PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.44 NO.11 1999
|
|
9
|
B5判 96ページ T1105941091236
|
ISSN 0039-9450
共立出版株式会社
|
C型肝炎ウイルスによる細胞増殖の制御
土方 誠・土原一哉・丸澤宏之・下遠野邦忠
C型肝炎ウイルスの粒子を形成する構造蛋白質のひとつであるコア蛋白質が、いろいろな機能を持つ分子であり、細胞の生死や増殖などを制御することが明らかになってきた。
微生物ホルモンによる放線菌の2次代謝・形態分化開始の制御機構
大西康夫・堀之内末治
微生物ホルモンAファクターはストレプトマイシン生産を誘導するが、その信号伝達経路の全貌がついに明らかにされた。Aファクターによる遺伝子発現制御の分子機構を紹介する。
放線菌の抗生物質生産を司るマスタースイッチ―特異的転写制御モデルと物質生産系への応用
市瀬浩志
放線菌の抗生物質生合成遺伝子の特異的な転写活性化因子が続々と発見され、そのDNA認識機構が所望の遺伝子の発現ツールとして有用物質生産系の構築に利用されはじめた。
新規RNA結合ポリペプチドの創製―コンビナトリアル・ライブラリーからの分子進化的スクリーニング
原田和雄
RNA結合ポリペプチドを数多くのポリペプチドから分子進化的に同定する実験法を紹介する。またこれらの手法によるRNA-蛋白質相互作用の解析や遺伝子発現制御への応用にもふれる。
ミオシン1分子は1個のATP分解の間に複数ステップで動く
徳永万喜洋・喜多村和郎
生体分子1個を観ながら“生きたまま”捕まえてきて、そこに働く分子間相互作用を直接測る。そんな不可能といわれた研究が可能になり、ミオシンがATP1個で複数回ステップして動くことが発見された。
リポソームによる遺伝子導入とその分子機構―レーザ顕微鏡・プローブ顕微鏡による展開
中西 守・野口安里・川浦稚代
細胞膜のモデルや薬物のキャリアーであるリポソームは、遺伝子治療のベクターとして利用できる。新しいタイプのリポソームを紹介しつつ、新しい視点から遺伝子導入の機構にアプローチする。
ヒトパピローマウイルス癌遺伝子とヒト培養細胞の不死化
清野 透
ヒト上皮細胞の不死化にはテロメラーゼの活性化に加えRb経路の不活化も必要であることが、HPVによる発癌研究により明らかとなった。実際、多くの癌ではこの2つがともに起きている。
ミオシン・モーター蛋白質のレバーアーム運動とパワーストローク
杉本泰伸・若林克三
筋収縮のエネルギー変換を担うミオシンの構造研究が進んでいる。そこから推測されるモーター蛋白質の動作機構について、レバーアーム運動とよばれる構造変化を中心に考察していく。
マウスの行動実験に赤信号
記憶がひき起こすニューロンの形態変化
異常リン酸化タウって何だっけ?
結核菌の貧食細胞内生き残り作戦―貧食された結核菌の生死にかかわるファゴソーム表面蛋白質
Importinβの構造が解けた
Ranは細胞分裂期でもちゃんと機能する
分子の結び目?
不良蛋白質を引き伸ばしてお尻ぺんぺん
新しいタイプのグリコシド結合―直鎖状アセタール構造をもつ単糖がリポ多糖から発見された
【シリーズ 蛋白質・核酸・酵素の1分子測定と操作法】 |
“酵素”1分子、何を測る?
猪飼 篤
酵素1分子の活性を測定し、酵素分子ごとにも、また同じ酵素でも時に応じて異なる比活性を示すことが報告されはじめている。外国の研究例を紹介しながら1分子研究の方向性を探る。
DNAチップ技術研究会設立総会に参加して
畑 隆一郎
中村隆雄先生の投稿に触発されて
猪飼 篤
【Book Review】【今月のKey Words】
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
|