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PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME VOL.50 NO.9 2005
    蛋白質 核酸 酵素

8

A4変型判 100ページ T1105941091588

ISSN 0039-9450 共立出版株式会社

 


 ■ 特集

ケミカルゲノミクスの誕生
編集:吉田 稔

ケミカルゲノミクスの誕生 化学が拓く生物学の世界
吉田 稔

天然由来のバイオプローブを用いたケミカルジェネティクスとケミカルゲノミクス
叶 直樹・清水史郎・臼井健郎・長田裕之

天然に由来する低分子化合物(バイオプローブ)は,その構造および生物活性の多様性から,ケミカルゲノミクス的研究にとって重要なツールとなる.

合成化合物ライブラリーによるケミカルゲノミクスの潮流
川添嘉徳・上杉志成

ケミカルゲノミクスでは,合成化合物ライブラリーの質が新規な生理活性化合物の創出の鍵を握っている.さまざまなライブラリーについて概説する.

NAD依存性脱アセチル化酵素の化学と生物学
Julian A. Simon/訳:平尾磨樹

さまざまな生命機能への関与が示唆されているNAD依存性脱アセチル化酵素の阻害剤の発見には,ケミカルジェネティクスが重要な役割を果たしてきた.

新しい血管新生阻害剤におけるケミカルゲノミクス
Ho Jeong Kwon/訳:掛谷秀昭

ケミカルゲノミクスは,癌などに対して血管新生阻害療法を行なう際それに適したリード化合物と標的蛋白質を見いだすのに,強力かつ魅力的な戦略である.

創薬研究におけるケミカルスペースの開拓
トランスクリプトーム解析と定量的プロテオーム解析の応用

大和隆志・小田吉哉

生命システムの理解や創薬に役立つ新たなケミカルスペースの開拓を目的に,トランスクリプトーム解析と定量的プロテオーム解析を応用した例を紹介する.

分裂酵母のゲノム情報を利用したケミカルゲノミクス
西村慎一・松山晃久・吉田 稔

分裂酵母のケミカルゲノミクスによって,ヒトなど高等真核生物にも共通し,また,ときには創薬にまで応用可能な知見が得られることが期待できる.

 ■ Review

ANP受容体の構造とシグナル伝達機構
回転メカニズムによるシグナル伝達

御園邦雄・小川治夫・ Yue Qiu・C.M.Ogata

心循環器系の調節に中心的な役割を果たすペプチドホルモンANPの生理活性は,2量体として作動する膜1回貫通型の受容体によってつかさどられる.このANP受容体のシグナル伝達機構を,分子生物学・構造生物学の手法で追究した.

 ■ 今月のKey Words

リバースケミカルジェネティクス 多様性指向型ライブラリーと標的
指向型ライブラリー/ランダムライブラリーとフォーカストライブラリー ハイスループットスクリーニング

 ■ Short Review

アクチン線維形成を助けるラチェット分子
FH2ドメインとアクチンの複合体の構造

大友崇紀・M.K.Rosen

Forminファミリー蛋白質のFH2ドメインはアクチン線維の核形成を促進するが,その伸長中,重合端に結合しつづけている.FH2ドメイン−アクチン複合体の構造解析から得たモデルは,線維伸長のメカニズムをうまく説明する.

 ■ Fraction Collector

オーキシン受容体はユビキチンリガーゼだった

実は似ていた ?! 
ショウジョウバエとマウスの表皮バリア形成

木も見て森も見る

神経伝達物質は細胞内の受容体にも直接作用する!
ニコチンは細胞内の未成熟受容体に結合して成熟を促進する

マラリア原虫のエピジェネティクス
接着分子の排他的転写調節機構

ノイズにもっと関心を!

OX40刺激はSurvivinを発現させT細胞のクローン増殖を誘導する

 ■ シリーズ 最終講義

ゲノムの壁 渾沌・仮説・挑戦
本庶 佑

 ■ シリーズ 21世紀COEプログラム

バイオナノテクノロジー基盤来来医工学
東北大学大学院工学研究科 バイオロボティクス専攻

生体情報の受容伝達と機能発現
群馬大学 生体調節研究所

蛋白質のシグナル伝達機能
神戸大学 バイオシグナル研究センター

生理活性ペプチドと生体システムの制御
宮崎大学大学院医学系研究科 生体制御系専攻

システム生物学による生命機能の理解と制御
慶應義塾大学大学院理工学研究科 基礎理工学専攻

 ■ リレーエッセイ 研究の森の中から

Impact Factorは裸の王様か?
鈴木邦彦

 ■ Book Review

 ■ Cuvette

 ■ 公募・大学院・アナウンスメント

 ■ 次号予告

 ■ 広告索引

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