PROTEIN, NUCLEIC ACID AND
ENZYME |
VOL.54 NO.10 2009 |
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8 |
A4変型判 100ページ T1105941091588 |
ISSN 0039-9450 共立出版株式会社 |
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次世代高速シークエンサーの応用と情報解析
編集 菅野純夫
特集にあたって
菅野純夫
次世代高速シークエンサーの特性と情報処理
森下真一
次世代高速シークエンサーの性能は驚くべき速さで向上しており,その際,単位時間あたりの塩基解読能力が強調されるが,異なる原理にもとづく機器の特性を吟味するにはそれ以外のパラメーターも考慮する必要がある.
ChIP-seq法によるクロマチンと転写因子のゲノムワイド解析
SOLiDを用いた解析の現状
倉田哲也
DNAマイクロアレイ法により検出を行なうChIP-chip法と比べ,ChIP-seq法はより高感度・高解像度となる.SOLiDを用いたクロマチンのヒストン修飾および転写因子の結合部位の解析を解説する.
次世代高速シークエンサーによるRNA解析
Illumina GAを用いて
鈴木 穣・土原一哉
個々の細胞ごとに発現するトランスクリプトームすべての配列を解読しようというRNA-seq法が可能となりつつある.Illumina GAを用いた転写産物の配列決定およびその発現量の計測について概説する.
メタゲノム研究の最前線
454とメタゲノム解析
森 宙史・林 哲也・黒川 顕
メタゲノム解析では,培養が困難な細菌群集からDNAをまるごと抽出し,その塩基配列をランダムに決定することで遺伝子を解析する.比較的長い塩基読み取り長をもつ454を用いたメタゲノム解析の現状を紹介する.
ゲノム解読の高速化
次世代高速シークエンサーによるゲノム配列決定
豊田 敦・藤山秋佐夫
塩基配列決定の高速化・低コスト化と,情報処理能力の進展により,既存のゲノム配列に対してマッピングする再シークエンスだけでなく,解読された配列のアセンブリーによる新規ゲノム配列の決定も可能になってきた.
次世代高速シークエンサー SOLiD Illumina GA 454 ChIP-seq法 メタゲノム
池田庸之助先生を偲んで
柴田武彦
セントロメアでのクロマチン構造の形成に必要なヒストンバリアントとDNA結合蛋白質
堀 哲也・深川竜郎
細胞分裂における染色体分配ではセントロメア特異的なクロマチン構造の形成が重要である.その形成には,ヒストンバリアントとセントロメアDNAに結合する複数の蛋白質とが協調的にはたらいていることがわかった.
インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼの機能とその阻害による創薬
山下 誠
ウイルスの複製を抑制できればその増殖を阻害することができる.インフルエンザウイルスの複製に必須なノイラミニダーゼについて述べ,その阻害による創薬と問題点,および,薬剤耐性ウイルスの出現につき解説する.
窓がなくても見えます
生体深部の“非侵襲的”in vivoイメージングを可能とする蛍光蛋白質
DNA折り紙テクノロジー
新郎だってお色直ししたいのに!
細胞質不和合受精卵でみられる精子由来のクロマチンの異常
プリオンとアルツハイマー病との意外な関係:第2弾
BSE問題:生前検査は可能となるか?
神経芽細胞腫の治療における新規ターゲット:ガレクチン-1
ドーパミンで傷害される黒質ドーパミンニューロン
インフルエンザウイルスの細胞内センサー
膜蛋白質の分子構造をみるために
素人の悪戦苦闘
藤吉好則
■ シリーズ 正しい知識が捏造を防ぐ:データを正確に解釈するための6つのポイント |
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大規模データの解析における問題点
DNAマイクロアレイによる遺伝子発現量の測定を例として
山田陸裕・上田泰己
■ シリーズ ライフサイエンス系企業が博士卒人材に期待すること NEW |
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博士の原形と博士セミナーからの期待像
鈴木榮一郎
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
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