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PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME Vol.54 No.14 2009
    蛋白質 核酸 酵素

11

A4変型判 100ページ T1105941091588

ISSN 0039-9450 共立出版株式会社

 


 ■ Review

脳構造・生理・行動制御の統合的解析モデルとしてのショウジョウバエ
上川内あづさ・稲垣秀彦・萬 涼子・伊藤 啓

ショウジョウバエの脳では構造・生理・行動を統合的に解析することが可能であり,聴覚や重力・風感覚における神経回路の構造と機能が明らかになりつつある.それらの感覚情報処理機構は哺乳類のものと類似性の高いこともわかってきた.

脂質・蛋白質相互作用の解析 ウシ心筋シトクロム酸化酵素を中心として
吉川信也

ウシ心筋シトクロム酸化酵素はミトコンドリア内膜に存在する細胞呼吸の末端酸化酵素である.この構造決定において,最後に残されていた課題である,固有の脂質の化学構造と立体構造の決定が完了した.

 ■ Fraction Collector

苦い空気を浄化します

大腸菌発現系からプラスミドを追放せよ!

TNF受容体シグナル伝達の新しいかたち
リボフラビンキナーゼを介するNADPHオキシダーゼの調節

細胞外マトリックスの新たな役割
細胞内エネルギー代謝の制御による上皮細胞がん化メカニズムの解明

カスパーゼ8の裏の顔
カスパーゼ8は焦点接着複合体に結合すると腫瘍細胞の移動と転移を促進する

アポトーシス細胞の除去を制御する核内受容体LXR

 ■ 最終講義

夢・研究・喜び
桂 勲

 ■ シリーズ レクチャー理論生物学:生命現象の解明にむけて NEW!

シリーズ開始にあたって
望月敦史

理論生物学の可能性をバクテリアの走化性を例に考える
柴田達夫

 ■ 学会見聞記

第21回 高遠・分子細胞生物学シンポジウム 「組織器官形成とそのモデュレーション」
矢原一郎

 ■ Short Review

自然免疫における遺伝子発現制御
新規リボヌクレアーゼによる炎症応答の調節
竹内 理・松下一史・審良静男

自然免疫ではToll様受容体が病原体を認識して炎症反応をひき起こす.Toll様受容体により発現誘導される新規リボヌクレアーゼが同定され,これがmRNAの安定性を制御することにより炎症反応を調節していることが明らかとなった.

セントロメアでのコヒーシンによる接着を介した動原体方向性の制御機構
作野剛士・渡邊嘉典

体細胞分裂期と減数第1分裂期とでは姉妹染色分体は異なった分配様式を示すが,これはコヒーシンによるセントロメア内の異なる場所の接着が姉妹動原体の配向を変えることで制御されている.この制御機構について概説する.

オーグミンによる細胞分裂期紡錘体の形成機構
上原亮太・五島剛太

細胞分裂期において微小菅を形成するのは中心体だけと考えられてきたが,紡錘体の内部でも微小管形成の起こることがわかってきた.オーグミンはこれに必須な蛋白質複合体であり,細胞質分裂の制御にも関与することが示された.

幹細胞システムの起源と進化
船山典子

カイメンは進化的にもっとも古い多細胞動物であり,その幹細胞システムは,全能性幹細胞と特定の機能をもちながら全能性を保つ襟細胞とからなる.カイメンの幹細胞システムについて解説し,その起源と進化を考察する.

アクチンの重合にともなう構造変化
小田俊郎

アクチンは単量体と重合体の2つの状態で存在し,重合と解離をくり返しながら一方向に伸長することで細胞運動を駆動している.重合体における高分解能の構造モデルが明らかとなり,単量体に比べて平板な構造をとることがわかった.

大腸菌全蛋白質の網羅的な凝集の解析
丹羽達也・上田卓也・田口英樹

無細胞蛋白質合成系を使って大腸菌の全蛋白質について凝集の度合いを網羅的に解析したところ,凝集しやすい集団と溶解しやすい集団とに分かれることが明らかとなった.凝集のしやすさは蛋白質の分子量や立体構造などと相関のあることも示された.

 ■ PNE chips

サイテーション・クラシックスになったか?
“酵母の形質転換法”の開発
木村 光

 ■ Book Review

 ■ Cuvette

 ■ 公募・アナウンスメント

 ■ 次号予告

 ■ 広告索引

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