羊土社 
2004年9
月の書籍

 出版社  羊土社

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すべてのバイオ研究に役立つ
免疫学的プロトコール


中内啓光

基礎編 実験時に知っておきたい免疫の基礎知識

1章 免疫細胞を培養,誘導する

1.CTLおよびNK細胞の誘導,培養

2.Th1/Th2細胞の分化誘導
渋谷和子

3.血液細胞への分化誘導法
 i ) ES細胞の培養と血液細胞への分化誘導法
江藤浩之
 ii) 造血細胞のコロニーアッセイ法および骨髄移植法
前田 梓,金田 真

2章 目的の細胞・組織を分離,検出する

1. モノクローナル抗体の作製
山崎 聡,渋谷 彰

2.磁気ビーズ,セルソーターによる細胞の選別
守田陽平

3.免疫組織染色
森川吉博

3章 遺伝子・タンパク質を解析する

1.クロマチン免疫沈降法
高橋康彦

2.FACSを用いた発現クローニング
大澤光次郎

3.免疫沈降法
有馬和彦,金地佐千子,金地泰典,出原賢治

4.ウエスタンブロッティング法
金地佐千子,有馬和彦,金地泰典,出原賢治

5.Fc融合タンパクの作製
岩間厚志

6.遺伝子導入法(レンチウイルスベクター)
三好浩之

4章 細胞の機能(活性)を解析する
−サイトカイン産生,抗原提示,抗体産生など免疫機能の解析

1.サイトカイン測定(ELISA法および 細胞内染色)
塚田 旬,久保允人

2.MHCテトラマーによる抗原特異的T細胞の解析
冨山宏子,上野貴将

3.マウス骨髄からの樹状細胞の誘導と機能アッセイ
伊豫田智典,稲葉カヨ

4.細胞傷害性試験(クロミウム遊離試験)によるCTL/NK細胞の機能解析
田中志幸,上中明子,中山睿一

5.T細胞増殖反応の定量(3H-チミジン取込み法)
千住 覚,Yu - Zhen Chen,西村泰治

5章 個体レベルで解析する

1. 遺伝子改変(ノックアウト)マウスの作製
吉田進昭

2.感染実験
 i )スキッドマウス(hu-PBL-SCID)を用いたHIV-1の感染実験法
田中勇悦,田中礼子
 ii) 原虫(リーシュマニア)
善本知広,中西憲司
 iii)細胞内寄生性細菌(Listeriaなど)−臓器内生菌数の測定法
野村卓正,光山正雄

3.抗体産生測定法(ELISA法)
疋田正喜

6章 免疫疾患モデルマウス情報一覧
角田 茂,小宮山寛,南部あや,藤門範行,石亀晴道,岩倉洋一郎

1.誘導型自己免疫疾患モデル

2.免疫疾患モデルミュータントマウス

3.マウス供給先リスト

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注目のバイオ実験シリーズ「改訂 RNAi実験プロトコール」
より効果的な遺伝子の発現抑制を行うための最新テクニック


多比良和誠

1章 RNAi法の基礎知識−原理とメカニズム

1.RNAiのメカニズム
明石英雄 宮岸 真 川崎広明 多比良和誠

2.RNAiの応用技術の最新動向 −RNAiを用いて何ができるか
明石英雄 宮岸 真 川崎広明 多比良和誠

2章 生物種別RNAi実験プロトコール

1.線虫
飯田直子 魚留信子 杉本亜砂子 門田裕志

2.ショウジョウバエ
塩見美喜子 影山裕二

3.アフリカツメガエル
平良眞規 伊藤万里

4.植物
1)トランスジェニック植物におけるRNAi
三木大介 島本 功
2)BY-2培養細胞におけるヘアピン型RNA発現プラスミドを用いたRNAi
明石英雄 宮岸 真 多比良和誠

5.酵母
川崎広明 多比良和誠

6.哺乳類細胞
1)siRNA発現ベクターの作製とトランジエントRNAi
宮岸 真 多比良和誠
2)tRNAプロモーターを用いたsiRNA発現システム
川崎広明 多比良和誠
3)ON/OFF制御型RNAiベクター
Vivi Kasim 宮岸 真 多比良和誠
4)レンチウイルスを用いたRNAi法
住本秀敏
5)アデノウイルスを用いたRNAi法
飯島 修 鈴木要介
6)microRNA発現ベクターを用いた遺伝子ノックダウン
川崎広明 多比良和誠

7.マウス
1)dsRNAをインジェクションする方法
蓮輪英毅 岡部 勝
2)Hydrodynamics法を用いたRNAiベクターの導入法
高橋有己 西川元也 高倉喜信
3)pol IIIプロモーターを使ったトランスジーンによる方法
蓮輪英毅 岡部 勝

3章 siRNAの作製と導入の新技術

1.in vitro転写反応による新規siRNA合成法とRNAi活性予測アルゴリズムの開発
鈴木 勉 加藤敬行

2.効果的なタンパク質の発現抑制のためのoff-target effectの防止
水谷隆之 桝本博之

3.リコンビナントDicerを用いたsiRNAライブラリーの作製
川崎広明 多比良和誠

4.siRNAライブラリーの利用
松本佐保姫 宮岸 真 多比良和誠

5.アテロコラーゲンを用いた生体へのsiRNAデリバリー法の開発
竹下文隆 落谷孝広

6.改良型リポソームを用いたsiRNAデリバリー法の開発
山口 徹 平林加寿子 矢野純一

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わかる実験医学シリーズ「血管研究がわかる」
基礎から臨床応用までの血管研究がわかる
発生・形成メカニズムから疾患とのかかわり,治療法開発まで

概論

血管生物学の概要と研究動向をつかもう
―脈管形成と血管新生で生じるイベントを中心に―
高倉 伸幸

1.血管研究の動向
2.脈管形成(vasculogenesis):血管の発生
3.血管構造の安定化,成熟化
4.血管新生(angiogenesis):血管の階層性
5.血管の不安定化と血管新生および血管透過性の制御

基本編

第1章 血管内皮細胞の発生と分化
尾池 雄一

1.血管の発生
  1)血管内皮細胞の起源
  2)胎生期における血管系の形成
2.血管内皮細胞の多様化
  1)動脈・静脈の分岐点
  2)リンパ管の発生
  3)成体の血管内皮細胞
3.今後の課題

第2章 血管壁細胞の発生と分化
栗原 裕基

1.血管壁細胞の起源
  1)神経堤細胞
  2)中胚葉由来間葉細胞
2.血管平滑筋分化の調節因子
  1)PDGF
  2)TGFβ・BMP
  3)アンジオポエチン
  4)ET-1
3.今後の研究の展開

第3章 血管系サイトカインとそのシグナル伝達
渋谷 正史

1.VEGFとその受容体ファミリーによる血管系の基本的調節
  1)VEGFの機能と発現調節
  2)VEGF受容体(Fltチロシンキナーゼ群)
  3)VEGF系と疾患との関係
  4)VEGF-Eと人為的血管新生
2.PDGF系と血管平滑筋細胞の調節
3.アンジオポエチンとTie受容体による血管内皮細胞と平滑筋細胞の相互作用および
血管系の安定化
4.エフリンB2とEphB4受容体による動静脈の分化と血管リモデリング

第4章 脈管形成と血管新生にかかわる転写因子
安部 まゆみ 佐藤 靖史

1.HLH転写因子ファミリー
  1)SCL/tal-1 2)HIF-1 3)Id 4)Hey
2.Hoxタンパク質ファミリー
  1)Hox 2)Hex/PRH 3)Csx/Nkx2.5 4)Meis1
3.ETS転写因子ファミリー
  1)Ets-1 2)Tel 3)Fli-1 4)Erg 5)NERF2
4.核内受容体スーパーファミリー
  1)PPARγ 2)COUP-TFII
5.Znフィンガー転写因子
  1)GATAファミリー 2)Kruppel-likeファミリー 3)Lmo2 4)VEZF1
6.Runx1
7.MEF2
8.Foxf1

第5章 造血と血管新生の接点
山田 賢裕 高倉 伸幸

1.ヘマンジオブラスト
2.血球と血管内皮細胞の関係
3.造血および血管形成を表現する培養系の確立
4.血球細胞の脈管形成および血管新生に及ぼす影響
5.血球細胞上のNP-1による血管形成の制御
6.再生医療への応用

第6章 臓器別特異的血管機能と血管透過性
―糖尿病網膜症を例に―

渡部 大介 高木 均

1.糖尿病網膜症の基本病態
2.血管内皮増殖因子(VEGF)とアンジオポエチン
3.血管の透過性
  1)血液-網膜関門と糖尿病網膜症の初期の変化
  2)透過性亢進の分子機序
  3)網膜微小血管の内腔閉塞
4.増殖糖尿病網膜症における血管新生
5.網膜血管の特異性
  1)網膜血管内皮細胞におけるVEGF受容体の発現
  2)ペリサイトにおけるVEGF受容体の発現
  3)NP-1の役割
  4)転写因子Ets-1の網膜血管新生作用
6.網膜血管新生と全身因子
7.治療法への応用

第7章 生活習慣病による血管障害とその修復,再生
沼口 靖 室原 豊明

1.内皮前駆細胞による後天的血管発生(postnatal vasculogenesis)
2.細胞移植による血管新生療法の有用性の裏づけ
3.自家骨髄単核球細胞の移植による血管再生療法の臨床応用
  1)対象
  2)方法
  3)治療効果判定法―下肢骨格筋での血管新生・機能回復の評価
  4)臨床例
  5)TACT trial

第8章 腫瘍血管と正常血管の差異と抗腫瘍血管新生療法
松本 岳 牟田 真理子 戸井 雅和

1.腫瘍血管新生のプロセス
2.腫瘍における抗血管新生療法の特徴と概念
3.抗腫瘍血管新生療法の臨床応用の現状
4.現在の問題と今後の展望

トピックス編

1 血管形成のバイオイメージング
福原 茂朋 小形 尚子 望月 直樹

1.血管形成を理解するのになぜバイオイメージングが必要なのか?
2.生きた細胞でシグナル伝達をリアルタイムで観察する
3.バイオイメージングによる個体レベルでの血管形成の観察

2 血管新生と細胞外マトリックス・リモデリング
野田 亮

1.ECMリモデリング
2.MMPファミリーとその機能
3.内因性MMP阻害分子
4.発生に伴う血管新生とECMリモデリング
5.腫瘍血管新生とECMリモデリング

3 WAVE2と血管内皮細胞の運動性
山崎 大輔 竹縄 忠臣

1.細胞運動を制御するアクチン細胞骨格再編成機構
2.WAVE2ノックアウトマウスによる機能解析
3.血管内皮細胞におけるWAVE2の役割
4.今後の研究の展開

4 リンパ管解析の展開と癌治療
久保 肇

1.リンパ管新生と病態
2.リンパ管新生機構に関する最近の話題
3.リンパ浮腫とリンパ管新生療法
4.癌リンパ節転移と抗リンパ管新生療法
5.今後の展開

5 ES細胞を用いた血管再生の今後の展開
山下 潤

1.ES細胞を用いた血管構成細胞の分化誘導モデル
2.ES細胞由来血管構成細胞の生体における血管新生への寄与
3.ヒトES細胞を用いた血管分化再生研究
4.ES細胞研究の今後の可能性

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