PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.44 NO.7 1999
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B5判 100ページ T1105941051230
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ISSN 0039-9450
共立出版株式会社
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リボソームリサイクリング因子RRF
―蛋白質生合成におけるリボソームの再利用を司り翻訳過程を正確にする因子
梶 昭・広川 剛・新 健治
蛋白質の生合成後に使用済みのリボソームなどを再利用する機構を司り、翻訳ミスを減少させるリボソームリサイクリング因子について、蓄積されてきた知見と最近の進展を平説する。
DNAポリメラーゼの新機能
―染色体複製開始の負の制御 片山 勉
細胞周期で染色体複製はただ1回だけ起こる。大腸菌では、DNA上に導入されたDNAポリメラーゼが複製開始スイッチをoffにすることにより、染色体複製の1回性が維持される。
破骨細胞分化とストローマ細胞 山崎英俊・林 眞一
骨研究者が探し求めていた破骨細胞分化因子がついにクローニングされ、破骨細胞分化因子は免疫細胞の活性化因子であったことから、免疫機構との新たなる接点が見つかった。
オートファジー研究の新展開 水島 昇・大隅良典
“オートファジー”は真核細胞の基本的な細胞内蛋白質分解機構である。最近、これにかかわるユニークな蛋白質結合システムが発見され、本研究の突破口になることが期待されている。
腸管上皮のタイト結合を介した物質透過性とその食品因子による調節
―ヒト腸管細胞モデル系による解析 清水 誠・橋本 啓・佐竹 真・奈良井朝子
タイトジャンクションは腸管上皮での物質透過を制御する装置である。この装置を動かす因子が食品中にも含まれていることが明らかになってきた。その意義とははたして何か?
プロラクチン分泌を促進する脳内ペプチドの発見
小田裕昭・垣沼淳司
長年不明であったプロラクチン放出ペプチドが発見された。ここで用いられた方法はオーファン受容体からそのリガンドを見つけだすという“逆薬理学”ともいうべきストラテジーであった。
クローン動物生産の背景、現状、将来展望 入谷 明
クローンとは何か?クローン動物は20年前からつくられていたのに、なぜクローンヒツジ“ドリー”の衝撃は世界を駆けめぐったのか?それは1個の体細胞からコピーがつくられたからだ!
ERGIC-53欠損による出血症
―血液凝固第V・VIII因子合併欠乏症の分子病因
テロメアの損傷は細胞死を誘発する
骨形成不全症の骨髄移植治療
―21世紀の移植治療への期待
カルシウムによる転写調節の新機軸
【シリーズ ライフサイエンスのための系統保存とデータバンク】 |
シロイヌナズナのストックセンターとデータベース
太田真由美・石黒澄衛・岡田清孝
海産無脊椎動物の系統保存 ―カタユウレイボヤを中心に
狩野俊吾・千葉章太・佐藤矩行
【シリーズ 蛋白質・核酸・酵素の1分子測定と操作法】 |
光ピンセットによる細胞膜分子1個のナノメートル/ピコニュートン操作
楠見明弘
細胞は“分子の手(分子間相互作用)”を用いて分子を組織化する。最近のナノ技術の進展により、“光の手”を用いて、生きている細胞の中で分子の手の真似をしたり邪魔をしたりして、細胞膜分子の組織化の機構を研究できるようになってきた。
Phillips卿との交友 濱口浩三
Cold Spring Harbor Laboratory 1998 Meeting Gametogenesis
中馬新一郎・田村 勝・中辻憲夫
時間と酵素 ―雑感 中村隆雄
人間の脳をもつブタを造ったらノーベル賞?それとも死刑?
―『生物改造時代がくる』を訳し終えて 白楽ロックビル
【Book Review】【今月のKey Words】
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