PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.42 NO.4 1997
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B5判・ 95ページ・T1005941031204
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ISSN 0039-9450
共立出版株式会社
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ファージはいかにして自己DNAを選択しパッケージするのか 森田美代・藤澤久雄
2本鎖DNAファージは、線状ゲノムを完全複製し、宿主菌体内で自己DNAを選択して頭殻内へ高度に濃縮し、収納する。ファージパッケージング研究の現在を紹介する。
トリプレットリピート病の分子機構 − CTG,CGGリピートの遺伝的不安定性と特殊DNA構造 清水美穂
CTG,CGGトリプレットリピートの異常伸長が遺伝病の発症原因と深くかかわっていることで注目されている。その不安定性の原因は何か? DNAの特殊構造に着目してそのメカニズムに迫る。
神経活動と遺伝子発現−記憶の細胞過程解析に向けて− 津田正明・田渕明子・佐野訓明
記憶・学習における遺伝子発現のかかわりを細胞レベルから明らかにする必要がある。カルシウムシグナルで発現変化を示す一連の遺伝子群の存在が浮かび上がってきた。
生体バリアの本体、タイト結合の分子構造と機能生物学 小海康夫・鐘 雲・榎本克彦・澤田典均・森道夫
タイト結合は、上皮-内皮間を接着する細胞接着装置である。純粋に形態学的存在であったこの装置に、近年、特異的分子がつぎつぎ明らかにされ、その機能が分子レベルで解明されつつある。
病原性大腸菌O157の毒素 遠藤弥重太
病原性大腸菌などが産生するベロ毒素は、動物細胞に侵入後、リボソームから1分子のアデニンを解離させ、翻訳反応を停止させる。この1個の加水分解反応が日本中を混乱に陥れたのであった。
出芽酵母ゲノム解析の現状と今後 小笠原直毅・村上康文
出芽酵母の全ゲノム配列決定の完成が発表されて1年になろうとしている。真核生物の遺伝子研究に、さらにゲノム情報に基づく新しい生物研究に、その成果は大きな貢献をすると考えられる。
やっぱりWgはモルフォゲンだった
生かすも殺すも・・・? − NGFがp75を介して細胞死をひき起こす
アポトーシスのスイッチング
アポトーシスを誘導するPresenilin-2
p53とIRF-1の損傷応答
細胞周期に伴う蛋白質合成の制御機構
軸索誘引因子ネトリンの受容体の同定
LIMホメオドメイン蛋白質に結合するLdb1
蛋白質修飾電極 − バイオセンサーへの利用 安斉順一・長哲郎
電極上に固定化された蛋白質と対象物質との化学的相互作用を電気的信号として取り出し、対象物質の定量的計測を行なうバイオセンサーの作製法・測定法を解説し、酵素センサーの高性能化の研究も紹介する。
ジグザグ電気泳動装置とその応用 水野保子・藤井豊・二見直美・笹川立
ジグザグ電気泳動装置は比較的大量の蛋白質を高分解能で分離でき、しかも液体状態で回収できる新規な分取型電気泳動装置である。本装置を用いた蛋白質分離の応用例を紹介する。
泳動水路の分断による分画 高木俊夫
The 1996 Molecular Biology of DNA Tumor Viruses Meeting 澤田幸治
第26回 北米神経科学会 福永浩司
東京都神経科学総合研究所シンポジウム
Protein Phosphatases & Cellular Regulation 田村眞理・矢倉英隆
【ブックレビュー】【今月のキーワード】
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