】

1)T細胞非依存的な形質細胞の分化 2)T細胞依存的な形質細胞の分化 3)長寿命形質細胞 4)形質細胞の細胞内構造 5)抗体としての機能

4-13 B細胞エフェクター機能におけるT細胞の役割
【常世田好司】

1)ヘルパーT細胞によるB細胞の初期活性化 2)ヘルパーT細胞によるB細胞のクラススイッチや親和性成熟 3)ヘルパーT細胞による形質細胞への分化

章末問題

5章 免疫系の恒常性破綻と疾患,検査,治療

5-1 アレルギー,過敏症
【小久保幸太,平原 潔】

1)アレルギー疾患の種類と衛生仮説 2)アレルギー反応の4分類 3)アレルギーの治療法・予防法

5-2 自己免疫疾患
【木内政宏,平原 潔】

1)自己免疫疾患の分類 2)自己免疫疾患の発症メカニズム 3)自己免疫疾患における組織障害メカニズム 4)自己免疫疾患の発症要因と治療

5-3 免疫不全症
【岩村千秋,平原 潔】

1)先天性免疫不全症 2)後天性免疫不全症 3)免疫不全症の解明に向けて

5-4 免疫疾患検査法
【山田武司】

1)アレルギー疾患の検査 2)自己免疫疾患の検査 3)免疫不全症の検査

5-5 免疫関連医薬品
【小野寺 淳,平原 潔】

1)免疫関連医薬品の分類 2)抗炎症作用をもつ医薬品 3)アレルギー疾患の医薬品 4)免疫機能を調節するそのほかの医薬品 5)抗体医薬品 6)細胞療法

章末問題

索引


薬の基本とはたらきがわかる
薬理学

柳田俊彦/編

本書使用にあたって

執筆者一覧

総論

第1章 薬の基礎知識

A 医薬品の定義と分類

1 医薬品の定義
2 法律による医薬品の分類
3 製造方法や承認制度などによる医薬品の分類
4 使用目的による医薬品の分類

B 薬が効くしくみ

1 薬物治療の基本的概念
2 薬力学と薬物動態学
3 薬力学(PD)とは
4 薬物動態学(PKとは)

第2章 薬物治療の注意点

A 薬物相互作用

1 薬物動態学的相互作用
2 薬力学的相互作用

B 薬効の個人差

1 新生児・小児への薬物投与
2 小児への薬物投与量の設定
3 高齢者への薬物投与
4 妊婦・授乳婦への薬物投与
5 腎機能・肝機能が低下している患者への薬物投与

C 薬物治療の有益性・安全性

1 用量関連性・非用量関連性の薬物有害反応
2 薬物の用量と作用の関係
3 治療薬物モニタリング(TDM)

D さまざまな有害反応

1 薬物に対するアレルギー反応
2 薬物性肝障害
3 薬物性腎障害
4 変異原性と発がん性

E 妊娠中の投薬:催奇形性と胎児毒性

F 授乳中の投薬

G 薬物の反復投与による影響

1 薬物耐性
2 薬物依存(drug dependence)

H ポリファーマシー

■ 臨床現場と薬物〜その留意点

第3章 くすりと法律・新薬の開発

A 薬と法律

B 処方箋と添付文書

C 薬の開発と臨床試験

1 基礎研究(探索・スクリーニング)
2 非臨床試験
3 臨床試験
4 承認申請・製造販売後調査

D 薬物療法とチーム医療

各論

第4章 感染症治療薬

A 感染症治療薬と適正使用

1 感染症と感染経路
2 感染症治療薬
3 培養検査
4 抗微生物薬の適正使用

B 抗菌薬

1 抗菌薬概論
2 抗菌薬の種類と作用機序
3 時間依存性と濃度依存性
4 PK(薬物動態)とPD(薬力学)の関係性
5 各抗菌薬の特徴

C 抗真菌薬

1 抗真菌薬概論
2 各抗真菌薬の特徴

D 抗ウイルス薬

1 抗ウイルス薬概論
2 抗インフルエンザウイルス薬
3 抗ヘルペスウイルス薬
4 抗HIV薬
5 抗サイトメガロウイルス薬
6 B型肝炎ウイルス薬
7 C型肝炎ウイルス治療薬

E 抗寄生虫薬

1 抗寄生虫薬概論
2 抗原虫薬
3 抗蠕虫薬

F 消毒薬

1 滅菌と消毒
2 各種消毒薬

第5章 抗がん薬

A がん治療とは

B がん薬物療法の目標

C 抗がん薬の理論

D 抗がん薬の種類と特徴

1 細胞障害性抗がん薬
2 分子標的治療薬
3 内分泌療法
4 免疫チェックポイント阻害薬

第6章 免疫治療薬

A 免疫系とは

1 免疫システム
2 免疫に関与する主な細胞とその機能

B 免疫抑制薬

1 代表的な免疫抑制薬

C 免疫増強薬・予防接種薬

1 代表的な免疫増強薬
2 代表的な予防接種薬

第7章 抗炎症薬・鎮痛薬

A 抗アレルギー薬

1 アレルギー反応とは
2 アレルギーの原因となる化学メディエーター
3 抗アレルギー薬の作用機序

B ステロイド性抗炎症薬

1 ステロイド骨格〜糖質および鉱質コルチコイドと性ホルモンの基本構造
2 ステロイドの離脱症状

C 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

1 NSAIDsの作用機序
2 NSAIDsの弱点を補うCOX-2選択的阻害薬
3 アセトアミノフェン〜NSAIDs類似の解熱・鎮痛作用

D 関節リウマチ治療薬

1 関節リウマチ
2 薬物治療

第8章 末梢神経系に作用する薬

A 末梢神経系とは

1 末梢神経系を構成する神経
2 交感神経と副交感神経の機能的役割
3 自律神経の神経伝達物質と受容体

B 交感神経作用薬

1 概要
2 各論

C 副交感神経作用薬

1 概要
2 各論

D 筋弛緩薬・局所麻酔薬

1 筋弛緩薬
2 局所麻酔薬

第9章 中枢神経系に作用する薬

A 中枢神経系とは

1 中枢神経系の構造
2 中枢神経系を構成する主な細胞と機能

B 睡眠薬・抗不安薬

1 睡眠薬
2 抗不安薬
3 ベンゾジアゼピン受容体アゴニストによる常用量依存
4 フルマゼニル

C 抗うつ薬と気分安定薬

1 気分障害とは
2 抗うつ薬
3 気分安定薬(双極性障害の治療薬)

D 抗精神病薬

1 統合失調症
2 抗精神病薬
3 有害作用

E パーキンソン病治療薬

1 パーキンソン病の病態と薬物療法
2 抗パーキンソン病薬

F 認知症(アルツハイマー病)治療薬

1 認知症とは
2 アルツハイマー病治療薬
3 アルツハイマー病の病態を改善する疾患修飾薬の開発
4 BPSDに対する薬物療法

G 抗てんかん薬

1 てんかんの概要
2 臨床で覚えておくべき代表的な抗てんかん薬
3 小児・思春期のてんかん発作
4 血中濃度モニタリングの必要性
5 有害作用

H 麻薬性鎮痛薬

1 痛みとオピオイド
2 オピオイドローテーションとオピオイドレスキュー
3 臨床で覚えておくべき代表的な麻薬性鎮痛薬
4 緩和ケア
5 有害作用

I 全身麻酔薬

1 全身麻酔薬の要素
2 吸入麻酔薬
3 静脈麻酔薬
4 鎮痛薬(オピオイド鎮痛薬,麻薬)
5 筋弛緩薬

J 片頭痛治療薬

1 片頭痛
2 臨床で覚えておくべき代表的な片頭痛の薬物療法(治療と予防)

第10章 循環器系疾患治療薬

A 高血圧治療薬

1 血圧の上がるメカニズム
2 心拍出量(循環血液量)の増加する理由
3 末梢血管抵抗の増加する理由
4 降圧薬を継続して服薬してもらうために
5 降圧薬のメリットと注意点
6 降圧薬の種類と特徴

B 狭心症治療薬

1 心臓の働き
2 狭心症に伴った胸痛
3 狭心症のタイプ
4 心筋梗塞
5 虚血性心疾患に用いられる薬の種類と特徴

C 心不全治療薬

1 心不全についての治療の考え方
2 最近の心不全治療
3 心不全の種類と新しい治療ターゲット
4 心不全治療に用いられる薬の種類と特徴

D 抗不整脈薬

1 不整脈の種類と発症のメカニズム
2 不整脈の治療
3 抗不整脈薬の種類
4 不整脈治療に用いられる薬の種類と特徴

E 利尿薬

1 体液量のバランス
2 利尿薬について
3 尿細管と利尿薬
4 降圧薬としての利尿薬
5 利尿薬の種類と特徴

F 腎不全治療薬

1 腎臓は老化をあらわす臓器
2 慢性腎不全薬
3 腎不全治療薬の種類と特徴

G 脳血管障害治療薬

1 脳血管障害
2 脳血管障害の治療に用いられる薬の種類と特徴

H 血栓症治療薬

1 生理的止血と病的血栓
2 抗血小板薬
3 抗凝固薬
4 血栓溶解薬

I 血液に作用する薬

1 貧血治療薬
2 その他の造血薬

第11章 内分泌系疾患・代謝系疾患治療薬

A 糖尿病治療薬

1 糖尿病とは
2 糖尿病の治療
3 インスリン製剤
4 インスリン分泌を促進する血糖降下薬
5 インスリン分泌を促進しない血糖降下薬

B 脂質異常症治療薬

1 脂質異常症とは
2 脂質異常症の治療
3 LDL-C低下薬
4 TG低下薬

C 甲状腺疾患治療薬

1 甲状腺ホルモンとは
2 甲状腺機能低下症
3 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

D 骨粗鬆症治療薬

1 骨粗鬆症とは
2 骨粗鬆症治療薬

E 高尿酸血症・痛風治療薬

1 高尿酸血症・痛風とは
2 高尿酸血症治療薬
3 痛風発作治療薬

F 視床下部・下垂体ホルモン製剤

1 視床下部・下垂体によるホルモン分泌量の調節
2 視床下部・下垂体ホルモンの分泌異常による疾患
3 視床下部・下垂体前葉ホルモンの分泌異常に対する薬物
4 下垂体後葉ホルモンの分泌異常に対する薬物

第12章 消化器系・呼吸器系・泌尿生殖器系疾患治療薬

A 消化器系疾患治療薬

1 消化性潰瘍の治療薬
2 制吐薬
3 便秘・下痢の治療薬

B 呼吸器系疾患治療薬

1 気管・気管支の収縮・弛緩機構
2 気管支喘息
3 気管支喘息治療薬
4 鎮咳薬
5 去痰薬

C 泌尿生殖器系疾患治療薬

1 排尿における膀胱・尿道の収縮・弛緩機構
2 過活動膀胱治療薬
3 前立腺肥大症治療薬
4 ED治療薬
5 子宮収縮・弛緩薬

第13章 皮膚科用薬・眼科用薬

A 皮膚科用薬

1 皮膚の構造と働き
2 皮膚疾患の種別
3 皮膚疾患と治療薬
4 ステロイド外用薬

B 眼科用薬

1 眼の構造と機能
2 眼科関連疾患と治療薬

第14章 漢方薬

A 漢方医学総論

1 漢方医学の歴史および漢方薬の特徴
2 漢方の診察・診断法と役割
3 医療用漢方製剤と市販の一般用漢方製剤
4 漢方薬の有害作用
5 科学的エビデンスをもちはじめた漢方薬

B 漢方医学各論

1 医療用漢方薬でよく用いられる漢方薬
2 高齢者に用いられる漢方薬
3 がん患者に用いられる漢方薬
4 婦人科疾患による症状を改善する漢方薬

第15章 輸液

1 体内での水分の組成と分布
2 輸液の目的
3 体液のバランス補正のための輸液法
4 栄養補給に用いられる輸液製剤

文献一覧

索引

コラム


バイオウェブ - [HOME]BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp