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2019年2月の書籍

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1. 臨床栄養全史
2. 現代生命科学 第2版
3. カエル教える 生物統計コンサルテーション


臨床栄養全史
栄養療法の面白さがみえる、深まる

大熊利忠/著

第1章 経腸栄養法の変遷

経腸栄養はなぜ重要なのか
古代エジプト・ギリシャ時代
その後19世紀まで
19世紀〜今日まで
栄養投与チューブの変遷
経腸栄養剤の変遷
成分栄養剤の開発
低残渣栄養剤全盛時代

第2章 非経腸栄養法の変遷

非経腸栄養とは何か?
黎明期の輸液
コレラの蔓延と輸液

第3章 血液循環生理と代謝及びストレス反応の解明

血液循環生理の解明
グルコース代謝の解明
カスバートソンによるストレス反応の研究
ムーアによる損傷からの回復過程の研究

第4章 完全静脈栄養法の開発

ローズの功績
ダドリックのTPN開発へのチャレンジ
無菌的投与方法
高張糖液投与に関する問題
メイラード反応の抑制
低リン血症について
栄養素としての脂肪投与
微量元素とビタミン
投与器具の開発
リフィーディング症候群

第5章 生理食塩水の変遷

輸液とは何か?
コレラの蔓延とラッタの食塩水静注治療
ハーマンとスティーブンスのコレラ研究
天才オーシャナジーの業績
ラッタによるコレラの治療
マッキントッシュの報告
食塩水治療の失敗と復活
ハンバーガーのin vitro実験
「生理食塩水」の使用と問題点
生理食塩水は本当に「生理的」か?
「生理食塩水」が生理的ではないわけ
生理食塩水の酸性度を探る
生理食塩水、balanced crystalloidsそしてnew balanced crystalloids?
高クロール血症性アシドーシスは本当に有害か?

第6章 輸液製剤の発展

理想的な輸液製剤とは?
各輸液製剤の特性
生理食塩水の動物実験での検討
健常成人ボランティアでの検討
周術期の輸液管理
希釈性高クロール血症性アシドーシスの胃腸機能への影響
ICU重症患者の蘇生液管理

第7章 ERASプログラムへの取り組み

ERASとは何か?
目的指向型輸液療法
術前の水分管理
術中の水分管理
術後の水分管理

第8章 静注用脂肪乳剤の開発

脂肪乳剤と必須脂肪酸欠乏症
脂肪乳剤開発における日本人の役割と米国での状況
SOFE製剤の副作用とその対策─新しい脂肪乳剤の開発
n-3系多価不飽和脂肪酸(PUFA)のメカニズム
脂肪乳剤の血中からのクリアランス
日本における脂肪乳剤の使用状況

第9章 静注用アミノ酸製剤の開発

エルマンのアミノ酸の経静脈投与
マッデン・SC とホーエ・EE
成人のタンパク質最低必要量の算出
TPN用アミノ酸製剤の開発
特殊処方のTPN用アミノ酸製剤

第10章 日本静脈経腸栄養学会の歩み

おわりに

参考文献

人名索引


現代生命科学 第2版

東京大学生命科学教科書編集委員会/編

第T部 現代生命科学の基礎

第1章 生命科学とは何か

1 生物とは何か
2 地質時代と生物の変遷
3 生物の系統と系統樹
4 ヒトの起源と進化
5 細胞を構成する分子
6 生命科学の誕生
7 自然科学とは何か
8 21世紀の生命科学
Column

第2章 生命はどのように設計されているか

1 細胞の発見
2 細胞の大きさと多様性
3 細胞の成り立ちと細胞内小器官
4 遺伝情報の伝達
5 現代遺伝学
Column

第3章 ゲノム情報はどのように発現するのか

1 ゲノム 生物種を規定する配列情報
2 個人差と種差
3 ゲノムからみた生殖 性はなぜ存在するか
4 遺伝と環境のかかわり
5 遺伝子の発現を調節するもの
6 エピゲノム ゲノムに対する後天的修飾
Column

第U部 生命科学研究で明らかになった生命のしくみ

第4章 複雑な体はどのようにしてつくられるか

1 発生の初期過程 卵割と三胚葉形成
2 体の基本形の構築 体軸形成と神経誘導
3 細胞分化と器官形成
4 動物の発生と進化
5 生殖細胞の形成と哺乳類の発生
6 成長と老化
7 細胞分化の全能性・多能性・多分化能と幹細胞
8 再生医療
Column

第5章 脳はどこまでわかったか

1 ヒトの脳の構造
2 大脳皮質
3 神経細胞
4 神経伝達
5 記憶と長期増強
6 脳機能の計測
7 認知症
Column

第6章 がんとはどのような現象か

1 がんとは
2 細胞増殖および細胞死
3 発がんとがん遺伝子,がん抑制遺伝子
4 がんの診断と病理学
5 がんの治療
6 がんの進行と転移
Column

第7章 私たちの食と健康の関係

1 食べるとは
2 消化と吸収
3 消化管の共生微生物
4 酵素
5 生物エネルギーとATP
6 ヒトの代謝の基本経路
7 エネルギーのバランス
8 エネルギーバランスのしくみ
9 食と健康をめぐる最近の話題
Column

第8章 ヒトは病原体にどのように備えるか

1 人類と感染症の戦い
2 微生物と感染
3 免疫とは何か
4 免疫応答のしくみ
Column

第9章 環境と生物はどのようにかかわるか

1 環境と適応
2 恒常性と環境応答
3 有性生殖と環境適応
4 生物と環境の相互作用:光合成
5 生態系の構造と動態
6 生物多様性と地球環境の保全
Column

第V部 生命科学技術の進歩と社会との関係

第10章 生命科学技術はここまで進んだ

1 古い歴史をもつバイオ技術
2 バイオ技術としての新しい医薬品生産
3 品種改良の歴史
4 微量のDNA を増幅させるPCR 技術
5 研究手法の進展
6 生命活動の計測と補助
Column

第11章 生命科学に関する倫理的・法的規制はどのようになっているか

1 倫理規範の生成と展開
2 日本における医療・生命科学研究の規制
3 臨床研究の規制
4 その他の研究の規制
Column

第12章 生命科学の新たな展開

1 生命科学の新たな展開
2 物質科学に根ざした生命の理解の変遷
Column


カエル教える 生物統計コンサルテーション
その疑問、専門家と一緒に考えてみよう

毛呂山 学/著

相談1 実験をしたいのですが,10 サンプルしかありません.何か良い結果を示すことができるでしょうか.

実験は計画が大切/その研究目的は適切ですか?/研究の円環を回す/“諸事情”に応じた柔軟な目標設定を/倫理的問題への配慮も必要

相談2 実験結果を検定したいのですが,どの検定を使ったらよいかわかりません.

解析方法を後から変更してはいけない/計画書を見直してもよいタイミングがある/良い結果が出ないのは,サンプルサイズが足りないせいか?/統計学的手法によるサンプルサイズの設定

相談3 実験をしてみたら,1サンプルだけ大きく外れた値が出てきました.外して結果をまとめてもよいでしょうか.

科学研究における統計学の役割/「外れた値」を視覚化する/外れ値と判断できたら,その後は?

相談4 検定でp 値が0.05 より大きかったです.実験は失敗だったのでしょうか.

解析方法をいつ決めるか/t検定と共分散分析の使い分け/p>0.05 が意味するもの/そもそも仮定は正しいのか?

相談5 実験データに実はたくさん欠測がありました.どの程度の欠測値の割合だったら研究として報告可能なのでしょうか.

欠測データは無視してもよい?/欠測の原因を探る/欠測を気にすべき場合,しなくてよい場合/データ解析時の欠測データの扱い方/コンサルテーションから共同研究へ

相談6 データをExcel でまとめていたら,間違えて勝手に値を上書きしてしまったようで計算結果も変わってしまいました.値が簡単に書き換わらない方法はないでしょうか.

Excel による実験データ管理の注意点/データ管理ソフトのすすめ/Garbage in Garbage out

相談7 平均値の群比較を図にするのに,ヒストグラムと折れ線グラフとどっちがよいでしょうか.グラフは何色で描いたらよいでしょうか.

ヒストグラムを正しく理解する/その折れ線に意味はあるのか?/見やすいグラフにするための色使いとは?

相談8 先行研究などをみると,データが正規分布に従った方が分析しやすいらしいので対数変換などの変数変換をしていました.変換してしまうと,結果の解釈がよくわからない気がするのですが,本当に変換した方がよいのでしょうか.

なぜ変数変換をするのか?/変数変換後は分布を確認/変数変換の問題点/非正規分布のデータの解析法/なぜ対数変換が推奨されてきたのか?

相談9 相関係数にピアソンとスピアマンと2つ出てきたのですがどっちを使えばよいのでしょうか.また,値が0.6 では,2つの要因の間に相関があるとはいえないのでしょうか.

ピアソンか? スピアマンか?/相関係数をどのように解釈すればよいのか/よく使われる=正しいものとは限らない

相談10 サンプルサイズ設計できるソフトウエアを教えてください.

サンプルサイズ計算の理論を学ぼう/G*Powerを用いたサンプルサイズ計算の実際/統計ソフトウエアの選び方/サンプルサイズ計算をより深く学ぶために

相談11 統計学の専門家に解析方法を相談したいと先輩にお願いしてみたら,先輩の真似をしたらよいといわれました.それでよいのでしょうか.

生物学と統計学の歴史/統計学との向き合い方/それでも統計学は最強の思考ツールである


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