PROTEIN, NUCLEIC ACID AND
ENZYME |
VOL.53 NO.7 2008 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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エピジェネティクスの制御機構
編集 田嶋正二
特集にあたって
田嶋正二
高次クロマチンの形成機構とエピジェネティック制御
中山潤一
ヘテロクロマチンの形成には,特徴的なヒストン化学修飾とその結合蛋白質が必須なはたらきをするのにくわえ,RNAiに関連したRNA代謝メカニズムも深く関与している.
シロイヌナズナを用いたDNAメチル化制御機構の研究
佐々木 卓・佐瀬英俊・角谷徹仁
高等植物は哺乳類と同様にDNAメチル化の程度が高く,シロイヌナズナからはDNAメチル化を制御する蛋白質が多く同定され,その大部分の機能は哺乳類にも保存されている.
植物のRNAiとエピジェネティクス
岡野陽介・三木大介・島本 功
植物では,siRNAはmRNAの分解だけでなくDNAメチル化やヒストン化学修飾にもかかわっている.イネを例に,siRNAによる遺伝子サイレンシングにつき概説する.
ゲノムDNAのメチル化修飾の形成と維持の機構
末武 勲・田嶋正二
哺乳類のDNAメチル化模様は,ゲノムの特異的な領域,また,特異的な時期に,どのように書き込まれるのか.DNAメチルトランスフェラーゼの生化学的な性質から考える.
マウス胚発生におけるX染色体の不活性化と再活性化
尼川裕子・佐渡 敬
哺乳類のメスはX染色体を2本もち,発生段階に応じ,一方のX染色体をヘテロクロマチン化により不活性化したり,再活性化したりしている.これらの機構の最新の知見を紹介する.
ゲノムインプリンティングと進化
金児−石野知子・石野史敏
対立遺伝子の一方の発現を抑制するゲノムインプリンティングは哺乳類に特異的な機構で,DNAメチル化により制御されている.胎盤形成にかかわる遺伝子の発現制御からこの機構を考える.
■ シリーズ ライフサイエンス分野の統合データベース |
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ゲノムワイド関連解析データベースの開発
小池麻子・西田奈央・徳永勝士
心血管TRPチャネルをめぐる病態生理の新展開
心血管リモデリングとTRPチャネル
井上隆司・本田 啓・海 琳
心血管TRPチャネルは電位以外の物理的な刺激に依存的なCa2+流入チャネルであり,心血管の興奮収縮連関に寄与するが,最近,心血管における長期的なリモデリングにも深くかかわっていることが明らかとなった.
骨組織・骨代謝における核内性受容体群の機能
加藤茂明
骨組織は造血や血中Ca2+の恒常性維持においても重要である.これまで,骨組織における核内受容体リガンドの機能は不明であったが,核内受容体が骨組織・骨代謝の調節因子としての機能をもつことがわかってきた.
成体の脳室下帯で誕生し移動するニューロン
廣田ゆき・澤本和延
脊椎動物においても成体の脳内に神経幹細胞が存在し,活発に新生ニューロンを産生している.近年,成体の正常な脳と傷害を受けた脳において,ニューロン新生やその移動・成熟を制御する分子が明らかになりつつある.
一夜にして現われる老人斑
リング状に並んだ膜蛋白質が小胞体の管状構造を生む
インテグリン活性化と血小板凝集に必須な因子たち
Kindlin-3はTalinの代役ではない!?
第4の駆虫薬開発!
蠕虫に特異的なアセチルコリン受容体がターゲット
翻訳レベルで調節されるインターフェロンの産生
細胞のパンク修理
科学者による科学コミュニケーションへの気楽なチャレンジ
小学生に自分の研究内容を伝えられるか?
田村宏治
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