羊土社 
2005年3
月の書籍

 出版社  羊土社

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バイオ研究マスターシリーズ
免疫学集中マスター

歴史編
研究と実験の歴史

ドラマチックな免疫学−発見ドラマを語ろう
小安重夫

1.免疫学事始め

1)感染症との戦い

2)アレルギーの発見

2.自然免疫研究の歴史

1)貧食細胞と補体の発見

2)Toll様レセプター研究の始まり

3)サイトカインの発見

3.抗体の特異性と多様性の謎解きの歴史

1)タンパク質化学による解明と実験法開発の時代

2)多様性の形成に関する考察

3)分子生物学の発展と分子レベルでの解明の時代

4.移植とT細胞の発見

1)拒絶反応の鍵を握るMHCの発見

2)自己寛容と拒絶反応を担うT細胞の発見

3)移植の歴史

4)T細胞の異物認識に必要なMHC拘束性の研究

5)T細胞レセプターの発見

6)樹状細胞とT細胞の活性化

実験の歴史

1 cDNAクローニングとコロニーハイブリダイゼーション

2 プラークアッセイ法

3 単クローン抗体技術

4 骨髄キメラの作製

5 フローサイトメーター

レビュー編

第1章
微生物感染と感染初期に機能する自然免疫
矢島俊樹,吉開泰信

1.自然免疫系の機能

1)自然免疫とは

2)早期誘導反応を担う細胞

2.自然免疫におけるToll様レセプター(TLR)による微生物の認識

1)TLRによる微生物構成成分の認識

2)TLRのシグナル伝達経路

3.今後の研究の展望

第2章
T細胞の分化

鈴木春巳

1.T細胞分化の概略

1)胸腺へのエントリー

2)最初のチェックポイント:β選択(プレTCR選択)

3)第2のチェックポイント:レパトア選択(正の選択,負の選択)

2.T細胞の分化,選択にかかわる分子

3.正,負の選択の分子機構

4.CD4およびCD8シングルポジティブへの運命決定

5.現在の注目ポイントと今後の展開

第3章
B細胞の分化

烏山 一

1.B細胞分化の流れ

2.造血幹細胞からB細胞へのコミットメント(系列決定)

3.プレB細胞レセプターによるB細胞初期分化制御

1)プロB細胞からプレB細胞への分化誘導

2)H鎖遺伝子の機能的再構成に成功してμH鎖を産生した細胞の選択的増殖誘導

3)μH鎖の品質管理

4)Ig遺伝子再構成の制御

4.レセプター・エディティングによる免疫学的寛容の確立

第4章
B細胞活性化と抗体産生・クラススイッチ

鍔田武志

1.抗原によるB細胞の活性化

2.B細胞の増殖・分化の場

3.Igのクラススイッチ

4.胚中心反応と免疫記憶

第5章
MHCによる抗原提示

塚本博丈,西村泰治

1.MHC分子によるT細胞への抗原提示

2.MHCと結合ペプチドの構造

1)MHC-I

2)MHC-II

3.T細胞抗原レセプターによるMHC/ペプチド複合体の認識機構

4.非古典的MHC-I分子

第6章
樹状細胞の役割

稲葉カヨ,稲葉宗夫

1.樹状細胞による抗原提示

1)クロスプレゼンテーション

2)MHCクラスII分子を介する抗原提示

3)免疫シナプスとラフト

2.樹状細胞によるT細胞活性化の調節

1)Th1/Th2の偏向

2)T細胞応答の増強と抑制に関与する分子

3.末梢免疫寛容の誘導と維持における樹状細胞の役割

1)T細胞への直接的な作用

2)調節性T細胞による免疫寛容の維持と樹状細胞の作用

第7章
抗原レセプターを介したシグナル伝達

石合正道,黒崎知博

1.抗原抗体認識レセプターの構造

2.チロシンキナーゼ群の活性化機構

3.チロシンキナーゼの下流シグナル

4.共刺激分子,補助レセプターによるシグナルの調節

第8章
Th1/Th2細胞の発見,そして制御機構の解明へ

久保允人

1.Th1/Th2細胞研究の始まりから疾患との関連性

2.Th1分化を決めるシグナル伝達系

1)T-betによるTh1分化

2)IL-12ファミリーとIFN-γによるTh1分化

3.Th2分化を決めるシグナル伝達系

1)IL-4プロモーターの制御とTh2分化

2)IL-4シグナル伝達系によるTh2分化制御

3)GATA-3によるTh2分化制御とGATA-3を制御する分子

4.免疫シナプスとT細胞レセプター活性化シグナルのTh1・Th2分化への関与

5.樹状細胞とNotchシグナルのTh1・Th2分化への関与


UP TO DATE
最新トピックス

1. Toll様レセプターとウイルスの新たな関係
(矢島俊樹,吉開泰信)

2. 細胞内でも見逃さない:NOD1, 2による細菌の認識
(矢島俊樹,吉開泰信)

3. 強いシグナルでも死ぬとは限らない
(鈴木春巳)

4.隙間を埋めるのは自己反応性クローンーキレイすぎる環境が自己免疫疾患を誘発する?
(鈴木春巳)

5.T細胞分化:思っていたほど複雑でもない?
(鈴木春巳)

6.ヤツメウナギにもあった遺伝子再構成機構
(烏山 一)

7.preBCRシグナル異常による小児急性リンパ性白血病の発症
(烏山 一)

8.AID(活性化誘導性シチジンデアミナーゼ)
−免疫グロブリンクラススイッチとV領域体細胞突然変異の鍵を握る分子
(鍔田武志)

9.記憶B細胞の活性化しやすさを規定する分子機構
(鍔田武志)

10.細菌の多糖類も提示できるMHC-II
(塚本博丈,西村泰治)

11.抗原提示の効率をあげる細胞膜ラフト
(塚本博丈,西村泰治)

12. 低親和性ペプチド/MHC複合体の働きは?
(塚本博丈,西村泰治)

13.貪食とクロスプレゼンテーションに小胞体膜が関与する
(稲葉カヨ,稲葉宗夫)

14. 免疫シナプスの形成に関与する分子ーDOCK2とテトラスパニン
(稲葉カヨ,稲葉宗夫)

15.CIITAによる新たなT細胞制御機構−plexin-A1を介して
(稲葉カヨ,稲葉宗夫)

16.トリプトファン分解酵素IDOによる免疫寛容誘導機構
(稲葉カヨ,稲葉宗夫)

17. エフェクターを細胞膜ラフトへ運ぶ分子とつなぎとめる分子
(石合正道)

18.T細胞特異的なアダプター分子がプレB細胞でも活躍
(石合正道)

19.ゲノムの凝縮が規定するTh2分化
(久保允人)

20.新しいTh2サイトカイン制御エレメントの発見
(久保允人)

● その他注目のトピックス
(久保允人)

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科学英語論文の赤ペン添削講座
はじめてでも書ける! 実例で身に付く! アクセプトされる論文を書くコツと鉄則

第1章 論理的な文章をつくる9つのルール

ルール1 読者を意識する

1.読み手の立場に立つ

2..読者層をイメージする

3.投稿先の雑誌の特徴も考える

4. 読者になったつもりで読み直す

ルール2 1つのパラグラフでは1つのトピックだけを述べる

1.1パラグラフの情報量

2.1パラグラフの長さ 

3.パラグラフの構成を考える

ルール3 パラグラフの先頭にトピックセンテンスを置く

1.トピックセンテンスとは 

2.トピックセンテンスの位置 

3.パラグラフの3大構成要素

ルール4 1つの文では1つのポイントだけを述べる

1.1文の情報量 

2.1文の長さ

ルール5  情報の流れを意識する

1.論理展開のパターンに従う 

2.過不足なく情報をもり込む

ルール6 キーワードや接続語句で文をなめらかにつなぐ

1.効果的なキーワードの配置 

2.効果的な接続語句の使い方

ルール7 表現上の一貫性を保つ

1.パラレリズムを保つ

2.用語を統一する

ルール8 誤解を招かない,具体的で明確な表現を用いる

1.複数の意味に解釈できる表現を避ける 

2.難解な表現を避け,簡潔な表現を使う 

3.定性的な表現を避け,定量的な表現を使う 

4.大袈裟な表現や不正確な表現を避け,的確な表現を使う 

5.正統的な表現を使う

ルール9 必要なことはすべて書く不要なことは何も書かない

第2章 論文英語に大切な7つのポイント

ポイント1 冠詞の用法

1.可算名詞の場合 

2.不可算名詞・固有名詞の場合

ポイント2 句読点の用法

1.ピリオドの使い方 

2.コンマの使い方 

3.コロン,セミコロンの使い方

ポイント3 時制の使い分け方

1.現在形と過去形の使い方 

2.現在完了形の使い方

ポイント4 数字と単位の書き表し方

1.単位の表記法 

2.数字の表記法

ポイント5 簡潔で明確な文にする

1.文の骨組みを強くする 

2.文の枝葉をすっきりさせる 

3.複雑な句を避ける

4.回りくどい表現を避ける

ポイント6 Googleの活用で英語らしい表現にする

1.英語らしい英語を書く難しさ 

2.Googleで例文を探し出す

ポイント7 英文校正の必要性

1.第三者による英文校正を受ける 

2.英文校正の会社の利用

第3章 実践! 赤ペン添削講座

書き始める前に

1.論文全体のスタイル 

2.論文執筆の順序 

3.論文執筆の心構え

マテメソ Materials & Methods
マテメソの書き方

1)標準的な実験法は省略する 

2)標準的でない実験法は詳しく説明するか,文献を引用する 

3)客観的な数値や名称を記載するマテメソの添削

レジェンド Legends
レジェンドの書き方

1)タイトル 

2)実験法の説明 

3)図自体の説明

レジェンドの添削

結 果 Results
結果の書き方

1)論 拠:なぜ調べたのか 

2)目 的:何を調べたのか 

3)方 法:どうやって調べたのか 

4)結 果:どのような結果が得られたのか 

5)結果の解釈:それで要するに何がわかったのか

結果の添削

イントロ Introduction
イントロの書き方

1)背 景 

2)論 拠 

3)目的と方法 

4)主な発見と含意

イントロの添削

考 察 Discussion
考察の書き方

1)主な発見のまとめ 

2)新規性:先行研究との関係 

3)重要性:発見の一般化

4)堅牢性:研究の問題点 

5)今後の展望

考察の添削

要 旨 Summary
要旨の書き方

要旨の添削

論文のタイトル Title

1)「何をやったか」より「何がわかったか」 

2)キーワードを盛り込んで具体的に表現する 

3)20語以内で平易に表現する

参考文献 References

図 表 Figures

カバーレター Cover Letter

初投稿時のカバーレター

1)初投稿の表明 

2)論文の歴史的経緯,主な発見,重要性 

3)査読者の候補

再投稿時のカバーレター

1)再投稿の表明 

2)論文の主な修正点 

3)査読者のコメントとそれらに対する著者らの対応をポイントごとにまとめたもの

付録 論文投稿に役立つインフォメーション

● 投稿直前の原稿チェック

● 投稿から掲載までの道のり

● 参考図書

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科学論文がスラスラ書ける!
パソコンのやさしい使い方

図表・グラフ作成から統計解析,画像処理,電子投稿までこの1冊ですぐできる!


水島 洋

第1章 基本編〜日頃の準備と論文作成の基礎知識〜

1. 論文作成ソフトウェアの選択
金子周司

2. 文字入力に便利なツールをインストールする
金子周司

3. 文献データベースの選択
 −PubMedによる文献検索
小田中徹也 中山健夫

4. EndNoteを用いた文献情報の収集と整理
竹腰正隆

第2章 実践編〜実際に論文を作成してみよう〜

1. 見やすい表の作成
法橋尚宏

2. わかりやすいグラフの作成
古賀道恵 八幡勝也

3. きれいな図の作成
秋月由紀

4. ソフトウェア間の画像の移動
小島清嗣

5. 画像処理・解析
小澤和夫

6. Excelを用いた統計解析
張 慶偉

7. データベースへの登録
深海-小林 薫

8. アプリケーション間のデータ交換
八幡勝也

9. 論文の執筆手順
小橋 元

10. 論文投稿と校正の方法
杉森裕樹 菅野靖司 加藤聡一郎

第3章 活用編〜耳よりなパソコン活用術!〜

1. 英文チェック
本間徳子

2. LAN・インターネットへの接続
波田哲朗 八幡勝也

3. プレゼンテーションソフトの活用
八幡勝也

コラム

PowerPointプレゼンテーションの裏ワザ
金子周司

論文投稿にまつわるこぼれ話
竹腰正隆

PDF作成時のTips
廣島彰彦

文字入力・フォントについてのTips
廣島彰彦


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