PROTEIN, NUCLEIC ACID AND
ENZYME |
VOL.51 NO.11 2006 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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蛋白質キナーゼの構造生物学
RhoキナーゼおよびAGCキナーゼ群における最近の進歩
箱嶋敏雄
細胞内シグナル伝達の主役である蛋白質キナーゼは,薬剤設計において,もっとも重要な標的でもある.細胞内シグナル伝達に重要なRhoキナーゼを含む,AGCキナーゼ群のX線構造解析による最新の成果を紹介する.
免疫系におけるホスファチジルイノシトール3-キナーゼの役割
小安重夫
遺伝子改変マウスを用いて,ホスファチジルイノシトール3-キナーゼのin vivoでの機能が明らかにされてきた.免疫系における研究が進み疾患との関連も浮かび上がったことから,治療標的としても注目される.
キメラ光受容体ネオクロムは進化の過程で2回生じた
和田正三
多様な生物界には,進化的な起源はまったく異なるものの,構造も機能も同じという蛋白質が存在する可能性がある.シダと藻類から,そのように独立して生じたキメラ光受容体がみつかった.その発見の経緯を概説する.
細胞質分裂の開始における微小管のはたらき
茂木文夫・杉本亜砂子
細胞分裂においては,最終的に赤道面で分裂溝が形成され細胞質が二分される.その分裂溝の位置を決めるため,紡錘体微小管が複数のメカニズムを協調させて低分子量G蛋白質Rhoを制御していることがわかってきた.
インフルエンザウイルスの選択的ゲノムパッケージング機構
村本裕紀子・野田岳志・河岡義裕
インフルエンザウイルス発見以来,8本に分かれたゲノムRNAがどのようにウイルス粒子に取り込まれるのか,そのパッケージング機構は謎であった.しかし最近,ゲノムが選択的に取り込まれるのがはじめて示された.
ドーパミンD2受容体の新しい細胞内シグナル伝達系と統合失調症
福永浩司・竹内有輔
ドーパミン受容体と統合失調症との関連は明らかであるが,その詳細は不明である.そのサブタイプのひとつには不飽和脂肪酸の取り込みにかかわる新規蛋白質が特異的に結合し,新たなシグナル伝達系として注目される.
いまさら?いまこそ? 部位特異的変異導入キット
Mutan(R)-K GeneEditorTM Site-Directed Mutagenesis System
QuikChange(R) Site-Directed Mutagenesis Kit
シリーズ開始にあたって
幹細胞生物学の基本的概念
丹羽仁史
幹細胞は自己複製能と分化能をあわせもつ細胞として定義されるが,現在,多くの関心と期待がよせられている幹細胞生物学には,ほかにも特有の概念・定義が存在する.連載の導入として,これらの概念につき解説する.
グルタチオン代謝から糖鎖生物学へ
谷口直之
哺乳類での画期的な遺伝子ノックダウン法
飲んで効くRNAi
時差ボケのひどいハエ
光シグナルを体内時計に伝達するしくみ
食欲を制御するキナーゼmTOR
一酸化炭素は善なのか悪なのか
一酸化炭素の抗炎症(防護)作用とアポトーシス促進(障害)作用
骨髄由来の卵母細胞は存在するのか?
抗体医薬の組合せで腫瘍を消失させた
癌細胞へのアポトーシス誘導と免疫効果のダブルパンチ
ミトコンドリアを壊すBaxの構造
立体構造を変えなくてもBaxはミトコンドリア機能不全を誘導できる
関口耕平(ベルギー)
研究の森の中から
泣いて“馬食”を切る
鈴木邦彦
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