PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.44 NO.16 1999
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B5判 104ページ T1105941121230
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ISSN 0039-9450
共立出版株式会社
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真核細胞のシグナル伝達研究を整理する
千田和宏・加藤茂明・伊藤 広・福井泰久
最近の細胞内シグナル伝達の研究の発展はめざましい。しかし、研究があまりにも複雑になりすぎて素人には理解しにくくなってきている。そこで、大なたをふるって枝葉を切り落とし、そのあらましを概説する。
EBウイルスの発がん活性
高田賢蔵・駒野 淳・今井章介
EBウイルス(EBV)は発がんにいかなる役割を果たしているか。EBV関連がんにおける遺伝子発現を再現する感染モデルを開発し、EBVががん形質の維持に必須であるとの結果を得た。
卵の中で起こる蛋白質-核酸複合体の構造変化に関与する因子群
松本 健
動物の卵・精子形成や受精の際には、クロマチン構造やmRNA-蛋白質複合体の構造変化がひき起こされるが、これらに関与する蛋白質は、遺伝子発現調節にも重要な機能を果たしている。
巨大化微生物細胞に何を語らせるか ―呼吸鎖・F型 ATPase のH+ポンプ活性を電流値として初めて捉えた
矢部 勇・黒田照夫
大腸菌を巨大化させたとき出現する巨大な液胞様構造体の膜系にパッチクランプ法を適用し、呼吸鎖・F型 ATPase のH+ポンプ活性が電流値として、あらゆる生物種を通じて初めて測定された。
香り受容の感受性が体内ホルモンの変動によって影響される ―アドレナリンを一例にその分子機構と生理学的意味を探る
倉橋 隆・金子章道
香りを生体の信号に変換する情報機構の全容がかなり詳細に記述できるようになった。また、香り受容の感受性が情動や体調に影響されることも分子レベルでアプローチできるようになった。
線虫 C.elegans のゲノム生物学
小原雄治
線虫 C.elegans の全ゲノム配列から約19,000の遺伝子が見いだされた。ゲノム塩基配列という基盤中の情報が明らかになったことにより、比較ゲノム研究もおもしろくなってきた。
Aktはアポトーシスが嫌い ―AktによるIKKのリン酸化
頭をよくするには・・・?
睡眠発作犬は分子遺伝学の夢を見るか ―睡眠制御に関与する脳内神経ペプチドとしてのオレキシン
器官形成の2段階 ―内胚葉から肝臓実質細胞を誘導するFGF
【シリーズ 蛋白質・核酸・酵素の1分子測定と操作法】 |
1分子解析に寄せる
皆様、コメントありがとうございます 猪飼 篤
●蛋白質結晶解析と1分子解析 田中信夫
●あいまいを正確に測る 柳田敏雄
●惚れたら最後 木下一彦
●ぐるぐるぐるぐる・・・・・・回転幻視 吉田賢右
●蛋白質のフォールディング反応の1分子測定 後藤祐児
●1分子測定と統計物理 北原和夫
●1分子シリーズを読んで 高木俊夫
第1回 RNAミーティング 坂本 博・谷 時雄
便利で使いやすいメーラーソフト 今井建策・金 賢徹
夏の学校 ―生化若手の会 臼井健悟
夏の学校 ―生物物理若手の会 五十嵐芳暢
【Book Review】
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