羊土社 
2002年3月の書籍
 出版社  羊土社

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改訂 先端のゲノム医学を知る
進展するSNP解析・マイクロアレーによる創薬とオーダーメイド医療の実際


中村祐輔/著
B5変型判 136 ページ
2001年12月発行 定価(3200円+税)
ISBN 4-89706-271-3

増刷に増刷を重ねた大好評の初版から1年。ドラフトシークエンス後の新事実や、最新の研究結果を加え、早くも改訂になりました。
巻頭では緊急提言『苦悩する日本のゲノム医科学』と題し、著者に日本のゲノム医科学の現状や直面している問題点、将来像を余すところなく語っていただきました。 現在の日本のゲノム医学には何が必要なのか、国際競争に勝ち残るためにはどうしたら良いのか、今後の日本のとるべき道が提示されています。
急展開を見せるSNP解析、マイクロアレー解析の基礎技術から創薬、オーダーメイ ド医療などの臨床応用までがわかりやすいイラストや写真とともに鳥瞰できる一冊です。是非ご一読ください。

目次

【改訂にあたっての緊急提言】

「苦悩する日本のゲノム医科学研究」
…国際協力体制のもとで進められたヒトゲノムプロジェクトの急速な展開,そして特許獲得に代表される国際競争。激動のゲノム医科学の流れの中で,日本が欧米に取り 残されないためには何が必要なのか? ゲノム医科学界の第一人者である著者が我が国の現状に警鐘を鳴らす!

【概 論】

…日本のゲノム医科学の進展状況と問題点が欧米との比較によって浮き彫りになる。 その対応策の1つとして,我が国のミレニアム・プロジェクトを紹介する。

【第1章 体系的遺伝子多型解析】

…ゲノムとは何か? 遺伝子とは何か? SNPとは何か?
本章でゲノム研究の基礎知識から病気との関係までが一挙にわかる。SNPを利用し た疾患遺伝子の解析方法から臨床への応用,プライバシーの保護や倫理問題まで具体例やわかりやすいイラストを満載し解説する。

【第2章 DNAマイクロアレー・DNAチップ技術】

…どのような原理で検出しているのか? その技術はどのように臨床に活かされていくのか?
ゲノム研究にはなくてはならない最先端技術を最新の研究結果を例にわかりやすく解説する。

【第3章 エビデンスに基づく治療法の開発】

…従来の大量スクリーニング法に変わる,標的分子をターゲットにした新たな創薬の概念を解説する。さらに癌治療に対する遺伝子治療,免疫療法や細胞移植治療などの最先端の医療も紹介する。

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特集:救急室で求められる画像診断術
レジデントノート2001-2002年12・1月号Vol.3 No.5


B5 128 ページ
2001年11月発行 定価(2000円+税)
ISBN 4-89706-205-5

画像診断に頼り過ぎるといつか大やけどをする!? そもそも,画像検査をしていては手遅れになってしまう場合がある!? そんな診断後に治療開始というセオリー通 りの手順では救命できない患者さんもいるのが,一刻を争う救急診療の難しさでもあります。そこで今号は「救急室で求められる画像診断術」を特集いたしました。救急診療で画像診断を活用するためのポイントや注意点を簡潔にまとめ,症例から学ぶ上手に撮るコツと正しく読むポイント,陥りやすいピットフォールなどをご解説いただきました。現場に即した貴重な情報が満載ですので,必ずやあなたの救急・プライマ リケアにおける画像診断技術をブラッシュアップしてくれることでしょう。ぜひ,ご一読ください。

目次

●特集:救急診療に携わる研修医のための
救急室で求められる画像診断術
上手な撮り方と正しい読み方のポイント・注意点


編集/寺澤秀一(福井医科大学救急医学講座)

特集にあたって 寺澤秀一

外傷患者のX線撮影法 林 寛之

超音波 堀 晃

頭部画像診断 寺澤秀一

胸腹部単純撮影 寺澤秀一

CT検査 淺井精一
   
●救急医療に待ったなし!
危険な不整脈
Part1 Stable tachycardia
Guidelines2000に則ったACLSコース

工廣紀斗司

●よく使う日常治療薬の正しい使い方(11)

経口糖尿病薬の使い方 田中 明

●日常診療に役立つオススメWebサイト

「プライマリ・ケア関連のホームページ」 伊藤澄信

●実践! 画像診断Q&A このサインを見落とすな

1.めまい・頭痛で発症し,発熱・意識障害をきたした症例 佐藤 章

2.左肺野全体の透過性低下を示す1例 河野千代子 山口哲生

3.急性心筋梗塞にきわめて類似した症例 鈴木真事

●病院・医局紹介

第5回「みさと健和病院」

●論点・話題

遺伝カウンセリングと遺伝子診断 渡辺 博

●医療事故・紛争の原因と防ぎかた

第9回「説明内容の裁量」 加藤済仁

●<エッセイ>対岸の火事,他山の石

第5回「本当にアポってしまった!」 中島 伸

●日常診療のピットフォール

ガス壊疽? 田畑 孝

●私の体験談・失敗談

・海外留学でMPHを取得する意義

・海外留学の満足度と所属変更 中尾睦宏

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わかる実験医学シリーズ
老化研究がわかる


井出利憲/編
B5判 125 ページ
2001年12月発行 定価(3400円+税)
ISBN 4-89706-991-2

多彩な老化現象の解明をめざす老化研究には,さまざまな老化の捉え方と研究の切り口があります。老化研究は,今,どこまで進んでいるのか? 近年,臨床研究,老化 疾患,老化モデル動物,テロメア短縮や活性酸素などの加齢因子,カロリー代謝の研究などから,進化的な共通性も含めた老化のメカニズムが浮かび上がってきました。 『基本編』で,種々の老化のとらえ方による研究の切り口から「老化とは何か」を考え,さらに『トピックス編』でゲノム医科学や脳科学,再生医学から,寿命制御や寿命延長の可能性を探ります。研究分野の全体像がわかると大好評の【わかる実験医学シリーズ】第7弾です!

目次

概 論

老化と寿命の謎を追う (井出 利憲)

1.個体の寿命と体細胞の寿命

2.生物の老化の多様さ

3.ヒトの老化をめぐる研究

基本編

【I.老化とは何かを考える】

第1章 臨床の立場からみた老化 (大内 尉義)

1.老化の概念と老化学説
2.細胞老化と個体老化,老化と寿命
3.老化の制御
4.生理的老化と病的老化の区別
5.老年医学の研究課題

第2章 klotho遺伝子研究から個体老化へ−生物の営みと老化 (鍋島 陽一)

1.Klothoと生体恒常性の維持,加齢疾患
2.Klothoタンパクの作用機構
3.カルシウムホメオスタシスの制御
4.antagonistic pleiotropismとklotho遺伝子
5.新たな模索の時

第3章 テロメアからみたヒトの老化 (井出 利憲)

1.細胞老化のプログラム
2.分裂時計と個体の老化

第4章 進化的に共通した老化・寿命のメカニズム (今井 眞一郎)

1.老化・寿命の進化的共通性と特異性を考える
2.新たなる老化・寿命制御因子Sir2
3.栄養制限による寿命延長・老化遅延のメカニズム
4.老化・寿命の分子メカニズムにおける進化的共通項
5.老化の表現型をもたらすメカニズム

【II.老化研究の切り口 】

第1章 早老症と老化抑制遺伝子 (杉本 正信 古市 泰宏)

1.出発点:WRN遺伝子変異
2.ゲノムの不安定化
3.下流の変化の謎
4.ノックアウトマウスの謎
5.結論:WRNとRTSからみた老化への筋道

第2章 活性酸素の増減による老化・延命効果 (鈴木 敬一郎 谷口 直之)

1.活性酸素種の生成と生体成分の傷害
2.ミトコンドリアにおける活性酸素生成と老化
3.摂取カロリーと寿命
4.老化とタンパク質の修飾:オキシデーションとグリケーション
5.抗酸化酵素による寿命の延長
6.今後の研究の展開

第3章 DNAの損傷と老化 (小野 哲也 上原 芳彦)

1.放射線による寿命短縮
2.老化に伴うDNA損傷の蓄積
3.突然変異の蓄積
4.DNA修復遺伝子欠損マウスでの老化

第4章 線虫の老化 (石井 直明)

1.C. elegansの老化の特徴
2.寿命が変化する突然変異体
3.線虫から学ぶ老化

トピックス編

1 遺伝子多型と老年医学 (名倉 潤 三木 哲郎)

1.遺伝子多型から老化の個体差をさぐる
2.老年病関連遺伝子研究の現状
3.ヒト長寿遺伝子の解析
4.老年病関連遺伝子研究の今後

2 超長寿命者の遺伝素因 −百寿者調査から (広瀬 信義 新井 康通 山村 憲)

1.超高齢者の死亡率
2.百寿者のphenotype
3.百寿者の遺伝素因の検討
4.今後の研究の動向

3 脳の老化と寿命制御 (森 望)

1.個体の統御系としての脳と生物の個体寿命
2.脳の老化をどう解するか?
3.寿命遺伝子シグナルの進化的共通性
4.Shc遺伝子と老化
5.寿命制御へのシナリオ

4 細胞不死化・臓器再生・置換から寿命延長の可能性をさぐる (梅澤 明弘)

1.再生医療の供給源となる細胞の寿命
2.臓器の大きさと細胞移植
3.骨髄移植と間質細胞
4.不死化と腫瘍化の微妙なところ
5.研究対象としての不死化した細胞
6.不死化ヒト細胞を移植した場合の腫瘍化の可能性

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