PROTEIN, NUCLEIC ACID AND
ENZYME |
VOL.52 NO.14 2007 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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DNA修復と転写のクロストーク
その分子機構と疾患とのかかわり
伊藤伸介・安藤大輔・田中亀代次
早老症のひとつコケイン症候群は,転写と共役したDNA修復機構に異常をもつ.研究の進展により,コケイン症候群原因遺伝子産物がDNA修復のみならず,転写機構にも重要な役割をはたしていることがわかってきた.
CD38は社会認識分子としてオキシトシンの分泌を制御する
東田陽博
オキシトシンは生殖機能をもつペプチドホルモンであるが,社会認識行動にも重要なはたらきをしている.そして,膜蛋白質CD38は,このオキシトシンの分泌を制御することによって,やはり社会認識に機能していた.
オレキシンによる覚醒と睡眠の制御
桜井 武
オレキシンは,動物の内外の環境に応じ適切な睡眠・覚醒状態を維持する機能をもつ神経ペプチドである.最近,オレキシン生産神経の入出力系の解明により,摂食行動および覚醒制御との相互関係が明らかになってきた.
イネのケイ素トランスポーター
馬 建鋒・山地直樹・三谷奈見季
イネは,地上部にケイ素を集積し物理的な障壁を形成することにより,病虫害などのストレスから身を守っている.今回,ケイ酸の集積に必要な2種類のトランスポーターが,陸上植物としてはじめてイネから同定された.
スイーツは2度味わえる
猫はどこから来たか
βバレル型蛋白質の外膜への挿入・透過をつかさどる蛋白貫
“還元”ストレス
過剰な抗酸化物質による心筋障害
メタボリック症候群の分子基盤
糖尿病と生殖機能をつなぐ蛋白質
エストロゲンとリピン1との関係
スカベンジャー受容体の血小板における機能
■ シリーズ ライフサイエンス分野の統合データベース |
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蛋白質構造情報の高度化と統合データベース
中村春木
細胞周期依存的なヒストンの発現機構
山口雄輝・半田 宏
ヒストンは細胞周期S期に特異的に発現し,また,ヒストンmRNA前駆体はポリA付加でない独特な3'末端プロセシングを受けている.転写とプロセシングの共役などヒストン発現機構における最新の研究を紹介する.
上皮細胞の極性形成
膜ドメイン形成・維持機構の観点から
池ノ内順一
上皮細胞の細胞膜はタイトジャンクションとよばれる細胞接着構造によって頂端膜と側底膜とに分離されている.これらの膜ドメインは,構成する脂質・蛋白質に違いがあるだけでなく,その機能においても異なっている.
高速分子進化による生理活性ペプチドの探索
西垣功一・吉田昼也・北村幸一郎
実験室内では高速分子進化が実現できることから,試験管内進化法を用いることによって,さまざまな生理活性ペプチドを迅速に探索することが可能になりつつある.プロテアーゼ阻害ペプチドの探索を例として解説する.
進化発生学のススメ
ヌタウナギ胚の約束するもの
倉谷 滋・太田欽也
脊椎動物でもっとも原始的な形態をもつヌタウナギの初期胚が得られて,そこに神経堤細胞の存在を確かめた.100年以上も初期胚が得られなかったこの動物の進化発生学における歴史的・学術的意義について概説する.
イネから見いだされた花成ホルモン フロリゲン
玉置祥二郎・島本 功
70年以上も不明であった花成促進ホルモン,フロリゲンの実体が明らかにされつつある.イネの開花促進遺伝子Hd3aがコードする蛋白質は,葉でつくられ茎頂分裂組織へと移動して花成を誘導している可能性が高い.
第19回 高遠・分子細胞生物学シンポジウム
「シグナルと細胞組織調節」
南 敬
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
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