Case 01 培養細胞に試薬A を加える前と後の,ある遺伝子の発現量を測定しました.その効果についてどのように解析すればよいでしょうか?【河府和義】 Case 02 培養細胞に試薬A を加えて0日後,1日後,3日後のある遺伝子の発現量を測定しました.この3群の解析には,どのような検定法を使えばよいですか?【河府和義】 Case 03 GFP タグを付けたタンパク質を培養細胞に一過性に過剰発現させて蛍光を検出しました.どれだけの細胞がどのくらいの蛍光強度で光っているかを解析するにはどうしたらよいですか?【河府和義】 Case 04 ある細胞を刺激する前と後で,サイトカイン産生を測定する実験を行いました.一度の実験で培養プレート3ウェルへ独立して細胞をまきました.サイトカイン産生量を定量した結果をグラフ化して示す方法を教えてください【河府和義】 Case 05 異なる系統の細胞株に化合物を投与する実験を行いました.投与群および非投与群のどちらでもデータにばらつきが大きくなったとき,有意差検定は何法を用いればよいのですか?【河府和義】 Case 06 培養条件決定において何種類かの血清ロットを検討し,増殖活性の最も高い血清を選ぶためには,どのようにしたらよいですか?【河府和義】 Case 07 ある物質の投与群と非投与群の2群に分けた動物1匹ずつから細胞を採取し,ある遺伝子の発現を測定しました.この測定を5回別々の日に行った場合,どのような解析を行ったらよいですか?【河府和義】 Case 08 感染組織の肉芽腫エリアをデジタル処理し,組織中の割合を検出したとします.その割合が人種,喫煙歴の有無によって有意に異なるのか調べるためにはどうしたらよいでしょうか?【河府和義】 Case 09 異なった2系統のマウス由来培養細胞に,試薬処理をした際,試薬処理群とコントロール群に有意差があるか調べるにはどうしたらよいのでしょうか?【河府和義】 Case 10 ある2つの遺伝子群の 2塩基の頻度を比較し,2群間で有位差のある2塩基(CG など)を特定したいと思っています.どのような検定方法が適切ですか?【田中道廣】
2章 個体数,表現型,行動解析などのケーススタディー
Case 11 マウスの集団から抽出した10匹のマウスの体重の平均値,標準偏差の計算の仕方を教えてください【茂櫛 薫】 Case 12 ノックアウトマウスを作製したところ,野生型よりも体が大きいようです.ノックアウトの表現型への影響の相関を調べるにはどうしたらよいですか?【茂櫛 薫】 Case 13 ある遺伝子の効果を検討するため,ノックアウトマウスを作製しました.生後4週間と8週間ともに対照群と体重差が見られ,その差は8週間の方が大きくなっています.4週間と8週間の違いを統計的に調べるにはどうしたらよいですか?【茂櫛 薫】 Case 14 ラットを5 群に分け,1 〜 4には異なる薬剤,コントロールには溶媒のみを投与したとき,各薬剤処理群とコントロール群の体重の平均値に差があるかを調べるにはどうしたらよいですか?【茂櫛 薫】 Case 15 平面培養の細胞で,集団遊走と単一遊走を比較したい場合にはどうしたらよいでしょうか?【袴田和巳】 Case 16 タイムコースをとりながら複数の変異株の細胞長をグラフにしました.そのときの有意差検定法を教えてください【袴田和巳】 Case 17 マウスを6 群に分け,それぞれ異なる濃度のワクチンを注射し,抗体をELISA で測定したときの有意差の検定法を教えてください【茂櫛 薫】 Case 18 マウスの遺伝子発現の比較実験でn = 5とおいてリアルタイムRT-PCR をした際に,ある処理群の3匹の発現量が定量限界以下になってしまいました.統計的な解析をするにはどうしたらよいですか?【茂櫛 薫】 Case 19 特殊飼料あるいは通常飼料を給餌した際に,体重の増減を調べました.特殊飼料投与の影響が性別で違うのかどうかを知るためには,どのような統計処理をすればよいのですか?【茂櫛 薫】 Case 20 マウスの生存率検定を4 群で比較するときにはどの生存率検定を行えばよいのですか?【茂櫛 薫】 Case 21 片眼に基剤,他眼に薬剤を点眼した動物で,薬剤濃度を変化させた複数の群を設定した場合,効果に濃度依存性があるか,有意な効果があるかの評価はどうしたらよいですか?【袴田和巳】 Case 22 基剤群を含め薬剤濃度を振った複数の群で,1週目,2週目,3週目,4週目とスコアを付けた際,効果に濃度依存性があるかどうかの評価はどうしたらよいですか?【袴田和巳】
3章 マイクロアレイ解析のケーススタディー
Case 23 細胞をsiRNA 処理して,影響を受ける遺伝子を見るためにDNA マイクロアレイを用いましたが,遺伝子発現データが安定していないようです.まず,何をすべきでしょうか?【田中道廣】 Case 24 実験的レプリケイトをとったマイクロアレイ実験を複数回行ったとき,平均発現量の差が意味のある差なのか実験誤差によるものなのかどうかを算出するにはどうしたらよいのですか?【田中道廣】
[付録]
統計解析の選び方
有効数字の取り扱い方と計算例
相関係数検定表〔R の有意点(両側確率)〕
標準正規分布表
t 分布表(両側確率)
F 分布表(有意水準α= 0.05)
数式一覧