PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.42 NO.1 1997
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内容は予告なく変更される場合があります
B5判・ 98ページ・T1005941121202
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ISSN 0039-9450
共立出版株式会社
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構造変化をくり返す分泌蛋白質膜透過装置―膜透過反応に共役したSecGの膜内配向性反転 西山賢一・徳田元
大腸菌の蛋白質膜透過装置を構成するSecGは、膜蛋白質に対する従来の考えを一新するほどのダイナミックな動きを介して、蛋白質膜透過を促進することが明らかになった。
ウイルスにおける核移行の戦略 中西章・笠松晴美
アデノウイルスやSV40などの核内で増殖するウイルスは、ゲノムを核に輸送しなければならない。それではどのようにしてゲノムを核に送り込んでいるのであろうか。
背に腹はかえられる 高橋淑子・利根川あかね
ニワトリ胚の、すでに背側としてできあがったと思われる組織も、BMP-4を異所的に作用させると腹側組織にかえられることがわかった。正常胚にみられる中胚葉の部域化にBMP-4は有効らしい。
Wingless/Wnt蛋白質のシグナル伝達機構 柳川伸一
発生過程で生じる多様な細胞間相互作用を仲介している分泌性蛋白質Wntの標的細胞内遺伝経路が解き明かされつつある。最近、Wntの受容体が同定され、研究は新たな段階に入った。
細胞接着シグナルArg-Gly-Asp(RGD)の構造と機能 山田隆央
蛋白質工学技術を駆使して、細胞接着シグナルArg-Gly-Asp(RGD)の機能構造を明らかにした。この知見は血栓症、骨粗しょう症、がんなどに抗する薬剤を設計するうえできわめて有用である。
新しいアルコール脱水素遺伝子(ADH7)とその生理学的意義 横山裕一・石井裕正
新規アルコール脱水素酵素クラスIVADHはレチノイン酸代謝、ニトロソベンズアミン代謝を介し、細胞増殖、発がん抑制に関与している可能性がある。遺伝子構造からその意義を解説する。
蛍光標識ヌクレチオド―蛋白質の構造と機能の研究への活用 平塚寿章
蛍光標識ヌクレチオドはATPやGTPの活性をもちながら多様な情報を蛍光シグナルで知らせてくれる優れものである。この10年間で蛋白質の構造と機能の研究の強力な武器となった。
酵母のゲノムの全塩基配列決定の意義 小笠原直毅・村上康文
メタン生成菌のゲノムの全塩基配列決定 大島泰郎
バイオセンサ研究の事始めと研究方法論 鈴木周一
バイオセンサ研究は生物の五感を模して分子識別物質を巧みに利用して計測手段を具現化したもので、その多様性から生命科学および生物工学に夢の多い研究領域を形成するであろう。
蛍光偏光法による分子間相互作用の解析 峰野純一
蛍光偏光法は自然環境に近い溶液状態で手軽に測定できる方法であり、分子間相互作用を研究する手段の一選択肢として、興味深い方法である。本法を用いた実験法を紹介する。
兵庫県南部地震と神戸大学生化学教室 中村俊一
(株)ディナベック研究所 長谷川護
【フラクションコレクター】 【ブックレビュー】 【今月の Key Words】
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