PROTEIN, NUCLEIC ACID AND
ENZYME |
VOL.51 NO.8 2006 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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神経特異的転写抑制因子NRSF/RESTとコリプレッサーSin3との複合体構造
野村 充・西村善文
神経機能に不可欠な遺伝子群の発現制御において中心的な役割を果たしているNRFS/RESTにつき,転写抑制機構を原子レベルで解明するため,転写コリプレッサーであるSin3との複合体の構造解析を行った.
花の発生のしくみの保存性と多様性
イネ科植物による進化発生学へのアプローチ
平野博之
シロイヌナズナにおいて花の発生を制御するABCモデルは,花の構造が特殊化したイネ科植物でもあてはまるのだろうか.両者の比較からうかびあがった機能の保存性と,それぞれに特有の遺伝子のはたらきを紹介する.
温故知新:光中断実験から光周性による開花の分子機構に迫る
石川 亮・横井修司・島本 功
短日植物の開花に必要な長い暗期中に短時間の光を与えると,開花が阻害される.この光中断の現象について分子レベルでの解明が進み,開花遅延の原因が解明され,イネにおける開花の分子機構が明らかになりつつある.
早期老化症の治療薬
Hayleyちゃん,長生きできるかもしれないよ!
BDNFが気分障害を促進する
気分障害モデルマウスを用いた新しい脳内メカニズム
ルシフェリン-ルシフェラーゼの発光
色を変える原理がわかった
核膜のトンネルは両側から新しく掘られる
ペプチドの効率的な経皮投与法の開発
インスリンは“打つ”から,“吸う”,そして“貼る”時代に
インスリン抵抗性の原因となる活性酸素種
抗酸化物質が新たなインスリン抵抗性治療薬になる?
2つのシグナル転換
キナーゼ→アポトーシス関連分子とキナーゼ→蛋白質分解
高血圧とTGF-βとの接点
細胞外マトリックス蛋白質Emilin1の機能
低酸素により誘導される癌の転移にリシルオキシダーゼは必須である
DNAの酸化と生物の防御戦略
研究仲間とセンチメンタルジャーニー
米井脩治
黒川正則先生を偲んで
芳賀達也
神経シナプス可塑性における局所的翻訳の制御機構
椎名伸之・徳永万喜洋
神経シナプスの長期的可塑性には,そのシナプスにおける局所的な翻訳が必要とされる.最近,新しいRNA結合蛋白質RNG105が,局所的翻訳制御と神経シナプス回路形成に重要であることが明らかになりつつある.
人工RNA触媒創製の新手法
de novoデザインと進化分子工学の融合
井川善也
de novoデザインと進化分子工学という2つの方法を融合して人口RNA触媒を創製するdesign & selection法を開発した.創製されたRNA触媒は従来の方法では得られない優れた特性を示す。
大腸菌細胞分化の遺伝子発現カスケード
“細胞個性学”の幕開け
石浜 明
自然界の細菌は社会構造を形成していて,細胞ごとに役割分担がある.定常期移行過程の大腸菌を均質細胞集団に分画・解析することに成功し,単一細胞解析系の開発がはじまった.“細胞個性学”にむけた第一歩である.
大腸菌定常期に出現する100Sリボソームの構造と機能
和田 明・吉田秀司・上田雅美
大腸菌のリボソームは,定常期では不活性な沈降係数100Sの構造をとるが,新鮮な培地に移すと活性のある70Sの構造となり対数期に入る.この70S-100S相互転換は環境変化に応答し蛋白質合成を制御する.
蛋白質の効率的機能を支えるメカニズム
蛋白質のエネルギー地形とダイナミクス
城地保昌・北尾彰朗
蛋白質が効率よく機能するしくみを明らかにすれば,そのダイナミクスを理解する必要がある.蛋白質のエネルギー地形を的確にとらえることにより,これまで謎であった蛋白質ボゾンピークの期限が明らかになった。
DNA調製――キット黎明期から現在
HiSpeed Plasmid Kit
PureYieldTM Plasmid Midiprep System
NucleoBond PC
研究の森の中から
二極化社会における科学
矢原一郎
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
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