PROTEIN, NUCLEIC ACID AND
ENZYME |
VOL.52 NO.11 2007 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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細胞骨格に存在する新しいタイプのメカノセンサーの発見
澤田泰宏
物理的刺激によりひき起こされるシグナル伝達において,今回,細胞骨格に存在する新しいタイプのメカノセンサーを報告した.あわせて,基質の構造変化による酵素反応制御という,新しいシグナル伝達様式を提唱する.
バクテリオロドプシンのプロトン輸送機構
蛋白質中のプロトンと水分子の動き
前田章夫・神山 勉
バクテリオロドプシンは高度好塩菌の細胞膜に存在し,光により駆動するプロトンポンプである.そのプロトン移動反応機構を,原子の位置(X線回折)と化学結合の極性(赤外分光)の情報をもとに解き明かす.
サイトカイニンの生合成と新規の活性化経路
榊原 均・経塚淳子
葉の老化抑制や頂芽優勢,イネの着粒数制御など有用農業形質において,植物ホルモンであるサイトカイニンの重要性が再認識されるなか,茎頂分裂組織の機能維持にかかわる新規サイトカイニン活性化機構が発見された.
フォアグラの食べ過ぎに注意
プリオン蛋白質によるアルツハイマー病アミロイド蛋白質の産生抑制
選択的スプライシングを制御する真核生物のリボスイッチ
細胞の遊走と逃走
共通性からみえてきた逃走の未知機能
まだまだ出てくる!? GPCRの新たなシグナル制御機構
癌血管をターゲットとしたin vivoイメージング
端役から主役ヘ
シグナル伝達におけるイノシトールリン脂質
竹縄忠臣
■ シリーズ ライフサイエンス分野の統合データベース |
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統合データベースセンターがめざすもの
高木利久
嗅覚神経細胞の多様化と回路形成にはたす
Notchシグナルの役割
遠藤啓太・浜 千尋
キイロショウジョウバエでは,細胞膜受容体であるNotchを起点とする細胞内シグナル系のON/OFFが嗅覚神経細胞のクラス分化に重要であり,かつ,それが軸索投射領域まで決定していることが明らかとなった.
カスパーゼの新たな機能とその制御
倉永英里奈・三浦正幸
カスパーゼはアポトーシスに関与する酵素として知られているが,そればかりでなく,細胞分化,細胞増殖,細胞移動,炎症性サイトカイン放出といった,さまざまな生理機能にも関与していることが明らかとなってきた.
オルガネラ形態変化と細胞内小胞輸送の
細胞周期依存的なカップリング
加納ふみ・村田昌之
哺乳動物のオルガネラは細胞分裂の際にダイナミックな形態変化を示す.細胞型試験管ともいえるセミインタクト細胞とオルガネラ可視化技術を駆使して解析した,細胞周期依存的なオルガネラ分配機構について紹介する.
量子化学計算からさぐる光受容体蛋白質の吸収波長制御の機構
櫻井 実
生物は光の受容を通じて外環境情報の多くを得ており,光受容蛋白質の極大吸収波長は,機能発現にとって必要な特定の波長の光を効率よく吸収できるように設計されている.量子化学計算から,この分子機構の謎を解く.
脂質データベースLipidBankと国際協力
八杉悦子・脊山洋右
脂質データベースLipidBankは1989年に世界にさきがけ構築された.さまざまな脂質が網羅され,その名称,構造,生理活性,文献などが記載されている.その使用法と脂質研究の国際協力について紹介する.
多様性を増すセリンプロテアーゼ類の構造と活性:その最新版
石井信一
新しい酵素の発見や立体構造の解明により進展をつづけるセリンプロテアーゼ研究の現状について,立体構造の側面から詳述する.また,その活性−機能相関と,活性化をもたらす多様な分子機構についても解説を加える.
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