PROTEIN, NUCLEIC ACID AND
ENZYME |
VOL.51 NO.1 2006 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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動原体-微小管結合の分子機構
田中耕三・田中智之
分裂期における染色体分配には,動原体と微小管とが正しく相互作用することが重要である.出芽酵母にて動原体と微小管の結合を可視化することで,この過程の分子機構が明らかになった.最近の知見を中心に概説する.
細胞老化による癌抑制 老化と癌化の接点
杉本昌隆・高橋暁子・原 英二
不可逆的に増殖停止状態となる細胞老化は,個体老化や癌抑制にはたらく可能性が示されていたが,これまでは生体内で起こっている証拠がなかった.細胞老化の癌抑制機構としての重要性をとおし,癌と老化の接点に迫る.
膜電位を感じて活性を変化させるイノシトールリン脂質脱リン酸化酵素
岡村康司・村田喜理・岩崎広英・佐々木真理
ホヤゲノムの解析から,イオンチャネル様電位センサーとイノシトールリン脂質ホスファターゼの構造をあわせもち,膜電位に依存して酵素の活性が変化する新しい膜蛋白質が同定された.膜電位の新たな役割を考察する.
センダイウイルス工学の展開
永井美之・加藤 篤・井上 誠
わが国におけるセンダイウイルス研究は,その発見から現在まで,つねに世界のウイルス学をリードし新しい知見を生み出してきた.センダイウイルス遺伝子操作の誕生から事業化までを,基礎と応用の両面から解説する.
分枝形成による植物のかたちづくり
経塚淳子
植物は分裂組織をつくり続け,新たな分枝を形成することによって独自の形態となる.最近,分枝において特異的に機能する遺伝子が同定され,これらが作物の栽培化や収量性にも重要であることが明らかとなりつつある.
2005年ノーベル医学・生理学賞
ピロリ菌研究にノーベル賞が授与されたことの意義
藤岡利生
第78回 日本生化学会大会 モーニングレクチャー
発生学は終わったのか?
生化学・分子生物学から俯瞰した進化生物学の行方
公募・大学院 他 掲載申込み
PNEメール配信
核-細胞質間を行き来するtRNA
吉久 徹
真核生物のtRNAは,核での転写・成熟化ののち,細胞質に運ばれそこで一生を終えるものと思われていたが,実際はもっと複雑であった.最近,tRNAは核と細胞質を行き来していることが明らかとなったのである.
RNAiに依存するヘテロクロマチン構築におけるRNAポリメラーゼIIの役割
村上洋太
RNAiとヘテロクロマチンの遺伝子発現抑制系は,これまでまったく独立した経路と考えられてきたが,実は密接にかかわっており,その交点でRNAポリメラーゼIIが重要なはたらきをしていることが明らかとなった.
ゲノムベクターを用いたゲノム丸ごとクローニング
板谷光泰・柘植謙爾・小泉真貴・藤田京子
ゲノムは巨大なため,これまで丸ごと扱う方法はなかった.しかし,新しいゲノムベクターの開発により組換えゲノムを取り扱えるようになり,遺伝子の集積体としてではなく,ゲノムをデザインすることが可能になった.
小脳GABA作動性神経細胞の発生機構
小脳皮質完全欠失マウスから得られたもの
星野幹雄
小脳皮質を完全に欠失し,運動失調様症状を示しながらも寿命を全うするマウス突然変異体の解析から,膵臓での機能が知られるPtf1a遺伝子が小脳GABA作動性神経細胞の誕生をつかさどることが明らかにされた.
はてなの鞭毛虫
植物と思えば動物,動物と思えば植物
ドーパミンがパーキンを化学修飾して不活性化する
蛋白質の設計に構造情報は必要ないのか?
蛋白質のde novo立体構造予測がうまくいく理由
カルニチンはハラキリを抑制してゲンタマイシンの耳毒性を防ぐ
フコースと肺気腫の関係
フコース転移酵素の欠損によるTGFβ1シグナルの異常
サイエンス in カナダ
伊倉光彦
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
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