PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.42 NO.16 1997
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B5判・ 91ページ・T1105941121230
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ISSN 0039-9450
共立出版株式会社
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分裂酵母における体細胞分裂から減数分裂への細胞周期スイッチ-鍵をにぎるRNA結合蛋白質 渡辺嘉典・山本正幸
分裂酵母では、活性型RNA結合蛋白質Mei2が体細胞分裂から減数分裂への切替えを行なうことがわかった。はたして真核生物の減数分裂のマスター制御因子はRNA結合蛋白質なのだろうか。
メバロン酸経路とは別の生合成経路がある!-新しく発見されたイソペンテニルニリン酸の生合成経路 瀬戸治男
テルペンやステロイドの前駆体であるイソペンテニルニリン酸(IPP)の生合成経路としてメバロン酸経路以外の新経路(非メバロン酸経路)が見いだされた。これは生化学の教科書を書き換えなければならない新発見である。
葉緑体チラコイド膜糖脂質の分子構築-そのメカニズムと起源 太田啓之・下嶋美恵・粟井光一郎・増田 建・高宮建一郎
高等植物の葉緑体チラコイド膜には、光合成を行なう微生物や植物に特有の糖脂質が多量に含まれているという。その存在の意義を生合成の側面から探る。
シアノバクテリアの集光性超分子会合体,フィコビリソーム 三室 守・村上明男・菊地浩人
大きさ50nm,分子量5,000Kをこえる超分子会合体であるフィコビリソームはシアノバクテリアにあって、光合成に必要な光を効率よく吸収するために、特異な構造,環境に応じた組成調製などに優れた戦略を示す。その機構を解説する。
ゲノムインプリンティングと疾患 新川詔夫
ゲノムインプリンティング(刷込み)現象は新しい遺伝的概念だが、哺乳類の発生や成長に普遍的に関与しているらしい。その破綻はある種の疾患の原因となり、また腫瘍発生の原因ともなる。
コリネ型細菌のグルタミン酸生成機構-膜透過性の呪縛からの解放 木村英一郎・河原義雄・中松亘
コリネ型細菌のグルタミン酸発酵のメカニズムは膜構造の変化と結びつけて議論されることが多かった。筆者らは膜透過性の呪縛から逃れて、新たな切り口で生成機構の全貌解明を目指している。
Enter-Doudoroff経路 チラコイド フィコビリン蛋白質 補色適応 ゲノムインプリンティング
神経細胞運命決定の鍵を握るヘッジホッグ
NGFの逆行性シグナル
神経分化を調節する分子,KUZ
ニューロンの変性とミクログリアの関係
シトクロムbc1複合体の結晶解析
遺伝子の発現活性の個人差-体質の遺伝子的基礎?
PDGF-Bと血管周皮細胞
遺伝子組換え食品と安全性の考え方 木村 光
遺伝子操作技術は医薬品への利用を経て、いまや食品分野での応用が注目を集めている。バイオ食品は人が直接食するものであるだけに人々の関心が高いが、その安全性を完全に証明することは、論理的にむずかしい。
(37)国税庁醸造研究所 高橋康次郎
第17回 生化学・分子生物学国際会議 会議と「アルツハイマー病および関連疾患の分子的基礎」シンポジウムの印象 鈴木利治
【Book Review】【今月のKey Words】
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