PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.49 NO.16 2004 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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なぜ今non-coding RNAなのか?
編集:塩見春彦
序
塩見春彦
総論:non-coding RNAによるゲノム情報発現の時空間制御
塩見春彦
ヒトでは転写されるゲノム情報の98%がnon-coding RNAだといわれている.これらnon-coding RNAになにができるのか? non-coding
RNAの研究からなにがみえてくるのか?
non-coding RNA:遺伝子発現と進化
白石英秋
non-coding RNAは転写・翻訳など遺伝子発現のさまざまなレベルで調節にかかわっている.生命活動の根本にしばしば登場するnon-coding
RNAは,どこから来てどこへ行こうとしているのか?
トランスクリプトームとnon-coding RNA
non-coding RNAは転写のノイズなのだろうか?
金井昭夫
完全長cDNA解析から数千種ものnon-coding RNAが見いだされた.もはやnon-coding RNAはセントラルドグマの例外とはいえない.蛋白質を介さない遺伝情報発現とはいかなるものなのか?
non-coding RNAが支配するエピジェネティックな遺伝子発現制御機構
影山裕二
ヘテロクロマチン形成やゲノム再編成など,染色体レベルの現象にもnon-coding RNAは機能している.non-coding RNAはこれらエピジェネティックな遺伝子発現制御にどう関与しているのか?
ミツバチをモデル生物とした分子行動生物学
竹内秀明・國枝武和・徳廣(澤田)美由紀・朴正敏・藤幸知子・久保健雄
ミツバチは社会性昆虫であり,多彩な社会性行動を示す.ミツバチ脳で領野選択的に発現する遺伝子や行動選択的に発現する遺伝子に関する研究を紹介し,ミツバチの分子社会生物学/社会遺伝学の現状と未来を展望する.
サイトカイニンシグナル伝達の分子機構と生物学的機能
上口智治
サイトカイニンは植物の生長と分化の鍵を握るホルモンであると,長きにわたり期待されてきた.最近の分子遺伝学的解析によるシグナル伝達経路の解明から,ようやくその受容機構と生物学的機能に光が当たりはじめた.
発生・代謝遺伝子として注目を浴びるフォークヘッド遺伝子
三浦直行
フォークヘッド遺伝子は生物の発生,組織の分化,細胞の運命決定,代謝調節にかかわっている.そして,細胞増殖,細胞死,細胞寿命にかかわるFoxO遺伝子は,シグナル伝達系の交差点としての役割を果たしている.
エピジェネティクス ゲノムインプリンティング 遺伝子量補正
RNAi miRNA non-coding RNA
ウイルス感染に応答した自然免疫誘導のメカニズム
米山光俊・藤田尚志
ウイルス感染に応答する自然免疫誘導メカニズムの全貌がみえてきた.筆者らが発見した細胞内でウイルス感染を検知する分子RIG-Iを中心に,ウイルス感染によるインターフェロン遺伝子の発現制御機構を解説する.
蛋白質凝集を予測するプログラム
フィブリン包囲網を突破する細菌
死んだまねして生き延びる細菌
耐性遺伝子によらない抗生物質抵抗性
神経栄養因子受容体TrkBは癌の転移を誘発する
免疫シナプスがT細胞分化を制御する
喘息における好酸球の役割
蛋白質ドメイン研究のための迅速なベクター構築法
天野剛志・合田名都子・廣明秀一
近年,特定の機能や活性をもつ蛋白質ドメインだけを発現させ,解析に用いることがよく行なわれる.筆者らが構築したベクターを用いると,全長蛋白質から安定なドメインを単離する際にかかる時間を大幅に短縮できる.
2004年度 総目次(巻末)
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