PROTEIN, NUCLEIC ACID AND
ENZYME |
VOL.53 NO.6 2008 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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ミオシンキナーゼによる心筋構造の制御機構
高島成二
休むことなく鼓動しつづける心臓は,生体内でどのような制御をうけているのだろうか.新しく同定された心臓特異的なミオシンキナーゼの機能を中心に,平滑筋,心筋,骨格筋の収縮メカニズムを比較しながら概説する.
ウイルス感染によるTLRシグナル伝達系抑制の分子機構
自然免疫抑制の全貌解明にむけて
藤井暢弘・横田伸一・横沢紀子・岡林環樹
ウイルスは宿主の防御機構を完全に抑制するのではなく,自らの複製・維持と伝播・拡散に最適な条件をつくるために,自然免疫を活性化あるいは抑制することで,自然免疫から獲得免疫への過程を巧妙にあやつっていた.
先カンブリア紀の蛋白質の復元
新しい転写後遺伝子制御機構の発見?
細胞質と小胞体における翻訳活性の違い
試験前はなにも考えるな?
記憶の想起時には蛋白質分解が起こっている
神経周膜は底板に由来し運動神経の出口と分枝を調節している
寝た子を起こす
脳内脂質とアルツハイマー病の関係
T細胞の運命を決めるアポトーシス因子
がん細胞の老化
公的研究機関の科学コミュニケーションのあり方
理研CDBにおける国内外サイエンス広報活動
南波直樹・Douglas Sipp
■ シリーズ ライフサイエンス分野の統合データベース |
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わが国における疾患データベースの統合化
田中 博
それは“細胞融合”からはじまった
岡田善雄先生を偲んで
米田悦啓
哺乳類パターン形成の基本原理
柊 卓志
われわれの体の向きは,丸い卵からどのように決まってくるのだろうか.線虫やショウジョウバエなどを用いた研究が進んではいるが,哺乳類にも適応できるのだろうか.生細胞イメージングからのアプローチを紹介する.
プリオン病治療薬の論理的開発をめざして
蛋白質のダイナミクス解析から構造変換制御物質の探索へ
桑田一夫
従来の構造に基づく創薬では酵素活性部位を標的とするが,新たに構造ダイナミクスに基づく創薬法により,酵素ではなく活性部位をもたないプリオン蛋白質において,そのコンフォメーションを制御することに成功した.
シアル酸受容体蛋白質ファミリーSiglecの機能と分子進化
安形高志
Siglecはおもに自然免疫系の細胞に発現する糖鎖認識蛋白質であり,シグナル伝達分子との会合を通じて細胞の活性制御にかかわる.比較ゲノム科学やノックアウトマウスの解析から,その機能が解明されつつある.
概日時計をもとに季節を計る分子メカニズム
光周性花成における新たな符合の重要性
澤 真理子・Steve A. Kay
シロイヌナズナは日長の変化に応じて花の咲く時期を決定する.この光周性花成の分子機構において,日長の変化に応答した概日時計による遺伝子発現,および,光による蛋白質相互作用の制御の重要性が明らかになった.
植物の気孔分化を制御する3つのマスター因子と細胞間相互作用
伊藤(大橋)恭子
植物の生存に必須である気孔の形成過程について,最近,気孔の分化を正に制御する3つのマスター因子と,気孔の形成位置や密度を制御する細胞間シグナル因子の存在が明らかになった.気孔分化の分子機構を概説する.
糸状菌オルガネラの形態とその極性依存的な配置
麹菌の小胞輸送経路の解析からみえてきたもの
正路淳也・樋口裕次郎・丸山潤一・北本勝ひこ
菌糸をもつ真核微生物である糸状菌は,取り扱いがむずかしく研究は敬遠されがちであったが,最近,ゲノムプロジェクトの完了などを契機とし解析が進んだ.糸状菌の細胞極性をもつ多細胞生物としての側面を紹介する.
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