PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.43 NO.14 1998
|
|
11
|
B5判 104ページ T1105941091236
|
ISSN 0039-9450
共立出版株式会社
|
特集 クロマチンの転写をめぐる最近の動向 編集:広瀬 進・堀越正美
序説 広瀬 進
染色体からの転写調節機構論 堀越正美・木村 暁・千村崇彦
近年、クロマチン調節反応論は急速に発展しつつあり、なかでもDNA-ヒストン間の相互作用はクロマチン構造・機能変換の要である。クロマチン解析の現状と将来の動向をふまえて概説する。
ヒストンアセチル化による転写制御機構 中谷善洋
ヒストンアセチル化酵素PCAFは細胞の増殖抑制に重要な役割を演じる。PCAF複合体を精製し、コンポートネントをクローニングした結果に基づき、PCAFの作業機構に考察を加える。
クロマチン形成と再構築 伊藤 敬・James T.Kadonaga・村松正貴
クロマチン形成・再構築は生命活動の基本的現象である。このメカニズムが分子レベルで明らかにされつつあり、遺伝子の転写・修復・複製の研究に大きく貢献する事が期待される。
クロマチン構造変化による転写制御 岡田聖裕・広瀬 進
クロマチンの構造変化を誘起し、それによる転写活性の変化をin vitroで直接解析できる実験系は、いまや転写研究において欠くことのできないものになっている。
ゲノムインプリンティングと染色体機能ドメイン 佐々木裕之
哺乳類遺伝子のインプリンティングではDNAメチル化、ヒストン修飾、クロマチン高次構造により転写が制御され、エンハンサー競合などゲノムドメイン単位の機構のパラダイムでもある。
編者紹介 太田 力・名取俊二
ヘモグロビンの酵素平衡曲線の勾配−S字形曲線に秘められた意味を探る 小林道頼・今井清博
長い研究の歴史を誇るヘモグロビンにもまだ未知のことが多い。筆者らはヘモグロビンの酵素平衡曲線に秘められていた新しい生理的意味を見いだした。
新規ホメオボックス遺伝子群Sixの構想と機能および発生/分化へのかかわり 川上 潔・小林麻巳人
Six遺伝子群は眼の形成や筋緊張性ジストロフィーとのかかわりで注目されてきたが、前脳や感覚器形成に広くかかわることがわかってきた。最近明らかになったSix遺伝子群の知見を紹介する。
アポトーシス細胞を認識する CD14
エンドスタチンは夢の抗癌剤か?
カーボンナノチューブを利用した1分子測定
DNAヘリカーゼ欠損の生物影響
フィブリノーゲン重合部位の立体構造
L型ヌクレオチド再度登場
【ライフサイエンスのための系統保存とデータバンク】 |
コムギ(ムギ類)の系統保存とデータベース 河原太八・辻本 壽
コムギ(ムギ類)のゲノムとDNAレポジトリー 萩原保成
超遠心分析の基礎と新たな展開―いまさら超遠心?(2)
沈降速度法 有坂文雄
一時過去のものと思われていた超遠心分析がパソコンによるデータの取込みや計算処理の迅速化、新しい解析法の開発、機器の小型化によって再び生体高分子の有力な解析法として脚光を浴びている。
生化学の死語、古語と新語 西村光雄
【Book Review】【今月のKey Words】
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
|