羊土社 
2001年5月の書籍
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実験医学増刊号
p53研究の新たな挑戦
新規ターゲット遺伝子 リン酸化とアセチル化 シグナル伝達アポトーシスから癌治療まで


序に代えて:ますます熱いp53研究

田矢洋一

第1章 p53によって発現誘導される因子

1) 転写因子p53とそのターゲット遺伝子群
  p53R2とp53AIP1の使い分け機構による生死の決定

荒川博文,中村祐輔

2) p53の標的遺伝子Noxaによるアポトーシスの制御

織田恵理,田中信之

第2章 p53のリン酸化 脱リン酸化とアセチル化

1)リン酸化によるp53の生理機能の制御

田矢洋一

2) 細胞ストレスによるp53の安定化,活性化とリン酸化

岸 裕人,山泉 克

3)プロテインホスファターゼによるp53の生理機能の制御

武川睦寛,斎藤春雄

4)p53の転写共役因子とアセチル化

北林一生

第3章 p53と相互作用する因子と生命現象

1)MDM2,リング型ユビキチンリガーゼによるp53のユビキチン化の機構

安田秀世

2)Mdm2の制御とサイクリンG

岡本康司

3)ARFによるp53活性の制御

上條岳彦

4)新規RB結合タンパクEID-1の機能およびp53の機能との関連

三宅 智

5)p53結合タンパク質1(53BP1). dot. come.

岩淵邦芳,伊達孝保

6)p53コアクチベーターINGファミリー

長島 誠

7)p53と中心体複製制御

川村研二,深澤賢治

8)Chk2:制御と変異

松岡秀平

9)Chk1キナーゼの制御と機能

熊谷彰子

10)p53ファミリー遺伝子の機能

瀬川 薫

11)p300とともにp53応答を制御する因子JMY

鹿間周子

12)トランス・スプライシング・リボザイムによるヒト癌細胞内での野生型p53機能の回復

渡辺 隆

第4章 p53と病気

1)p53と神経変性疾患−ハンチントン病を1つのモデルとして

澤 明

2)p53による癌の遺伝子治療

藤原俊義,田中紀章

3)p53遺伝子変異と癌の種類−その特徴

金子健蔵,堀井 明

4)p53による癌の分子診断

菅野康吉

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わかる実験医学シリーズ
アポトーシスがわかる


概 論

生命を死から捉え直すアポトーシス−細胞の生死決定のメカニズムをさぐる (田沼 靖一)

1.アポトーシスのインパクト

2.アポトーシスは生命を形づくり,守る

3.アポトーシスは細胞の自己消去システム

4.アポトーシスを司る分子たち

5.アポトーシス制御による疾患治療

基本編

【T.アポトーシス誘導機構】

第1章 デスリガンドとデスレセプター (須田 貴司)

1.デスリガンドの構造

2.デスレセプターとデコイレセプター

3.デスドメインをもつその他のレセプター

4.デスレセプターの細胞内シグナル伝達機構

5.デスリガンドの生理的・病理的役割

第2章 サイトカイン欠乏による誘導 (稲葉 俊哉)

1.神経細胞におけるサイトカインレセプター/PI3-K/Akt/Bad経路

2.造血細胞のサイトカイン依存性アポトーシス制御経路

第3章 ストレス応答による誘導−活性酸素を中心に (高 永鎬 高橋 素子 谷口 直之)

1.アポトーシスを引き起こす活性酸素種

2.アポトーシスを引き起こす活性窒素種:一酸化窒素(NO)

3.アポトーシスとミトコンドリア

4.レドックス制御によるシグナル伝達機構

5.酸化ストレスと病態

【U.アポトーシス実行機構】

第1章 Caspaseファミリー:アポトーシスの実行因子 (杭田 慶介)

1.Caspaseファミリー分子の構造と機能

2.Caspaseの活性化機構

3.Caspaseの基質

4.Caspaseと生体内のアポトーシス

5.今後の展開

第2章 Bcl-2ファミリー:生死を決定する分子 (清水 重臣 辻本 賀英)

1.アポトーシスのシグナル伝達機構

2.Bcl-2ファミリータンパク質の構造と分類

3.Bcl-2ファミリータンパク質の生理機能

4.Bcl-2ファミリータンパク質と疾患

5.ミトコンドリア上でのBcl-2ファミリータンパク質によるシグナル制御

第3章 DNA処理機構:遺伝情報を消去するメカニズム (塩川 大介 田沼 靖一)

1.アポトーシスの実行過程と実行装置

2.アポトーシスにおけるDNA断片化

3.アポトーシスエンドヌクレアーゼ

【V.アポトーシス制御機構】

第1章 デスレセプターの制御 (向井 淳 佐藤 孝明 )

1.DD DED CARDによるデスレセプターの活性化

2.DD DED CARDによるデスレセプター活性化制御

3.DD DED CARDをもたないデスレセプター制御分子

第2章 キナーゼによる制御 (畑井 多喜子 一條 秀憲)

1.キナーゼによるアポトーシス制御

2.現在の注目ポイント

3.今後の研究の展開

第3章 転写因子による制御 (田中 信之)

1.アポトーシスを決定する転写因子

2.アポトーシスを誘導する転写因子:癌遺伝子

3.アポトーシスを抑制・誘導する転写因子:NF-κB

4.アポトーシスを抑制する転写因子:CREBなど

第4章 実行因子の制御−IAP Smac/DIABLO AIFについて (丸田 英晴 田沼靖一)

1.Caspases依存型アポトーシス制御

2.Caspases非依存型アポトーシス制御

第5章 サイトカインによる制御  (川添 嘉徳 仲 哲治)

1.サイトカインのシグナル伝達

2.サイトカインによるアポトーシス制御

3.SOCS1/SSI-1による制御

トピックス編

1 p53によるアポトーシスの誘導のメカニズム (田中 信之)

1.p53によるアポトーシスの誘導機構

2.アポトーシスにかかわるp53の標的遺伝子

2 IAPを制御する因子Smac/DIABLO (高澤 涼子 田沼 靖一)

1.Smac/DIABLOの作用メカニズム

2.Smac/DIABLOの細胞内局在による活性制御

3.Smac/DIABLOの構造と機能

4.Smac/DIABLOはショウジョウバエReaper,Grim,Hidの機能的ホモログである

3 小胞体ストレスとアルツハイマー病の神経細胞死 (今泉 和則)

1.小胞体ストレス応答

2.アルツハイマー病原因遺伝子プレセニリン-1による神経細胞死


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