PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.44 NO.9 1999
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7
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B5判 100ページ T1105941091236
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ISSN 0039-9450
共立出版株式会社
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小特集 痛みと鎮痛の分子メカニズム 編集:石川智久・伊藤誠二
序 石川智久・伊藤誠二
痛みの分子機構とGenetic Pharmacology 伊藤誠二
痛覚はほかの感覚と同様、イオンチャネルとホルモン受容体を介して中枢に伝達され、脳のある特定の領域で認識される。最近の“genetic
pharmacology”による分子レベルでの痛みの研究は新しい鎮痛薬の創製の可能性を秘めている。
オピオイド鎮痛の分子メカニズムと遺伝子発現 佐藤公道
痛みと鎮痛にかかわるペプチドの構造と活性 ―創薬へのヒント
岡田一志・下東康幸
痛みにかかわるペプチド、ノシセプチンは新規な鎮痛薬や抗痴呆薬としての可能性が期待されている。創薬、分子機構の解明をめざし、構造活性相関の研究が展開されている。
レプトマイシン ―いま注目される蛋白質核外移行の特異的阻害剤
吉田 稔・工藤信明・堀之内末治
制御蛋白質の核外移行がシグナル伝達・細胞周期の調節に決定的な役割を果たしていることが明らかになってきた。蛋白質核外移行の特異的阻害剤レプトマイシンが生物学の新局面を開いた。
Etsファミリー転写因子PU.1の機能 ―コアクチべータCBPを介した転写調節
山元ひとみ・及川恒之
血液細胞の分化や赤白血病の発症に、CBPを介するPU.1と他の転写因子間の“正”および“負”のクロストークが関与する可能性がでてきた。
PCR法に次ぐ革命的方法?
―2本鎖RNAによる遺伝子機能阻害
低分子量G蛋白質の新たなスイッチ機構
―Ran/Ran結合領域複合体の結晶構造解析からわかったこと
大腸菌にも“酸化防止剤”!?
PS1は神経発生とアルツハイマー病の架け橋
アンギオスタチンの制癌機構
四肢と上皮の形態形成に不可欠なp63
それゆけノックアウトマウス
―老化とテロメラーゼ 第2幕
アデノウイルスベクターの最近の進歩
―免疫反応の抑制を目指した改良型ベクターの開発を中心に
水口裕之・早川堯夫
アデノウイルスベクターは遺伝子治療用ベクターのなかで最も効率が優れている。副作用を最小限に抑えた次世代遺伝子治療用アデノウイルスベクターの開発が精力的に進められている。
【シリーズ ライフサイエンスのための系統保存とデータバンク】 |
ゲノム時代のトップランナー、線虫 小原雄治
動物ウイルス 石浜 明
大腸菌系遺伝子クローニングシステムの開発
―新規発現システムを用いた宿主致死遺伝子のクローニング
藤井-高橋麻子・佐川裕章・大島 淳
宿主に有害な遺伝子をクローニングしようとしても組換え体が得られないことが多い。新規に開発したシステムを用いて致死遺伝子を単独でクローニングし大量発現させた例を紹介する。
【シリーズ 蛋白質・核酸・酵素の1分子測定と操作法】 |
蛍光相関分光法による1分子検出 金城政孝
蛍光分子を含む水溶液の蛍光の強さは一定と思われがちである。しかしミクロの目で見ると、光の強さに“ゆらぎ”が見える。そのゆらぎの原因とそれに含まれる分子の情報を探る。
【Book Review】【今月のKey Words】
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