PROTEIN, NUCLEIC ACID AND
ENZYME |
VOL.50 NO.11 2005 |
|
9
|
A4変型判 100ページ T1105941091588
|
ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
|
|
受精はどこまでわかったか?
井上直和・山口 亮・伊川正人
生命の始まりともいえる受精現象は古くから研究されてきた.形態学や生理学的解析に遺伝子組換え動物を用いた分子生物学的解析が加わることでどのような進展をとげたのか,また,今後の発展に何が必要か解説する.
加齢疾患を抑制するプロリン異性化酵素Pin1
内田隆史・J. Fanghaenel・内田千代子・L. Ostroff
蛋白質フォールディングを触媒する酵素Pin1は,癌や神経変性疾患などの発症を抑制していることがノックアウトマウスの解析から明らかとなった.これら疾患の治療や予防に重要なPin1の機能について概説する.
転写制御蛋白質がひき起こすアンチターミネーションの分子基盤
水野 洋・T. Kumarevel・P. K. R. Kumar
活性化された転写制御蛋白質HutPが転写終結部分のmRNAに結合すると三角形構造に変化する.この構造変化により転写終結が解除され,下流mRNAの転写続行に導くアンチターミネーション形成機構を紹介する.
ゲノムを維持する組換え酵素の一分子生化学
半田直史
一分子レベルでの生体分子解析は,多分子をあつかう解析では得ることのできない新しい知見をもたらす.ゲノム維持や相同組換えに重要な酵素の動きを明らかにし,それを認識するDNA配列との相互作用を視覚化した.
単分子スペックル顕微鏡によるアクチン生化学の一分子イメージング
東田知陽・三好拓志・渡邊直樹
アクチン重合は細胞形態変化を駆動力とする.蛍光一分子を可視化する単分子イメージングにより,ForminファミリーやArp2/3複合体,キャッピングプロテインが細胞内アクチンと反応する姿がとらえられた.
生理活性脂質スフィンゴシン1-リン酸の機能と代謝
木原章雄・岩城壮一郎・五十嵐靖之
スフィンゴ脂質は多様な生理機能をもち,その代謝産物には生理活性物質としてシグナル伝達にかかわるものがある.なかでもスフィンゴシン1-リン酸は血管系および免疫系で重要な役割をもつことが明らかとなっている.
構造解析から明らかになったβバレル蛋白質のさまざまな生物機能
茂木立志
βバレルはヘアピン状逆平行β鎖が並んだ筒状の蛋白質構造であり,輸送体,酵素,分子ふるい,基質選択的チャネルなど,さまざまな生物機能において活用されている.βバレル蛋白質の構造解析と機能について解説する.
難培養性微生物ゲノムへの挑戦
共生細菌 Symbiobacterium thermophilum
上田賢志・別府輝彦
siRNAバーコードスクリーニング
RASシグナルの抑制に働く転写因子PITX1
ネクローシスも制御された死なのか?
抗癌剤感受性増強薬はネクローシス抑制薬であった
夜更かしはやっぱり肥満のもと?
時計遺伝子による糖・脂質代謝の制御
信頼:心の絆の分子背景
手をつなぐと,酵素反応も進む
酵素反応機構に対するパラダイムシフト
異常型プリオン蛋白質だけでは狂牛病にならない?
ヘモグロビンCによる赤血球表面の変化がマラリア耐性になる
細胞膜への未知なる道
SEC経路を通らない蛋白質輸送経路
アグリン>>>ニューレグリン
神経筋接合部形成での必要性
夢か幻か? わが学者人生をふり返って
品川日出夫
複合生物系応答機構の解析と農学的高度利用
筑波大学大学院生命環境科学研究科 生物機能科学専攻
システム生命科学:分子シグナル系の統合
名古屋大学大学院理学研究科 生命理学専攻
生体システムのダイナミクス
大阪大学大学院生命機能研究科
統合生命科学:ポストゲノム時代の生命高次機能の探究
九州大学大学院理学府 生物科学専攻
天然素材による抗感染症薬の創製と基盤研究
北里大学 北里生命科学研究所・大学院感染制御科学府
再生医療と倫理
矢原一郎
第58回 日本細胞生物学会大会 日本の中で世界に出会う
吉久 徹
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
|