PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.50 NO.8 2005 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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ミトコンドリアの融合と分裂を支配する分子たち
石原直忠・三原勝芳
ミトコンドリアの形態は融合と分裂のバランスにより調節されており,これは細胞機能の制御にも密接に関与している.ミトコンドリアのダイナミクスを制御する分子群の発見により,その分子メカニズムが明らかになりつつある.
酸化ストレスから細胞を守る酵素:MTH1
酸化ヌクレオチドの蓄積はミトコンドリア障害と細胞死をひき起こす
中別府雄作
酸化ストレスによるゲノム障害は,老化に伴う発癌や神経細胞変性などの原因のひとつである.酸化ヌクレオチド分解酵素であるMTH1は,核酸の酸化損傷による突然変異を抑制し,細胞を酸化ストレスから守る蛋白質である.
分泌腺細胞の開口放出の分子機構
多光子励起過程を用いた可視化解析によりみえてきたもの
根本知己
多光子励起過程を用いた2光子顕微鏡は,生細胞中で定量性の高い画像解析が可能となることから,さまざまな細胞機能の解析に使われるようになってきた.2光子顕微鏡法により明らかとなった.開口放出の分子機構を解説する.
二酸化炭素による転写調節機構
緑藻クラミドモナスのCO2濃縮機構
福澤秀哉・山野隆志
CO2濃度の変化に応じて遺伝子の誘導・抑制が切り替わるCO2濃縮機構は,CO2濃度感知やシグナル伝達の機構を解明するのに最適な現象である.緑藻クラミドモナスで発見されたCO2依存性転写調節因子を紹介する.
進化ゲノム学によるダーウィンの自殖モデルの検証
DNAから適応をさぐる
清水健太郎
複数個体のゲノム情報を利用して進化の解明を目指す進化ゲノム学と,分子遺伝学や生態学とを融合することによって,DNAレベルで適応を研究することが可能になりつつある.シロイヌナズナを用いた自殖性の進化を概説する.
神経疾患における高次クロマチンループ構造の破綻
Rett症候群の発症機序の解明
堀家慎一
Rett症候群は,メチル化CpG結合蛋白質MeCP2の変異が原因で発症する神経疾患である.MeCP2はクロマチンループ構造の形成に寄与しており,このダイナミックな構造が遺伝子発現を制御する機構が示された.
感染性プリオンの試験管内作製
“コッホの三原則”がプリオンで確認された
チャバネゴキブリの性フェロモンが解明される
効率的駆除法の開発に道
細胞内小器官ヒドロゲノソームの起源
水素を産出する嫌気性ミトコンドリアだった
メンデルもびっくり
シロイヌナズナでみられた隔世遺伝
JNK新規参入
寿命シグナルの交差点
SUMOの新しい挑戦?
新しい標的蛋白質の発見
原虫のオシリで働く切断酵素
細胞侵入期にはたらく膜プロテアーゼ
細胞周期の時空間的制御 体細胞から酵母へ
西本毅治
バイオテロ対策と研究規制
吉倉 廣
シリーズ開始にあたって
バイオとナノを融合する新生命科学拠点
北海道大学大学院理学研究科 生物科学専攻
生体シグナル伝達機構の領域横断的研究
東京大学大学院医学系研究科 機能生物学専攻
新世紀の食を担う植物バイオサイエンス
名古屋大学大学院生命農学研究科 生物機構・機能科学専攻
ヒト複合形質の遺伝要因とその制御分子探索
東海大学大学院医学研究科 先端医科学専攻
微生物共生系に基づく新しい資源利用開発
日本大学大学院生物資源科学研究科 応用生命科学専攻
研究者の顕示と謙譲
吉田賢右
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