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2009年3月の書籍

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生命科学 改訂第3版

■序説
【1章】生物の多様性と一様性

I 生物の多様性と一様性

II 生物とは

*生物と細胞
*自己の複製
*刺激への応答
*エネルギー通貨ATP

III 生物の系統

*系統樹での分類
*細胞内小器官
*生体物質の大きさ

IV 生体を構成する物質

*アミノ酸とタンパク質
*脂質
*糖
*無機塩類

V タンパク質の構造と機能

●問題

●コラム

*種の概念
*ウイルスとプリオン
*アミノ酸の話
*DNAの塩基の変異はなぜ起こるか

■第I部 細胞と遺伝情報の関係

【2章】遺伝情報の複製

I 細胞増殖とDNA複製

*細胞増殖は細胞の最も基本的な機能
*DNA複製の特殊性

II DNAとはどのような分子か

*単位としてのヌクレオチド
*核酸
*DNAは二本鎖である
*RNAは一本鎖である
*原核生物は環状,真核生物は直鎖状の二本鎖DNAをもつ

III 遺伝子とDNA

*遺伝子の定義
*ゲノム
*生物のDNA量
*生物の遺伝子数
*真核生物は遺伝子でないDNA領域をたくさんもっている

IV DNAの複製

*DNA複製のアウトライン
*複製には鋳型を必要とする
*複製は不連続である
*複製開始点と複製終了点がある

●問題

●コラム

*DNAの変性・再会合
*DNAは細くて長い糸である
*DNAの損傷と修復
*複製の正確さ
*複製にかかわる酵素はたくさんある
*DNA複製後の塩基修飾と遺伝情報複製
*PCR(polymerase chain reaction)

【3章】遺伝子の発現

I 遺伝子の転写と翻訳

*セントラルドグマ
*遺伝子の暗号\
*DNAのセンス鎖
*遺伝子の発現

II 遺伝子の転写

*RNAの種類
*転写の特徴
*転写の基本

III 転写後の修飾

*RNAの切断
*塩基の修飾
*真核生物のmRNAプロセシング

IV 遺伝子の翻訳

*アミノアシルtRNAの合成
*リボソーム
*mRNAの構造
*タンパク質合成
*転写と翻訳の協調
*タンパク質の行方と翻訳後修飾

●問題

●コラム

*真核生物にはもっと多くの非翻訳RNAがあるのかもしれない
*RNA複製と逆転写…
*大腸菌リボソームの構造
*翻訳の開始
*ペプチド鎖の延長
*翻訳の終了
*21番目のアミノ酸

【4章】遺伝子発現の調節

I 発現からみた遺伝子の種類

*すべての生物でハウスキーピング遺伝子が働く
*多細胞生物ではさらに多くの遺伝子が働く
*一人のヒトの体細胞は同じ遺伝子をもっている
*発現が調節される遺伝子と調節されない遺伝子

II 原核生物の遺伝子発現調節

*大腸菌のβガラクトシダーゼ遺伝子は正と負に調節される

III 真核生物の遺伝子発現調節

*転写調節と転写後調節
*真核生物はより複雑な転写調節機構をもつ
*クロマチンリモデリングによる調節

IV エピジェネティックな遺伝子発現制御

*ヘテロクロマチンとユークロマチン
*クロマチン構造と遺伝子発現調節
*エピジェネティックな制御とは
*ヒストンコード
*遺伝情報を担うもの

●問題

●コラム

*リンパ球だけは遺伝子が異なる
*複数の遺伝子を同時に発現調節するオペロン
*オペロンとレギュロン
*非翻訳RNAの発現
*miRNAによる遺伝子発現調節
*ゲノム,トランスクリプトーム,プロテオーム
*ハエの目の色からわかる遺伝子サイレンシングのしくみ
*エピジェネティックなX染色体の不活性化


■第II部 個々の細胞を機能させる原理

【5章】細胞の膜構造と細胞内小器官

I 細胞が基本

II 生体膜

*生体膜とは何か
*膜タンパク質
*膜の機能

III 膜輸送

*チャネル
*トランスポーター
*ATP駆動ポンプ〜濃度勾配に逆らって輸送する能動輸送

IV 細胞内の膜構造

*細胞内小器官
*膜で囲まれた小胞による輸送
*分泌経路
*エンドサイトーシス

●問題

●コラム

*細胞膜電位を計算するネルンストの式
*神経細胞の活動電位
*細胞内小器官の起源に関する推論
*タンパク質の細胞内小器官への輸送
*分泌経路の順序

【6章】細胞骨格
I 細胞骨格とは

II アクチン繊維に基づく機構

*アクチン分子
*アクチン繊維の重合機構
*アクチン重合に基づく細胞の運動
*ミオシンによる運動〜筋細胞の収縮

III 微小管に基づく機構

*チューブリン分子
*細胞分裂時の紡錘体
*チューブリンミキネシン相互作用による輸送
*細胞内の物質輸送と細胞内小器官の配置

●問題

●コラム

*中間径繊維
*トレッドミル現象
*細胞骨格に作用する薬剤
*Ca2+による筋収縮の調節
*ミオシンとキネシンの活性中心の構造は酷似

【7章】代謝
I 細胞活動と熱力学:代謝の意義

II 自由エネルギー変化と生体エネルギー通貨としてのATP

III 酵素

*酵素の特異性と反応機構
*酵素反応速度論
*酵素の分類

IV 基本的な代謝の流れ

V 代謝の基本反応

*リン酸化反応(キナーゼ)
*脱リン酸化反応(ホスファターゼ)
*C-C結合の生成・切断反応
*脱水素反応

VIエネルギー産生系

* 解糖系
* クエン酸回路 (トリカルボン酸サイクル)

VII 酵素活性の調節

*アロステリック制御
*リン酸化による酵素活性の調節
*代謝調節のパラダイム:フィードバック制御とカスケード

●問題

●コラム

*熱力学の法則:自由エネルギー変化と平衡定数
*ミカエリス・メンテン
*炭素と窒素の固定回路
*代謝経路のバイオインフォマティクス (生物情報学)
*メタボロミクス
*代謝経路はなぜ丸い?

【8章】生体エネルギー

I 生体エネルギーの2つの規格

*生体エネルギーの役割
*ATPとH+の電気化学ポテンシャル

II 酸化的リン酸化と光リン酸化

III 酸化還元反応と呼吸鎖

*呼吸鎖
*電子伝達とエネルギー放出
*H+輸送のしくみ

IV ATP合成酵素

V 光合成

*光エネルギーの吸収
*光化学反応と電子伝達

VI 光合成の炭酸固定反応

VII C4光合成

VIII ミトコンドリアと葉緑体のトポロジー

●問題

●コラム

*ATP合成酵素の回転の実証
*光合成の炭酸固定経路図(カルビン回路)
*共役と光による調節
*地球大気の二酸化炭素濃度の変遷と光合成

【9章】細胞周期

I 細胞の分裂

*細胞分裂と細胞の形態変化:対称分裂と非対称分裂

II 細胞周期という概念

III 細胞周期の各段階

*細胞周期におけるDNA量の変化
*栄養不足とG0期
*正と負の制御

IV 細胞周期エンジン

*細胞周期を制御するタンパク質
*サイクリン-CDK複合体
*細胞周期を逆方向に進ませないしくみ
*サイクリンの周期的な分解とユビキチンミプロテアソーム

V チェックポイント

*DNA損傷チェックポイント
*紡錘体チェックポイント
*細胞周期におけるチェックポイントの意味

VI アポトーシス

VIII 細胞周期と増殖制御の破綻

*がんの自律的増殖

●問題

●コラム

*細胞質分裂
*酵母の話
*アポトーシスの活性化にかかわる経路
*がん遺伝子
*がん抑制遺伝子


第III部 細胞集団の組織化

【10章】シグナル伝達

I 刺激と応答

II シグナルとは

*シグナル伝達という概念
*細胞間シグナル伝達の様式
*細胞内で起こる連鎖反応

III 細胞外での刺激受容から, 細胞内でシグナルが伝わるまで

*受容体
*受容体が刺激を受けた後:膜から細胞質へ
*膜から核へ

IV 細胞内シグナル伝達の具体例

*キナーゼ型受容体を介したシグナル伝達
*Gタンパク質共役型受容体を介したシグナル伝達
*チャネル型受容体を介したシグナル伝達
*転写因子型受容体を介したシグナル伝達

V 細胞の接触による相互作用

*細胞同士の結合に関与するタンパク質:カドヘリン
*細胞外基質との接着に関与するタンパク質:インテグリン

●問題

●コラム

*受容体とシグナル分子の関係
*オーファン受容体と医薬品開発
*タンパク質の分解による細胞内シグナル伝達
*細胞外基質の役割

【11章】発生と分化

I 卵形成

II 受精と卵割

III 胚の方向性の決定

*胚の領域化
*胚の誘導

IV 細胞分化と幹細胞

V 誘導作用と形態形成運動

*形態形成運動
*神経誘導

●問題

●コラム

*線虫の細胞系譜
*ホメオティック遺伝子
*カエルの背側決定における母性因子の役割
*iPS細胞 (人工多能性幹細胞)
*植物の花器官形成のしくみ
*女王蜂か働き蜂かを決めるエピゲノム

【12章】生殖と減数分裂

I 有性生殖と無性生殖

II 体細胞分裂と減数分裂

III 減数分裂の意義

IV 遺伝的組換え

*一般的組換え
*部位特異的組換え

V 配偶子の形成

VI 配偶子の特殊化

VII 受精

*受精の準備
*受精の過程

VIII エピジェネティックな遺伝情報の伝達

IX 種と性

●問題

●コラム

*クローン動物
*性の決定と性転換
*ノックアウトマウス
*アグロバクテリウムと遺伝子組換え植物
*DNAのメチル化,発生,体細胞クローン動物
*ゲノムインプリンティング

■問題の解答

■索引

■執筆者一覧

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改訂第2版 免疫学最新イラストレイテッド

【概論】免疫系の四次元的理解を目指して(小安重夫)

■ 自然免疫研究の発展
■ 多様性の獲得とそれを支える免疫系の「場」
■ 閉じた系としての免疫系と開いた系としての免疫系
■ 免疫不全
■ 将来へ向けて

【第1章】自然免疫とToll様受容体(改正恒康)

■自然免疫による微生物認識

* 自然免疫と獲得免疫
* 自然免疫による微生物認識
* TLR による認識
* RLRによる認識
* NLRによる認識

■PRRの機能とその分子機構

* TLRの機能
* TLR機能を制御する分子機構
* RLRの機能とその分子機構
* NLRの機能およびインフラマソーム

■自然免疫機構と疾患との関連

* TLR機能異常と免疫不全
* TLRと自己免疫疾患
* NLRと炎症性疾患

【第2章】免疫細胞表面受容体としてのレクチン(入村達郎)

■レクチンとは?

* 免疫系とレクチン
* レクチンの種類と分布
* レクチンの機能
* レクチンの糖鎖認識特性,糖鎖リガンドおよびカウンター受容体

■I型レクチン

* I型レクチンと Siglec
* I型レクチンの機能と認識する糖鎖

■C型レクチン

* セレクチンファミリーのレクチンの分布とリガンド糖鎖
* アシアロ糖タンパク質レセプター型レクチンと多様なシグナル

■S型レクチン

* ガレクチンの機能とガレクチン遺伝子欠損マウス
* ガレクチンに対するリガンド糖鎖とカウンター受容体


【第3章】補体(木下タロウ)

■補体系の構成と働き

* 異物標識
* C3b のさらなる断片化とそれらを結合するC3受容体群
* 感染局所への食細胞の動員
* 膜傷害性複合体による殺菌

■C3転換酵素を形成する3つの活性化経路

* 古典経路
* レクチン経路
* 副次経路
* C3転換酵素形成の増幅

■C5転換酵素の形成,後期経路と膜傷害性複合体の形成

* C5転換酵素の形成
* 後期経路と膜傷害性複合体形成

■補体系の自己・非自己識別機構

* 補体制御因子による自己細胞の保護
* 発作性夜間血色素尿症:自己・非自己識別の破綻

第4章 B細胞の分化と機能【米谷耕平/黒崎知博】

■免疫グロブリン(Ig)遺伝子の再構成

* B細胞の成熟とIg遺伝子の再構成
* Ig遺伝子再構成の制御

■B細胞の分化とIg遺伝子の再構成

* プロB細胞から大型プレB細胞へ
* プレBCRの意味
* 大型プレB細胞から小型プレB細胞へ

■末梢におけるB細胞分化とB細胞亜集団

* B細胞分化の場
* MZ-B細胞,FO-B細胞 への分化
* B1-B細胞 への分化

■プレBCR,BCRによるB細胞の選択・選別

* B細胞分化に関与する分子群
* ネガティブセレクションの機構
* ポジティブセレクションの機構
* BCRシグナル分子

■外来性抗原認識により生じる免疫反応

* T-D抗原による免疫反応
* T-I抗原による免疫反応

【第5章】T細胞の分化と機能(高浜洋介)

■T細胞とその機能

■T細胞の分化

* T細胞分化の場としての胸腺
* T細胞の初期分化
* DP胸腺細胞とTCR発現
* 自己・非自己の識別を規定するレパトア選択
* レパトア選択における細胞分化制御
* 正負選択における細胞運命分岐
* 胸腺内選択を担う抗原提示細胞
* CD4・CD8陽性T細胞の分化方向決定
* SP T細胞の成熟と移動

■T細胞の動態・維持・機能

* T細胞の二次リンパ組織への移住
* T細胞の維持
* T細胞の活性化
* Thサブセットへの分化
* T細胞メモリー

第6章】抗原提示と樹状細胞(稲葉カヨ/稲葉宗夫)

■樹状細胞

* 樹状細胞群とそのサブセット
* 樹状細胞の移動

■抗原提示

* 抗原の捕捉と食作用機能
* 抗原のプロセシングとローディング

■クロスプレゼンテーション・ クロスプライミング

■クロストレランス

■NKT細胞,制御性T細胞との相互作用と制御性樹状細胞

* NKT細胞とDCとの相互作用
* 制御性T細胞と制御性DC

【第7章】NK細胞とNKT細胞(荒瀬 尚)

■NK細胞とNKT細胞の分布と分化

■NK細胞の抗原認識と機能

* NK細胞の抗原認識機構
* NK細胞の機能

■NKT細胞の抗原認識と機能

* NKT細胞の抗原認識機構
* NKT細胞の機能

【第8章】リンパ系の構築(國澤 純/清野 宏)

■全身免疫に関与するリンパ組織の構築

* リンパ節の構造
* 脾臓の構造
* 二次リンパ組織の発生

■粘膜関連リンパ組織の構造

* 粘膜免疫誘導組織とは
* 粘膜免疫実効組織におけるIgA産生
* 粘膜免疫実効組織における炎症性/制御性T細胞分化

■免疫担当細胞の移動と循環

* リンパ球の通り道と道しるべ:接着分子とケモカイン
* ケモカインによる二次リンパ組織への移入と分布制御
* 二次リンパ組織 からのリンパ球移出制御
* パイエル板樹状細胞を介した 腸管指向性獲得機構

■粘膜免疫を介した生体防御応答の誘導と粘膜免疫疾患

* 粘膜ワクチンの開発
* 粘膜免疫疾患と腸内細菌

【第9章】アレルギーと自己免疫疾患(川畑仁人/山本一彦)

■アレルギー

* I型過敏反応
* II型過敏反応
* III型過敏反応
* IV型過敏反応

■遺伝的背景とのかかわり

* 疾患感受性遺伝子の同定法
* 疾患感受性遺伝子

■自己免疫疾患発症にかかわる因子

* 中枢性トレランスの異常
* 末梢性トレランスの異常

■治療法開発の展望

【第10章】腫瘍免疫(羽室淳爾)

■がんに対する免疫監視機構

* がんは遺伝子病である
* 個体レベルでの発がんと免疫監視〜3種類のがん
* 固形がん治療の標的
* 腫瘍免疫成立にはがん局所細胞性反応が必須である
* ヒトがんに対して免疫は働いているか
* 腫瘍抗原
* がんに対する免疫監視機構とエフェクター細胞および分子
* がんに対するエフェクター細胞,分子の誘導増強

■がん免疫療法

* がん免疫療法の過去,現在
* がんワクチン
* 免疫系からの逃避機構

■これからのがん免疫療法

* 新しい腫瘍免疫
* 治療への展望〜“場におけるがん”をみつめる

【第11章】感染免疫(吉開泰信)

■微生物による共生戦略

* 免疫認識からの回避
* 適切な免疫応答の不活性化

■自然免疫系の機能

* 自然免疫
* 早期誘導反応

■獲得免疫系の機能

* T細胞への微生物抗原提示
* 免疫応答

■新しいワクチン開発への展望

* 現行ワクチン
* 新規ワクチン

【12章】移植免疫(西村泰治/入江 厚/千住 覚)

■移植免疫の基礎

* 主要組織適合遺伝子複合体(MHC)
* T細胞抗原受容体によるHLA-ペプチド複合体の認識
* T細胞による移植片に発現するアロ抗原の認識
* アロ抗原に特異的な抗体による拒絶反応の誘導

■移植医療の現況

* 輸血
* 造血幹細胞移植
* 固形臓器移植
* 異種移植
* 臓器移植における免疫抑制療法

■再生医学と移植

* 組織幹細胞を用いた再生医療
* 胚性幹細胞(ES細胞)を用いた再生医療
* iPS細胞を用いた再生医療

●索引

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ライフサイエンス試薬活用ハンドブック

特性,使用条件,生理機能などの重要データがわかる

■第I部 生物学的作用および用途別試薬

●第1章 ビタミンおよび補酵素
【田村隆明】

* ビオチン
* β-カロテン
* シアノコバラミン
* 葉酸
* アスコルビン酸
* ビタミンE
* ビタミンK
* ビタミンA
* レチノイン酸
* ビタミンD3
* パントテン酸
* 補酵素A
* アセチルCoA
* ピリドキサール
* リボフラビン
* フラビンモノヌクレオチド
* フラビンアデニン
* ジヌクレオチド
* チアミン
* ビオプテリン
* ユビキノン
* ニコチン酸
* NAD
* NADP
* リポ酸

●第2章 ホルモン,ペプチド性生理活性物質
【阿部洋志】

1)ステロイドホルモンなど

* コレステロール
* エルゴステロール
* アンドロゲン
* テストステロン
* エストロゲン
* エストロン
* エストラジオール
* エストリオール
* 17-エチニルエストラジオール
* プロゲステロン
* ヒドロキシプロゲステロン
* コルチコステロイド
* コルチゾール
* コルチゾン
* コルチコステロン
* アルドステロン
* デキサメタゾン
* プレドニソン
* プレドニソロン
* プロスタグランジン

2)生理活性ペプチド

* インシュリン
* 副腎皮質刺激ホルモン
* チロキシン
* グルカゴン
* ソマトトロピン
* バソプレッシン
* エンドセリン
* エリスロポイエチン

●第3章 植物関連調節因子および細胞刺激因子
【阿部洋志】

* オーキシン
* ジベレリン
* エチレン
* レクチン
* コンカナバリンA
* LPS
* パラヒドロキシ安息香酸
* 没食子酸
* シキミ酸
* インターフェロン
* インターロイキン
* インシュリン様成長因子
* 上皮成長因子
* 線維芽細胞増殖因子
* 血小板由来成長因子
* 神経成長因子
* 肝細胞増殖因子
* トランスフォーミング
* 増殖因子β
* 腫瘍壊死因子α

●第4章 生理的神経・細胞作用物質
【田村隆明】

* アドレナリン
* ノルアドレナリン
* ドーパミン
* ドーパ
* セロトニン
* メラトニン
* アセチルコリン
* サブスタンスP
* エンケファリン
* β-エンドルフィン
* エンドセリン
* NMDA
* GABA

●第5章 薬理活性物質および毒
【田村隆明】

* カフェイン
* カイニン酸
* ニコチン
* ホルスコリン
* TPA
* リアノジン
* 百日ぜき毒素
* タモキシフェン クエン酸塩
* ω-コノトキシン
* ジョロウグモ毒素
* ブンガロトキシン
* モルヒネ
* ウワバイン
* ガンシクロビル
* AMPA
* ムスカリン
* 4-アミノピリジン
* アトロピン
* テトロドトキシン
* オカダ酸
* 塩化コリン
* レシチン

●第6章 抗生物質
【田村隆明】

1)タンパク質合成関連

* クロラムフェニコール
* ピューロマイシン
* カナマイシン
* ストレプトマイシン
* テトラサイクリン
* シクロヘキシイミド
* ネオマイシン
* G418
* ゲンタマイシン
* エリスロマイシン
* スペクチノマイシン
* アニソマイシン

2)核酸関連

* アクチノマイシンD
* マイトマイシンC
* ナリジクス酸
* ドキソルビシン
* リファンピシン
* クーママイシン

3)膜,細胞壁,糖関連

* ペニシリン
* アンピシリン
* アンホテリシンB
* バンコマイシン
* ツニカマイシン
* バシトラシン
* ポリミキシンB
* セファロスポリン
* サイクロスポリンA
* ゲルダナマイシン
* オリゴマイシン

●第7章 核酸・タンパク質合成阻害物質
【田村隆明】

1)核酸代謝関連

* α-アマニチン
* アラビノシルシトシン
* BrdU,BUdR
* ヒドロキシ尿素
* 硫酸ジメチル
* シスプラチン
* ATP-γ-S
* ジエチルニトロソアミン
* 4-NQO
* ニトロソグアニジン
* アザグアニン
* ブロモウラシル
* フルオロウラシル
* メチルメタンスルホン酸
* エトポシド
* メチルニトロソ尿素
* アザシチジン
* メチルコラントレン

2)タンパク質代謝関連

* アウリントリカルボン酸
* メチルトリプトファン
* エチオニン
* フルオロトリプトファン
* カナバニン

●第8章 膜機能阻害剤
【田村隆明】

* サイトカラシン
* イオノホアA23187
* コレラトキシン
* ジギトニン
* ジギトキシン

●第9章 ミトコンドリアや葉緑体の阻害物質
【田村隆明】

* ヒ酸ナトリウム
* 酸化ヒ素
* アジ化ナトリウム
* アンチマイシンA
* キニーネ
* ペンタクロロフェノール
* DCC
* 硫化水素
* CCCP
* FCCP

●第10章 酵素(遺伝子工学関連を除く)
【米沢直人】

* アルカリホスファターゼ
* βガラクトシダーゼ
* プロテイナーゼK
* ホタルルシフェラーゼ
* ペルオキシダーゼ
* α-トリプシン
* クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ
* カタラーゼ
* スーパーオキシド
* ディスムターゼ
* α-キモトリプシン
* パパイン
* ペプシン
* トロンビン
* V8プロテアーゼ
* ファクターXa
* プロナーゼ
* PDE
* クレアチンキナーゼ
* ザイモリエース
* セルラーゼ
* グルコースオキシダーゼ
* キモシン
* カテプシンD
* リゾチーム

●第11章 酵素基質
【米沢直人】

* X-gal
* IPTG
* X-Glc
* X-GlcA
* Bluo-gal
* P-Gal
* 4MU-β-DGlcNAc
* アルブチン
* ONPG
* pNP-β-GlcNAc
* pNP-β-D-Gal
* ATEE
* BAEE
* Gly-Pro-pNA
* Gly-Phe-NH2
* pNPP
* Leu-NH2・HCl
* フェニルリン酸
* ナトリウム塩
* o-CPP
* ナフチルリン酸
* ナトリウム塩
* メチルウンベリフェリルエステル
* ルシフェリン
* PPD
* ABTS

●第12章 酵素阻害剤
【米沢直人】

* MG-132
* RNaseインヒビター
* 2-アミノ-4-(グアニジノオキシ)酪酸
* DEPC
* MIA
* IAA
* アミノフィリン
* セルレニン
* NEM
* TLCK
* アンチパイン
* α1AT
* アプロチニン
* ロイペプチン
* キモスタチン
* ペプスタチンA
* PMSF
* TPCK
* トリプシンインヒビター
* アセチル-カルパスタチン(184-210)(ヒト)
* ベスタチン
* L-トランスエポキシスクシニルロイシルアミド-(4-グアニジノ)ブタン
* ホスホラミドン
* 1,10-フェナントロリン
* エラスタチナール
* DFP,DIFP

●第13章 緩衝液関連試薬
【伊藤光ニ】

* Tris
* HEPES
* PIPES
* MOPS
* MOPSO
* グリシルグリシン
* トリシン
* BES
* POPSO
* TAPS
* TES
* CAPS
* EPPS
* Bis-Tris
* MES
* Bicine

●第14章 キレート試薬
【伊藤光二】

* EDTA
* EGTA
* 8-ヒドロキシキノリン
* フェナントロリン

●第15章 SH基試薬
【伊藤光ニ】

* 2-メルカプトエタノール
* グルタチオン
* DTT
* p-(クロロメルクリオ)安息香酸
* DTNB
* ジチオエリスリトール
* DCIP
* ヨードアセトアミド
* N-エチルマレイミド

●第16章 界面活性剤および溶解・変性剤
【伊藤光ニ】

1)界面活性剤

* デオキシコール酸
* N-ラウロイルサルコシン
* SDS
* コール酸
* CTAB
* Brij-35
* Triton X-100
* Tween 20
* Nonidet P-40

2)溶解変性剤

* グアニジン塩酸塩
* CHAPS
* グアニジンチオシアン酸塩
* MEGA-10
* n-オクチル-β-D-グルコピラノシド
* 尿素

●第17章 細胞研究および免疫研究関連試薬
【阿部洋志】

* DAPI
* ヘキスト33342
* ヘキスト33258
* ヨウ化プロピジウム
* プロテインA
* プロテインG
* テキサスレッド
* ローダミン
* スキムミルク
* トリパンブルー
* ギムザ染色液
* パパニコロ染色液
* オーラミン
* ヘマトキシリン
* エオシンY
* バルサム
* ディスパーゼ
* コラゲナーゼ
* コラーゲン
* フィブロネクチン
* ポリリジン
* DEAE-デキストラン
* ポリブレン
* ポリエチレンイミン
* ハイグロマイシン
* コルヒチン
* コルセミド
* ノコダゾール
* ビンクリスチン
* タキソール
* サイトカラシンB
* アフィディコリン

●第18章 細菌培養関連試薬
【田村隆明】

* 寒天粉末
* ゼラチン
* 粉末酵母エキス
* ペプトン
* カサミノ酸
* X-Gluc
* 5-フルオロオロチン酸
* 3-アミノトリアゾール

●第19章 電気泳動および核酸実験関連試薬
【田村隆明】

* アガロース
* アクリルアミド,モノマー
* N, Nユ-メチレンビスアクリルアミド
* 過硫酸アンモニウム
* TEMED
* キシレンシアノール
* ブロモフェノールブルー
* 塩化セシウム
* 硫酸セシウム
* セシウムTFA
* ジエチルピロカーボネート
* EtBr
* サイバーグリーン
* ポリビニルピロリドン
* DIG-dUTP
* ポリ(dI-dC)・ポリ(dI-dC)
* オリゴ(dT)12-18

●第20章 タンパク質修飾および蛍光/発光試薬
【佐藤成樹】

* PITC
* TNBS
* 水素化ホウ素ナトリウム
* シトラコン酸無水物
* NBS
* HNBB
* シクロヘキサンジオン
* フェニルグリオキサール
* テトラニトロメタン
* クロラミンT
* N-アセチルイミダゾール
* ジチオビスニトロベンゼン酸
* フェニレンジマレイミド
* CMC
* EDC
* ビオチンヒドラジド
* Biotin-(AC5)2Sulfo-OSu
* Sulfo-NHS-LC-Biotin
* NHS-PEO4-Biotin
* NHS-LC-Biotin
* Amine-PEG2-Biotin
* ダンシルクロリド
* FITC
* TRITC
* Cy3
* Cy5
* SYPROR Ruby
* Fura-2-AM
* ローズベンガル

●第21章 電子伝達に用いられる試薬
【伊藤光ニ】

* 2,6-ジクロロフェノールインドフェノールナトリウム塩
* 亜ジチオン酸ナトリウム
* メナジオン
* ネオテトラゾリウムクロリド
* p-フェニレンジアミン
* フェナジンメトサルフェート
* シトクロムc

●第22章 染色剤,指示薬
【田村隆明】

* メチレンブルー
* アミドブラック
* CBB
* スダンブラックB
* アクリジンオレンジ
* BTB
* PR
* NR
* ポンソーS
* エバンスブルー
* クリスタルバイオレット
* サフラニン
* 塩基性フクシン
* 酸性フクシン
* マラカイトグリーン

●第23章 シンチレーター用試薬
【伊藤光ニ】

* 1,4-ジオキサン
* DPO,PPO
* POPOP
* BBOT
* ナフタレン
* ピリジン
* ジメチルPOPOP
* p-テルフェニル
* エチレングリコールモノエチルエーテル

●第24章 その他
【田村隆明】

* 塩化ベンザルコニウム
* 塩化ベンゼトニウム
* ジメチルクロロシラン
* シリカゲル
* ソーダライム
* ミネラルオイル,軽質


■第II部 無機化合物

●第1章 ハロゲン化物および関連物質
【田村隆明】

* 塩酸
* 過塩素酸
* 塩化カルシウム
* 塩化クロム
* 塩化コバルト
* 塩化銅
* 塩化鉄
* 塩化マグネシウム
* 塩化マンガン
* 塩化水銀
* 過塩素酸カリウム
* 塩化カリウム
* 塩化ナトリウム
* 次亜塩素酸ナトリウム
* 塩化リチウム
* ヨウ化カリウム
* 過ヨウ素酸カリウム
* 過ヨウ素酸
* ヨウ化ナトリウム
* 臭化ナトリウム
* フッ化ナトリウム
* 塩化亜鉛
* ヨウ素
* 塩素

●第2章 硫黄,リンを含む物質
【田村隆明】

* 硫酸
* 硫酸マグネシウム
* 硫酸ナトリウム
* チオ硫酸ナトリウム
* 硫酸銅
* 亜硫酸ナトリウム
* 硫酸鉄
* リン酸
* リン酸二水素カリウム
* リン酸水素二カリウム
* リン酸二水素ナトリウム
* リン酸水素二ナトリウム
* 二リン酸ナトリウム

●第3章 硝酸化物および窒素を含む物質
【田村隆明】

* 硝酸
* 硝酸カリウム
* 硝酸ナトリウム
* 亜硝酸ナトリウム
* 硝酸銀
* 臭化シアン
* シアン化カリウム
* シアン化ナトリウム
* ヒドラジン
* チオシアン酸カリウム
* 硝酸アンモニウム

●第4章 炭酸やアンモニアに関する化合物
【田村隆明】

* 炭酸カルシウム
* 炭酸ナトリウム
* 炭酸水素ナトリウム
* 二酸化炭素
* 炭酸アンモニウム
* 塩化アンモニウム
* 硫酸アンモニウム
* アンモニア水

●第5章 その他の無機物質
【田村隆明】

* 水酸化カルシウム
* 水酸化カリウム
* 水酸化ナトリウム
* 水酸化マグネシウム
* 酸化カルシウム
* 過酸化水素
* 一酸化炭素
* 一酸化窒素
* 過マンガン酸カリウム
* タングストリン酸
* フェリシアン化カリウム
* ホウ酸
* カコジル酸ナトリウム
* 硫酸カリウムアルミニウム
* 活性炭素
* 水素
* ヘリウム
* アルゴン
* 酸素
* 窒素

■第III部 有機化合物

●第1章 アミン,アミド,アミノ酸,ペプチド
【池田香織】

* アラニン
* アルギニン
* アスパラギン
* アスパラギン酸
* システイン
* グリシン
* ヒスチジン
* グルタミン
* グルタミン酸
* イソロイシン
* ロイシン
* リシン
* メチオニン
* フェニルアラニン
* プロリン
* トリプトファン
* チロシン
* バリン
* セリン
* トレオニン
* S-アデノシルメチオニン
* シスチン
* エタノールアミン
* スペルミン
* スペルミジン
* ホルムアミド
* シトルリン
* オルニチン
* トリエチルアミン
* ジエチルアミン
* トリメチルアミン
* ヒスタミン
* ホスファチジルエタノールアミン
* N, N-ジメチルホルムアミド
* ヒスチジノール
* クレアチン
* グルタチオン(還元型)
* ヒドロキシルアミン

●第2章 タンパク質
【田村隆明】

* BSA
* アビジン
* ストレプトアビジン
* ユビキチン
* GFP
* アクチン
* ミオシン
* フィブリノーゲン
* TRX
* プロテインS

●第3章 核酸の成分とその関連物質
【鈴木あい】

* アデニン
* アデノシン/デオキシアデノシン
* ATP/dATP/ddATP
* グアニン
* グアノシン/デオキシグアノシン
* GTP/dGTP/ddGTP
* シトシン
* シチジン/デオキシシチジン
* CTP/dCTP/ddCTP
* チミン
* デオキシチミジン
* dTTP/ddTTP
* ウラシル
* ウリジン
* UTP
* cAMP
* ポリアデニル酸カリウム塩
* ヒポキサンチン
* イノシン
* AMP
* GMP
* CMP
* TMP
* cGMP
* キサンチン

●第4章 糖およびアルコール類
【城後 美沙子】

* N-アセチル-D-グルコサミン
* デキストリン
* デキストラン
* フルクトース
* ガラクトース
* グルコース
* ラクトース一水和物
* アロラクトース
* スクロース
* マルトース一水和物
* ヘパリンナトリウム塩
* リボース
* UDP-グルコースナトリウム塩
* デンプン
* N-アセチル-D-ガラクトサミン
* アラビノース
* ガラクトサミン塩酸塩
* N-アセチルノイラミン酸
* コンドロイチン硫酸ナトリウム塩
* キシリトール
* ソルビトール
* グルコン酸
* グルクロン酸
* チオグリコール酸
* デオキシフルオログルコース
* グルコサミン塩酸塩
* グリセルアルデヒド
* マンニトール
* エタノール
* グリセロール
* メタノール
* ブタノール
* 2-ブタノール
* エチレングリコール
* PEG
* プロパノール
* 2-プロパノール
* イソミルアルコール
* エチルセロソルブ
* メチルセロソルブ
* ジエチレングリコール

●第5章 リン酸エステル化合物(ヌクレオチド,補酵素以外)
【鈴木あい】

* レシチン
* ホスファチジルセリン
* ホスファチジルグリセロール
* イノシトール1,4,5-トリス
* リン酸六カリウム塩
* イノシトールリン酸二シクロアンモニウム塩
* グルコース-1/6-リン酸
* ADPG
* PLP
* β-グリセロリン酸二ナトリウム五水和物
* PRPP
* フルクトース1,6-二リン酸
* フルクトース2,6-二リン酸
* フルクトース6-リン酸二ナトリウム水和物
* フルクトース1-リン酸
* 二ナトリウム塩
* グリセルアルデヒド三リン酸
* PEP
* クレアチンリン酸二ナトリウム四水和物
* ホスホセリン

■総索引

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改訂第3版 分子生物学イラストレイテッド

【1章】分子生物学の骨格とその構成要素

1. 分子遺伝学と分子生物学(田村隆明)

* 分子生物学が取り組む課題
* 分子生物学の材料
* 分子生物学の歴史

2. 生命の基本単位:細胞(田村隆明)

* 生物の系譜
* 細胞の機能と構造

3. 情報高分子(田村隆明)

* DNA,RNAの構成成分:ヌクレオチド
* 線状分子としての核酸の構造
* RNAの構造と機能
* アミノ酸
* ペプチドとタンパク質

【2章】遺伝情報の保持と伝達

1. DNAの複製(多田周右/榎本武美)

* 複製の原則
* DNA鎖伸長反応
* DNA複製開始機構

2. 転写機構(大熊芳明)

* RNAポリメラーゼ
* プロモーター
* 基本転写因子
* 転写開始後の過程
* オペロン

3. 翻訳(渡辺公綱/鈴木 勉/姫野俵太)

* 遺伝暗号(コドン)
* アミノアシルtRNA
* ペプチド鎖合成反応

4. 変異と修復(花岡文雄)

* 変異原と変異の種類
* DNA損傷の修復機構
* 複製時における修復

5. 遺伝子組換え(篠原 彰)

* 組換えの種類
* 相同組換えの分子機構
* 減数分裂期組換え
* 非相同組換え
* その他の組換え

【3章】原核生物の遺伝要素

1. ゲノムとその発現(柳原克彦/仁木宏典)

* 原核細胞の基本構造
* 原核細胞のゲノム構造
* ゲノムの遺伝子配置
* 染色体分配と凝縮
* 染色体外因子
* 細胞分裂と細胞骨格タンパク質

2. バクテリオファージ(米崎哲朗)

* バクテリオファージの多様性
* バクテリオファージの生活環・溶菌過程
* テンペレートファージ:溶原化機構
* 遺伝子水平伝搬役としてのファージ

3. プラスミド(加納康正)

* プラスミドの機能
* プラスミド複製
* その他のプラスミド
* プラスミドの取り扱い

【4章】真核生物の遺伝子とその構造

1. ゲノムの構造(木南 凌)

* 染色体のなかの遺伝子
* 反復するDNA配列

2. クロマチン(伊藤 敬)

* ヌクレオソーム構造
* ヌクレオソーム形成
* クロマチン再構築
* ヒストン翻訳後修飾とクロマチン構造変化

3. エピジェネティクス(中尾光善)

* エピジェネティクスとは
* DNAのメチル化
* ヒストンの修飾
* クロマチンの形成
* エピジェネティックな生命現象とヒト疾患

4. 転写制御機構(柳澤 純)

* 真核生物の転写制御
* 配列特異的転写制御因子
* 刺激応答の視点から捉える転写因子
* クロマチン転写の活性化と転写補助因子

5. 転写後調節(石黒 亮/中村義一)

* mRNAの修飾
* mRNAのスプライシング
* mRNAのエディティング
* RNAの輸送
* mRNAの翻訳調節
* mRNAの分解と翻訳制御
* ncRNAによる制御
* rRNAの修飾
* tRNAの転写後調節

6. タンパク質の制御(水島 昇/大隅良典)

* 分子シャペロン
* タンパク質トラフィックの制御
* 翻訳後修飾
* タンパク質分解

【5章】RNAバイオロジー

1. 新しいトランスクリプトーム像(石山晃博/林良英)

* 従来のトランスクリプトーム像
* RNA新大陸の発見
* 新しいトランスクリプトーム像
* non-coding RNA
* mRNA型non-coding RNA

2. 非コード低分子RNA(古野正朗)

* 非コード低分子RNAの概要
* スプライシングにかかわる核内低分子RNA
* RNAの修飾にかかわる核小体低分子RNA
* 遺伝子発現抑制にかかわる低分子RNA
* その他の非コード低分子RNA

3. RNAによる遺伝子サイレンシング(西田知訓/塩見美喜子)

* RNAサイレンシング
* RNAi
* miRNAによる翻訳抑制
* piRNAを介した遺伝子発現抑制

4. RNAがかかわる生理機能と疾患(安田 純)

* RNAがかかわる生理機構
* RNA異常が関与する疾病

【6章】真核細胞の機能

1. 細胞接着(永渕昭良)

* 細胞間接着
* 細胞基質間接着
* 細胞接着の多彩な機能

2. 細胞骨格(孤嶋慎一郎/馬渕一誠)

* 細胞骨格の種類と基本的な性質
* 細胞運動と細胞骨格
* 細胞分裂と細胞骨格

3. 細胞内物質輸送

* 細胞内輸送(中山和久)
* モータータンパク質(豊島陽子)
* 核膜輸送(浅利宗弘/米田悦啓)

【7章】真核細胞の増殖と死

1. 細胞刺激と受容体(遠田悦子/松島綱治)

* 主な受容体の諸相
* 微生物感染にかかわる受容体
* 多様なリガンドに応答するための2つのストラテジー
* 臨床応用
* マイクロドメイン/ラフト

2. シグナル伝達(後藤由季子)

* シグナル伝達のストラテジー
* シグナル伝達の進化的保存と多様性

3. 細胞周期(野島 博)

* 真核生物の細胞周期制御
* 細胞周期エンジン
* 細胞周期のブレーキ
* M期制御とタンパク質分解酵素系
* 細胞周期のチェックポイント制御
* M期キナーゼと中心体成熟の制御

4. アポトーシス(田沼靖一)

* アポトーシスの特性
* アポトーシスの事象
* アポトーシスの分子機構
* DNA修復とアポトーシス
* アポトーシスの意義

5. 細胞の癌化と個体レベルの発癌(渋谷正史)

* 癌遺伝子群と増殖シグナル伝達
* 癌抑制遺伝子の発見
* 癌抑制遺伝子による細胞周期・アポトーシスの制御
* 癌の微小環境と腫瘍血管の問題

【8章】高次生命現象

1. 免疫系による認識と反応の分子機構(渡邊 武)

* 自然免疫と獲得免疫(適応免疫)
* 自然免疫系と獲得免疫系との相互作用
* 獲得免疫系の多様性
* 免疫グロブリンの多様性の源であるAID
* 主要組織適合系複合体(MHC)遺伝子群と組織適合抗原の多型性
* MHC抗原と抗原提示
* 胸腺内でのT細胞分化と正の選択,負の選択
* 免疫細胞の活性化と補助刺激分子
* クラススイッチ,抗体機能の多様性の獲得
* サイトカインと免疫応答の多様性
* CD4陽性ヘルパーT細胞(TH)のサブセットとその機能
* CD8陽性キラーT細胞(TC)による生体防御

2. 発生の制御機構(浅島 誠/駒崎伸二)

* ホメオボックス遺伝子
* 母性因子と体軸形成
* 中胚葉形成と原腸胚形成
* 神経管の形成
* 器官形成

3. 神経系の分化,形成,再生(田賀哲也/鹿川哲史/清水健史/福田信治)

* 神経幹細胞の未分化性維持
* 神経幹細胞の自己複製機構
* 胎生の進行に伴うニューロン分化シグナルとグリア分化シグナルの優位性の変遷
* 神経幹細胞の分化制御シグナル間における相互抑制的作用
* アストロサイト分化シグナルを増幅する2つのシグナルループ
* 神経系の再生に向けた試み

4. 老化(石井直明)

* ヒトの老化の過程
* 老化関連遺伝子とその働き

【9章】生命システムへの挑戦

1. システムズバイオロジー

* 概日時計(南 陽一/上田泰己)
* 細胞シグナリングの情報処理機構(久保田浩行/黒田真也)
* バイオインフォマティクス(宮野 悟)

2. ゲノム医学(高橋祐二/辻 省次)

* 「ゲノム医学」とは
* ゲノム医学の進歩
* ゲノム医学の支柱〜バイオインフォマティクスとELSI
* ゲノム医学の実際
* ゲノム医学のこれから〜パーソナルゲノム時代の到来

3. 分子標的薬の開発

* 抗体医薬(大田信行)
* RNA医薬(宮川 伸/藤原将寿/中村義一)
* ケミカルバイオロジー(萩原正敏)

4. 幹細胞生物学・再生医学

* ES細胞(吉田進昭)
* 組織幹細胞とiPS細胞(八代嘉美/中内啓光)
* 再生医学(中畑龍俊)

5. 植物バイオテクノロジーと遺伝子組換え食品(本瀬宏康/渡辺雄一郎)

* 植物への遺伝子導入法
* アグロバクテリウムの感染機構
* バイナリーベクターの開発
* アグロバクテリウムの感染による遺伝子導入法
* 基礎研究と実用作物における応用例

●索引

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博士号を取る時に考えること 取った後できること

生命科学を学んだ人の人生設計

●第1章 データでわかる最新バイオ博士研究者事情

1.博士号はなぜ必要か【仙石慎太郎】

* 修士課程は職業訓練,博士課程は職業「人」訓練
* 欧米では,博士号がないと研究者として認められない
* 論文博士制度がなくなる?
* 博士号取得の目標は「独り立ち」スキルの獲得

2.博士号とPh.D.の違い【仙石慎太郎】

* 「Ph.D.」と「博士」はもともと似て非なるもの
* 日本の「博士」は欧米の「Master」に近い?
* 「博士=専門家」という拘束
* 博士号取得により開ける未来
* あるべき21世紀の研究者像

3.博士号取得者の現状【三浦有紀子】

* 「博士号」取るべきか,取らなくてもいいのか,取らない方がいいのか!?
* 米国におけるPh.D.取得者の就業状況
* 日本の研究関係従業者数に占める博士号取得者数
* 博士号取得者の年収

4.博士号取得者のキャリアパス【三浦有紀子】

* 博士課程在籍者,ポスドクのキャリアプラン
* 博士課程修了者の進路
* ポストドクターの進路
* 課程博士と論文博士
* 博士号取得者の自己評価

●第2章 博士に求められるスキル

1.戦略的思考力【仙石慎太郎】

* 研究のプロフェッショナルとは?
* 戦略的な思考はプロフェッショナルに不可欠
* 戦略とは何か?
* 戦略的思考法を研究で実践するには?
* 戦略とは「何をやらないか」を決めること
* 戦略的思考とマネジメント
* アカデミアにおける戦略的思考の実践例
* 日本の大学院教育は大丈夫か?

2.問題発見・解決力【仙石慎太郎】

* 問題の発見・解決力とは?
* 検討範囲を設定する
* 課題を洗い出し,絞り込む
* 重要課題を特定し,解決策を立案する
* 結論づけ,意思決定する

3.コミュニケーション・スキル【仙石慎太郎】

* ミーティングには4つのモード(類型)がある
* ラボラトリーでの実践例
* ミーティング運営のコツ
* プレゼンテーションの技法
* 「知の活用」手法を体系的に捉える

4.プロジェクト・マネジメントのスキル【仙石慎太郎】

* プロジェクト・マネジメントとは
* プロジェクト・マネジメントの方法論

5.キャリア設計【三浦有紀子】

* 幅広い見識をもつ
* 客観評価を利用する
* 粘り強くなる
* デッドラインを意識する
* トレンドに流される危うさ

6.キャリアアップのための具体的行動【三浦有紀子】

* 自分を知ってもらうこと
* 相手を知ること
* 当たり前のことを当たり前にできること
* 前向きな人にこそチャンスは訪れる
* いつまでに結論を出すべきか

●第3章 事例から学ぶ『研究』と『キャリア』のマネジメント術【仙石慎太郎】

1.審良静男 博士

* 学生を主人公にし,チームとして研究に挑む

2.森下竜一 博士

* 自分の力で考えることの重要性,メンターの必要性

3.加藤茂明 博士

* 良いインプットから最高のアウトプットへ

4.中辻憲夫 博士

* 学生との距離感を見極め,インテグリティーを堅持する

5.良いラボの条件〜ケーススタディの考察

* 明確な使命感(ミッション),価値観,構想(ビジョン),戦略
* シンプルな組織形態
* 組織・プロセスの可視化・構造化
* オープン・コラボレーションの実践

●第4章 実録 バイオ博士人材の多様なキャリアパス【三浦有紀子】

1.研究者としての自分が最も活躍できる場所を求めて
加藤珠蘭 博士(武田薬品工業(株))

2.アンテナを広く張ってチャンスを逃さない努力を
濱田光浩 博士(特許庁)

3.本質を突き詰める〜研究するのと同じ気持ちで取り組む
丸 幸弘 博士((株)リバネス)

4.専門性と文章力の融合で実現したライフワーク
永井有紀 博士(技術翻訳者)

5.目的達成を目指して,模索しながら過ごした大学院時代
久保田俊之 博士((株)リクルート)

6.想像を超えたところに自分の能力を活かせる場所がある
武井次郎 博士((株)スリー・ディー・マトリックス)

7.ビジネスの立場から研究成果の事業化に携わるという選択
安西智宏 博士((株)ファストトラックイニシアティブ)

8.研究者の新しい立ち位置〜日本型ファンディングエージェンシーを目指して〜
笠岡(坪山)宜代 博士(独立行政法人 国立健康・栄養研究所)

9.納得がいくまであきらめないことで開けた道
東 義明 博士(University of Kansas)

10.博士課程とはマネジメント教育の場
仙石慎太郎 博士(京都大学)

●索引

●Column

* 大学教員の待遇
* ポスドクの待遇
* 『孫子』にみる戦略的思考法
* 科学者の知的作業
* 競争的資金の課題選定
* ミーティングの参加者
* プレゼンにおける予習と復習の効能
* オンリーワンの力
* 英語力の本質
* 大学における2007年問題
* 大学教員に求められるもの
* 技術翻訳の現場

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