PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.42 NO.5 1997
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B5判・ 97ページ・T1005941041203
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ISSN 0039-9450
共立出版株式会社
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植物の細胞内シグナル伝達系 編集:岡 穆宏
序 岡 穆宏
植物MAPキナーゼカスケードと環境ストレスおよび植物ホルモン応答 市村和也・溝口 剛・篠崎一雄
植物のMAPキナーゼカスケードは環境ストレスや植物ホルモンにより遺伝子発現制御や蛋白質の活性調節を受ける。MAPキナーゼカスケード関連因子間の対応関係も酵母を用いて解析された。
傷により一過的に活性化されるタバコPMSAPキナーゼ 宇佐美昭二・町田泰則
タバコPMSAPキナーゼは傷により分オーダーで酵素の活性が制御されることが示された初めてのプロデインキナーゼである。PMSAPキナーゼの現在までの解析結果について紹介する。
植物ホルモン,サイトカイニンの情報伝達系−2成分制御系の関与 柿本辰男
植物ホルモンであるサイトカイニンのシグナル伝達系の研究が活発になってきた。このシグナル伝達系は,原核生物に広く存在する2成分制御系と似ているらしい。
プロテインホスファターゼと植物細胞内シグナル伝達 岡 穆宏・青木幹雄・青山卓史
蛋白質のリン酸化・脱リン酸化反応はさまざまなシグナル伝達系にかかわっている。これらの反応において,プロテインホスファターゼはキナーゼの脇役のみならず主役も演じる。
編者紹介 岡田清孝
多機能性蛋白質 NDPキナーゼ/nm23の分子機構 木村成道・島田信子・福田 貢・石井章雄・瀬戸 洋・安友佳朗・高木洋子・石川 直
生物界に広く分布しハウスキーピング酵素と考えられてきたNDPキナーゼが,がん転移抑制活性や転写因子活性をもつ多機能性蛋白質として,広範な細胞機能制御にかかわる姿が解明されつつある。
蛋白質生合成研究初期の歴史的背景 緒方規矩雄
米国の一研究室でなされた蛋白質生合成研究の初期段階の輝かしい業績とその歴史的背景を回顧し,それが生化学と分子生物学の間の扉を打破する契機となったことを述べる。また,戦後間もなく筆者らが独力で行なった研究業績を苦心談を交えて紹介する。
Bcl-2は中枢神経を再生させる。
MUC-1 ムチンとアポトーシス
短期記憶に関与するNO合成酵素
アルギニン代謝の多様性−NO産生調節の観点から
やせ薬が見つかった!?
糖尿病における転写制御因子遺伝子の異常
グアニン塩基に特異的なルミネッセンス試薬の活用法 甲斐雅亮
ルミネッセンス試薬としてアリールグリオキサール試薬は,グアニン含有核酸物質の特異的高感度蛍光計測,およびポリd(G)nをレポーターとするDNAの新しい化学発光画像検出を可能にした。
植物バイオセルの計測−植物におけるシステミック応答機構の解明をめざして 松岡英明・斉藤美佳子
植物のストレス応答が全身に広がるのはなぜか?伝達シグナルの実体は分子情報か,それとも電気的シグナルか?バイオセル計測システムはこの問題に明確な答えを出すことができるかもしれない。
(31)産業技術融合領域研究所バイオニックデザイン研究グループ 立石哲也
第9回 武田科学振興財団 生命科学シンポジウム
睡眠と睡眠障害−分子から行動まで 尾上浩隆
【Book Review】【今月のKey Words】
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