PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.43 NO.5 1998
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B5判・ 102ページ・T1105941041231
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ISSN 0039-9450
共立出版株式会社
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Ca2+/カルモデュリン依存性蛋白質リン酸化酵素カスケードと生理機能 徳光 浩
最近,キナーゼがキナーゼをリン酸化することによるシグナル伝達(リン酸化カスケード)が,細胞内カルシウム動員に伴う情報伝達系においても明らかになった。
光合成生物における光・酸素毒防御系の分子機構 重岡 成・石川孝博・武田 徹・田茂井政宏
−光・酸素毒耐性植物の創製は可能か
光合成生物の光・酸素毒に対する防御系応答の分子機構が明らかにされつつある。これらの防御系にかかわる遺伝子導入は極限的な環境下でも生存できる耐性植物の分子育種への道を開こうとしている。
植物のホルモン様ペプチドの構造と機能 平野 久
植物にはペプチドホルモンは存在しないという考えは変わろうとしている。植物でもホルモン様の活性をもつペプチドが次々と見いだされ,これらのペプチドの構造と機能が明らかになってきた。
老化関連遺伝子 klotho の発見 鍋島陽一
−個体老化の分子機構解明に向けて
筆者らは挿入突然変異によって早期老化症状を呈するマウス系統を樹立した。その原因遺伝子のクローニングと構造解析,早期老化マウスのさまざまな老化症状についての解析結果を紹介する。
浸潤突起に凝集する膜型プロテアーゼ −癌細胞初期浸潤の分子機構 中原寛和
浸潤突起は膜型プロテアーゼおよびシグナル伝達分子の凝集がみられる生物的活性の高い部位であり,癌浸潤機構の重要なポイントである。
新しい抗 HIV 薬剤の開発 村上 努・山本直樹
−HIVのコレセプター(セカンドレセプター)に作用する薬剤
今,新しい抗HIV剤としてウイルスのコレセプターに作用する薬剤が注目され,その研究開発が進んでいる。筆者らの見いだしたCXCR4阻害ペプチドT22を中心に,この新しいアプローチを概説する。
酵母の老化,環状DNA,ヒト早老遺伝子
プリオン蛋白質の異常型への変換
ドミノ式に消失したアミロイドβ蛋白質
癌細胞のムチンによる免疫抑制
ニューロトロフィンの順行輸送
誘引か反発か −cAMPが握るネトリンに対する応答
SNOG −もうひとつの神経選択的転写抑制エレメント
PPARリガンドの薬としての可能性
病原性大腸菌 O157:H7と新コレラ菌出現の分子機構 吉川昌之介
一度は減少した細菌感染症が今また復活しつつある。病原性大腸菌 O157:H7や新コレラ菌をはじめ新興病原体が出現し,先進国をもパニックに陥れた。その出現の分子機構に迫る。
真核細胞のDNA複製研究における最近の進歩 正井久雄・山口政光
この数年に染色体複製制御に関与する因子が多数同定され,その機能が種間で驚くほど保存されていることが明らかになりつつある。その最新の知見を紹介する。
見直そうpH測定(3) ガラス電極pH計の実際(その2) 大川浩美
pH計の準備,校正と測定について,またpH電極の手入れと性能診断,不具合いの対応について解説しpH計周辺のトピックスも紹介する。
pH小史(3):水素電極
慶應大学国際シンポジウム
"Neuroscience:Frontiers of Neural Development"に参加して
【Book Review】【今月のKey Words】
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