PROTEIN, NUCLEIC ACID AND
ENZYME |
VOL.50 NO.13 2005 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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脊椎動物の左右非対称性形成機構
川上泰彦
脊椎動物は,外見は左右対称だが内部の臓器は著しい左右非対称を示す.この左右非対称性はどのように形成されるのだろうか? 最新のデータを基にそのメカニズムを検証し,骨格などの対称性維持との関連を解説する.
染色体:生命を担う驚異の構造
前島一博
染色体は,長いDNAをコンパクトに凝縮し,複製された遺伝情報を2つの娘細胞に正確に分配するのに必須の構造体である.染色体研究の歴史をさかのぼり,これまでどのようなアプローチがなされてきたかを振り返る.
交連神経細胞の運命決定機構
斎藤哲一郎
神経細胞はプロニューラル因子の働きにより分化を開始する.最近,モデル神経である交連神経細胞においてプロニューラル因子が直接制御する遺伝子がみつかり,その機能解析から神経細胞の運命決定が明らかになった.
生細胞への複数種cDNAの共導入と発現量の制御
今本文男・曽根岳史・矢幡一英・佐々木ゆかり・高木昌俊・前島一博・今本尚子
一分子のベクター上に複数のcDNAを並べて構築し,これを染色体上の特定位置へ組み込むことにより,複数種の遺伝子を同時に,同じコピー数で生細胞内へ導入することが可能となった.さまざまな実験例を紹介する.
地殻内微生物圏と熱水活動
地球最後のフロンティアの微生物が語る地球と生命の共進化
高井 研
深海熱水活動域および地中深い地殻内にも巨大な微生物圏が存在することが明らかになってきた.これらが微生物の分布や動態を考えるのに大きな役割を果たすという地球生命観を紹介し,地球と生命の共進化を考察する.
内在性リガンドの結合様式からみた核内受容体PPARγの活性化機構
白木琢磨・神谷成敏・陣上久人
核内受容体PPARγはさまざまなリガンドと結合して活性化するが,その内在性リガンドについてはベールに包まれていた.今回,構造解析によって,PPARγは内在性リガンドと共有結合することが明らかとなった.
パルミトイル化脂質修飾をつかさどる新規DHHC蛋白質ファミリー
PSD-95のパルミトイル化によるシナプス機能の制御
深田優子・深田正紀
代表的な脂質修飾であるパルミトイル化は,長らくその責任酵素が不明であったため,ほかの翻訳後修飾に比べ解析が難航していた.最近,責任酵素群が発見され,シナプス機能制御などその機能が明らかになりつつある.
モデル生物 細胞性粘菌のゲノム解析
漆原秀子
動物と植物,単細胞と多細胞の中間的性質を示す細胞性粘菌ゲノムの解読が終了した.ヒトとの高い相同性,ショウジョウバエに近い遺伝子数,多くの遺伝子ファミリーとくり返し配列をもつそのゲノムは,何を語るのか.
老化と癌抑制遺伝子
p53は早老症候群にも関与していた
遺伝子発現の確率論的制御
同一遺伝子集団の同一環境下における表現型多型の出現機序
γセクレターゼの基質認識機構
ニカストリンが基質のN末端αアミノ基を認識する
マトリックスメタロプロテアーゼは活性酸素を生成しDNA障害を起こす
成長円錐の退縮にはRhoAの生合成が必要である
スフィンゴシン1-リン酸の2つの運命
スフィンゴシンキナーゼの役割
戦略的基礎創薬科学
東京大学大学院薬学系研究科 生命薬学専攻
細胞系譜制御研究教育ユニットの構築
熊本大学 発生医学研究センター
構造生物学を軸とした分子生命科学の展開
兵庫県立大学大学院生命理学研究科 生命科学専攻
放射光生命科学研究
立命館大学大学院理工学研究科 総合理工学専攻
KandinskyとSchonberg アメリカの友人との議論
鈴木邦彦
第17回 高遠・分子細胞生物学シンポジウム
「細胞生物学のカッティングエッジ」
戎家美紀
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