PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.42 NO.6 1997
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B5判・ 96ページ・T1105941051230
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ISSN 0039-9450
共立出版株式会社
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RNA エディティング-転写後の遺伝情報修飾 山中伸弥・岩尾 洋
DNAエディティングはmRNAの塩基配列を変え,遺伝子とは異なった蛋白質をつくり出す。ヒトでも多くのRNAエディティングが発見されており,その異常が疾患に関与している可能性も示唆されている。
神経ペブチド(NPY)の生理機能と遺伝子発現 樋口宗史
神経特異シグナルによる遺伝子発現調節を神経ペプチド(NYP)の遺伝子で調べた。種々の因子が相乗的に活性化するが,神経活動や交感神経の分化時にはCaとMAPKの働く新しい転写活性化機構があるらしい。
ロイトコリエンA4水分解酵素の研究 脂肪酸とペプチドの2つを基質とする酵素 南 道子・大石展也・清水孝雄
強力な白血球遊走能をもつロイコトリエンB4を産出する酵素,ロイトコリエンA4水解酵素は亜鉛酵素でアミノぺプチダーゼ活性も有していた。脂肪酸とペプチドの双方を基質とする酵素について概説する。
トレハロース生成に関与する新規な酵素 津崎桂二・久保倫夫
細胞のストレスに応答する糖質,トレハロースの新規な生成反応が見つかった。酵素や遺伝子も解明され,既知のリン酸関連反応とまったく異なるものが細菌に広く存在することが明らかにされた。
植物におけるプロリン合成と水ストレス耐性 吉羽洋周・清末知宏・篠崎和子・篠崎一雄
植物は動物のように災害時に移動して安全な場所に避難することはできないが,いろいろな環境に適応するための精密なシステムをもっている。その一つがいま明らかにされた。
生体機能調節にかかわるプロリンに富む領域とプロリン特異的プチダーゼ 丸山 進
さまざまな蛋白質にプロリンに富む領域が見いだされている。プロリン周辺を特異的に切断するペプチダーゼの 機能も注目され,そのインヒビターの開発がさかんに行なわれている。
地球外アミノ酸もL体が好み?
アルツハイマー病と鉄輸送
がん化学療法におけるひき込みとは?
転写制御におけるヒストンのアセチル化
PAL-1による細胞移動の制御
ウイルスとプロテアーゼ−ヘルペスウイルスに見いだされた新規セリンプロテアーゼファミリーの活性中心 前田 浩
インターネットを用いた画像解析による遺伝子の高精度フィジカルマッピング 福井希一・廣瀬玉紀
染色体は顕微鏡下で可視的な遺伝情報の担体である。1Kb程度のDNA配列を染色体上にマッピングし,インターネット上の画像解析システムを用いた高度な定量的な解析法を紹介する。
(32)(株)ヘリックス研究所 滝川幸雄
【Book Review】【今月のKey Words】
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