PROTEIN, NUCLEIC ACID AND
ENZYME |
VOL.52 NO.12 2007 |
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10
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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哺乳類の器官構築
編集 江口吾朗
特集にあたって
江口吾朗
膵臓発生の研究がもたらしたもの
ヒト疾患の理解と再生医療への応用にむけて
川口義弥
膵臓の形成に不可欠な2つの転写因子を中心に,膵臓の発生におけるその役割と,糖尿病,胆管結石,異所性膵など疾患との関連,転写因子の発現量による細胞分化制御の可能性,今後の膵臓の再生戦略について解説する.
腎臓形成と再生
内山裕佳子・西中村隆一
腎臓は自己修復能が低く,再生がむずかしいと考えられていた.しかし,その発生機構が明らかになるにつれ,試験管内での腎臓再生の試みが行なわれはじめている.腎臓の発生過程を概説し,再生医療への展望を述べる.
弾性線維の形成と再生
中邨智之
皮膚や血管などが伸び縮みできるのは“弾性線維”という細胞外線維のためであり,これは老化や疾患とも深くかかわっている.理解の遅れていた弾性線維の構築と再生の分子機構について,最近の研究の進歩を概説する.
眼の形態形成の分子機構
太田訓正
眼はほとんどの動物がもつ重要な感覚器官である.眼を用いた実験発生学的な研究には百年をこえる歴史があるが,最近ようやく,眼のダイナミックなかたちづくりにかかわる分子や作用メカニズムが明らかになってきた.
軟骨の発生・分化における遺伝子ネットワーク
土屋 惠・浅原弘嗣
複数のポストゲノムアプローチから得た網羅的な情報を機能的に組み合わせることで,細胞分化を制御するネットワークを理解することが可能になってきた.軟骨を例に,発生における遺伝子ネットワーク解析を紹介する.
軟骨の進化を分子進化の視点から考える
和田 洋・大谷 馨
脊椎動物が新たに脊椎骨を獲得した過程では,遺伝子の重複とシス制御領域の進化によりさまざまな遺伝子発現の組合せが試行錯誤され,また,エクソンシャッフリングにより新規の構造を進化させてきたことがわかった.
トランスロコンとめぐりあえて
伊藤維昭
■ シリーズ ライフサイエンス分野の統合データベース |
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医薬品の統合データベース
金久 實・伊藤真純・奥田修二郎・五斗 進・太田福子
アミロイド構造生物学の台頭
八木寿梓・櫻井一正・後藤祐児
アミロイド線維は変性蛋白質が規則的に凝集したもので,さまざまな疾患の発症にかかわっている.固体NMRによる原子レベルの構造解析と全反射蛍光顕微鏡によるリアルタイム観察を中心に,その構造研究を解説する.
シトクロムP450の分子進化と植物の化学的多様性の獲得
水谷正治
植物は膨大な数の2次代謝産物を生合成しているが,その多様性は植物ゲノム最大の酵素ファミリーであるシトクロムP450によってもたらされている.シトクロムP450の分子進化と植物の化学的多様性を考察する.
低分子量G蛋白質Rap1によるインテグリンの制御
木梨達雄
接着分子であるインテグリンは,免疫細胞においてそのダイナミックな動きを調節している.そこでは,低分子量G蛋白質Rap1がインテグリン制御と細胞極性とを協調的に調節することで中心的な役割をはたしている.
心筋梗塞を絆創膏で治す
狂犬病ウイルス糖蛋白質を用いたsiRNAの脳への導入
siRNAによる日本脳炎の予防
蛋白質逆輸送の謎にせまるin vitroアッセイ法
ゴミ袋から上意
アストロサイトのリソソームからの神経伝達物質ATPの制御的分泌
接着シグナルによるEGF受容体の活性制御機構
細胞増殖の接触阻止の分子機構
ゲノム移植による人工バクテリア誕生の可能性
臓器移植のつぎはゲノム移植!?
2つの合成ペプチドを用いたナノ繊維の設計
自由自在に繊維がつくれる
インターロイキン21は自己反応性T細胞を誘導する
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