PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.49 NO.1 2004 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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ニコチン性アセチルコリン受容体の構造と機能
宮澤淳夫・藤吉好則
アセチルコリン受容体の原子レベルでの立体構造が,極低温電子顕微鏡を用いて解析された.この構造解析により,リガンドがイオンチャネルを開口させるチャネルゲーティングの分子機構が明らかになった.
インターロイキンの構造生物学
加藤善一郎・白川昌宏・近藤直実
現在までに多くのインターロイキンが発見されているが,その分子メカニズムを理解するには,従来の機能による分類のみでは十分ではない.蛋白質立体構造に基づく新たな分類を行なうことにより,受容体活性化の共通のメカニズムを理解するための新しい視野を導入する.
プロテインスプライシング反応の化学機構
水谷隆太・佐藤能雅・安楽泰宏
1つの遺伝子の産物ポリペプチドより,中央部インテインと,両端エクステインの連結体の2つの蛋白質を産出するプロテインスプライシングについて,その発見と研究の軌跡,反応機構の解明について紹介する.
日長による植物の開花制御
長日と短日を決める分子機構に迫る
横井修司・島本 功
植物が日長に応じて花を咲かせる分子メカニズムが長日・短日植物で明らかにされてきた.植物はキーとなる遺伝子セットの調節を変化させることで季節に応じて開花する仕組みをもっている.
大脳皮質脳室帯からの細胞移動
移動開始とFILIPによる負の制御
佐藤 真
脳室帯で生まれた神経細胞は,秩序ある旅立ちをして移動し大脳皮質を形づくる.脳室帯に発現する新規分子FILIPは,いわば細胞をマヒさせ,この旅立ちをコントロールしていることが明らかとなった.
代謝回路の発見者,クレブス
丸山工作
尿素回路とクエン酸回路の発見で,現代生化学の基礎を築いたハンス・クレブスは,常に研究上のアイデアがうずまいていて,その着眼の良さが大きな成果をもたらした.偶然を必然にするセレンディピティの発揮である.
予測できなかった遺伝子治療後の副作用
酵素を用いた組織解剖ナノテクノロジー
アルツハイマーよ,お前もか?
エネルギー問題の救世主R. ferrireducens
RuBisCOが秘めている昔の面影
正しい鍵を持っていますか?
根粒菌-宿主植物の特異性を決めるレセプターキナーゼ
膜を通過する
徐々に明らかにされる膜の介した輸送機構
2003年度 国際生物学賞
井上信也博士 シンヤスコープとともに半世紀
浜口幸久
シリーズを始めるにあたって
菅原秀明
(1)アジアにおけるバイオインフォマティクス
Vladimir Brusic/訳:高木良江,監訳:中村春木
バイオインフォマティクスの分野でアジア人研究者の活躍が著しく増加している.アジアの教養ある労働力と的確なインフラをもってすれば,バイオインフォマティクスはアジアの研究者にとって大きな発展を遂げる絶好の機会となろう.
(1)なぜ,いま特許なのか
石埜正穂
最近,大学などの研究の現場で特許が騒がれている.本シリーズでは,バイオ分野一般の基礎的な研究者の立場から,研究と特許の関係を巡る最近の諸問題について考えるための基本的な知識や論点を提供する.
生体内D-アミノ酸研究の発展
第8回アミノ酸および蛋白質国際会議から
阿部宏喜
BIOWEB(R)サービスに関するお問い合わせ: service@bioweb.ne.jp
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