PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.44 NO.5 1999
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B5判 100ページ T1105941091236
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ISSN 0039-9450
共立出版株式会社
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DNAはどのようにして相同部位を認識し、鎖を交換するか?
―相同探索、鎖交換反応のDNA分子構造模型 西中太郎・柴田武彦
DNAは本当に遺伝情報の保存と複製にしか役に立たない不活性な分子なのであろうか? 相同組換え反応に注目してみるとDNAに潜在している驚くべき能力が明らかになってくる。
ウシ心筋ミトコンドリア由来シトクロム bc1 複合体のX線結晶構造解析
岩田茂美・岡田健吾・岩田 想
電子伝達系の巨大蛋白質シトクロム bc1 複合体の結晶構造が解かれた。その結果、この複合体がH+輸送だけでなく、ミトコンドリアへの蛋白質の輸送にも関与していることが明らかになった。
チロシンキナーゼ・ホスファターゼによる B 細胞レセプターシグナル伝達の制御
高田 穣・黒崎知博
近年、 B 細胞抗原レセプターのシグナル伝達機構の解明は格段に進んだ。活性化シグナルの分子メカニズムのみならず、抑制性シグナルの作用機構も明らかになりつつある。
転写因子の核局在機構―酸化ストレスによるyAP‐1の核外輸送阻害
久下周佐
多くの転写因子は活性化に伴い細胞質から核にダイナミックに局在変化することが明らかになってきた。酸化ストレスにより誘導されるyAP‐1はユニークな核外輸送のステップで調節されている。
COPIとCOPII被覆小胞の形成機構―コートのアセンブリーが小胞を作る
松岡 健
分泌性蛋白質の細胞内輸送は被覆小胞を介して行なわれている。小胞形成の機構を明らかにするため、精製被覆蛋白質と精製脂質よりなるリポリームを用いて、被覆小胞の形成反応が再構成された。
【新シリーズ 蛋白質・核酸・酵素の1分子測定と操作法】 |
なぜ1分子ですか? 猪飼 篤
電子、原子、分子を単一粒子レベルで観察・操作する方法の進展が著しい。バイオサイエンス領域において画期的な成果をあげはじめている方法をわかりやすく解説していく。
ヌクレアボディ―解明の進む機能未知の核内小構造体 亀井碩哉
シトクロム bc1 複合体の全体図
N-S相互変換によるDNA鎖交換反応のモデル
生物の爆発的進化と分子シャペロン
ナノテクノロジーの足音を聞く
―ナノチューブの摩擦/DNAスイッチングデバイス
T細胞分化のダイナミクスと細胞周期
T細胞の認識に割り込むスーパー抗原
―蛋白質間の“多体問題”は解けるか
PICK1―ひとつ選んでみては
―シナプスに機能分子を集積させる新たな分子
根元が重要
―ヒト膵がんでのグリピカンの役割
セカンドメッセンジャーの新たな標的
―低分子量 G 蛋白質 Rap1 の新規 GEF の発見
魚は不死か?
【シリーズ ライフサイエンスのための系統保存とデータバンク】 |
腔腸動物ヒドラの系統保存 藤澤敏孝
理研ジーンバンク 大野忠夫
酸素平衡曲線の自動記録技術 気体リガンド結合の精密測定(1)
今井清博
酸素平衡曲線には酸素結合蛋白質と各種リガンドとの反応の情報が記されている。その曲線を迅速に、簡単に、高い精度で自動記録するために、筆者が長年培ってきたノウハウを一挙に公開する。
キャピラリー電気泳動 ―金属イオンから遺伝子まで(3)
キャピラリーの場での従来法の進展 北岸恵子・山田浩美
従来、ゲル電気泳動で行われてきた蛋白質やDNAの分離がキャピラリー電気泳動で簡単に行なえるようになった。DNA塩基配列解析や血清蛋白質分画などの専用機の開発なども進んでいる。
(43) (財)佐々木研究所 橋本嘉幸
第15回国際キニン会議に参加して上野晃憲
【Book Review】【今月のKey Words】
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