PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.50 NO.7 2005 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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構造ゲノムプロジェクトの進展
編集:大島泰郎・中村春木
オーバービュー:タンパク3000プロジェクトの進展と世界の潮流
大島泰郎・中村春木
理化学研究所におけるプロジェクトの現状と今後の展望
横山茂之
理化学研究所が担当する網羅的解析プログラムでは,微生物由来蛋白質のX線解析による体系的解析と,ヒトやマウスの蛋白質のNMR解析による機能ドメイン解析を行なっていて,年間600をこえる構造解析が可能となっている.
蛋白質X線結晶構造解析手法の成熟
若槻壮市・加藤龍一・五十嵐教之・川崎政人・松垣直宏・平木雅彦・山田悠介
大学などの研究者が参画している個別的解析プログラムは,数的にも質的にも順調に進んでいる.その成果を支えているX線結晶構造解析の最新の手法について,技術開発を交えて紹介する.
NMRによる蛋白質構造解析
西村善文
真核生物由来の蛋白質は,天然変性状態をとる領域が多いためX線解析が困難であり,フレキシブルでランダムな領域が多くても解析が可能なNMRが有効である.また,NMRは薬物候補化合物の網羅的スクリーニングにも有効である.
蛋白質構造解析への産業界の取り組み
西島和三
新薬開発のためには,遺伝子産物である蛋白質の構造解析とその機能解明が必須である.製薬企業22社からなる蛋白質構造解析コンソーシアムとタンパク3000プロジェクトとの連携を含めて,現状とその展開を紹介する.
蛋白質の立体構造に基づいた薬物設計
松崎尹雄
網羅的な歪白質構造解析を創薬にいかに結びつけるのか? 筆者らの開発したde novo薬物設計法により新たな道が開かれつつある.薬物設計の歴史を概観するとともに,de
novo薬物設計法について解説する.
脊椎動物の脳の進化プロセス
ヤツメウナギ分子発生学からのヒント
村上安則・倉谷 滋
脊椎動物の神経系には,系統聞において多様性がみられる一方,共通した形態パターンが存在している.ナツメウナギの脳の発生プランの理解から脊椎動物の神経形態の進化過程を推測する.
造血幹細胞のニッチと自己複製制御機構
平尾 敦・新井文用・伊藤圭介・須田年生
これまで謎に包まれていた幹細胞の自己複製のメカニズムが明らかになった.環境因子による細胞周期制御の分子機構の解明,活性酵素の幹細胞特異的作用の発見など,幹細胞生物学の進歩に著しく貢献するであろう成果を紹介する.
レトロウイルス粒子内ゲノム2量体化機構の解析
櫻木淳一
レトロウイルスのゲノムが成熟ウイルス粒子内で2量体化している理由の解明は,ウイルス学の古典的命題であった.独自の系を用いた解析により,ウイルスのゲノム選別機構とその2量体化との密接な関連が示唆された.
小胞体に登場する千両役者
シャペロン活性をもつ糖転移酵素
ティラノサウルスのやわらかい血管
造血系幹細胞の老化を決定する遺伝子座
フローサイトメーターで未知の代謝系酵素遺伝子をクローニング
ファージ頭部へのDNA詰め込み力学
遊びも認知症対策!
白血球からのテザー形成過程
VII型コラーゲンは扁平上皮癌の敵か昧方か
トロントはシルクロード
伊倉光彦
男女共同参画のために
研究と子育ての両立:現状と問題点,改革への手がかり
日本生化学会男女共同参画討論会実行委員会
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
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