PROTEIN, NUCLEIC ACID AND ENZYME |
VOL.48 NO.16 2003 |
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A4変型判 100ページ T1105941091588
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ISSN 0039-9450 共立出版株式会社
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特集 シグナル応答と転写制御の最前線
編集:加藤茂明
序論 加藤茂明
シグナル伝達とクロマチン制御
中川武弥・伊藤 敬
クロマチン構造の形成により遺伝子の転写は抑制され,転写の活性化にはクロマチンの再構築が必要である。イノシトールリン酸などのシグナル伝達物質がクロマチンの再構築を制御し,転写の調節を行なっていることがわかった.
STATによるサイトカインの転写制御
関根圭輔・金 經雲・宮島 篤
サイトカインのシグナル伝達の中心となるSTATとさまざまな分子との相互作用が明らかとなるにつれ,他のシグナルとのクロストークを分子レベルで説明することができるようになってきた.
トランスフォーミング増殖因子βによる転写制御
加藤光保
TGF-βのシグナル伝達分子であるSmadは,核に移行し多数の転写制御因子に結合してその活性を調節し,多彩な生体反応を制御している.このSmadの機能は,オーケストラの指揮者にたとえられる.
昆虫発生過程におけるホルモン制御による遺伝子カスケード
上田 均
昆虫の発生機構の理解,またホルモン制御のモデル系として,エクダイソンによる遺伝子発現の調節機構が解析され,転写因子がさまざまなタイミングで発現すること,また,その制御機構が明らかになってきている.
薬物異物と転写制御
三村純正・藤井義明
外来の薬物異物応答のシグナル伝達系では,AhRと3種類の核内レセプター(CAR, PXRおよびPPARα)が,それぞれ異なったシトクロムP450遺伝子の発現を制御している.
脂溶性ホルモン・ビタミンレセプターによる転写制御機構
加藤茂明
核内レセプターはステロイドホルモンなどの脂溶性活性生理物質をリガンドとし,グローバルな遺伝子発現制御因子である.核内レセプターを介したシグナル伝達分子機構についてその転写制御機能から概観する.
植物2次代謝産物の分子多様性を創出するIII型ポリケタイド合成酵素の生合成工学
阿部郁朗
多様な化学構造と生物活性を有する植物ポリケタイドの基本骨格構築にかかわるカルコン・スーパーファミリー酵素に関する研究は最近急展開を遂げつつある.
鋳型非依存性RNA合成酵素の分子機構,進化
tRNAを修復するCCA付加酵素
富田耕造・濡木 理
CCA付加酵素は唯一「核酸の鋳型の助けなしに定まった配列CCAを定まったプライマーtRNAの3’末端へ付加する」鋳型非依存性RNA合成酵素である.最近になってその特異性の分子機構および進化の一端が明らかにされつつある.
コラーゲン分子の起源
動物界からバクテリアへの贈り物
3量体のマジックを逆手にとる
TNFアンタゴニストの創製
NK細胞による新たな自己・非自己認識機構!?
両眼視のための条件
視神経の同側投射のメカニズム
衝動性とセロトニン・トランスポーター遺伝子多型
心理尺度(BIS)との対応
こんなところにも小胞体ストレスが
遺伝子発現プロファイルのデータ解析
加藤菊也・石井 信
マイクロアレイをはじめとする遺伝子発現プロファイルのデータ解析は,いわゆる一流誌に掲載されているものでも,正しいものは少数である.これまでの解析方法の問題点を指摘し,これからの研究の方向を示す.
蛋白質リフォールディングの救世主,アルギニン
荒川 力・勝山 巌・熊谷 泉・津本浩平
大腸菌を用いた組換え蛋白質の生産で封入体の形成が問題となることが多い.近年,アルギニンが封入体からの蛋白質再生や可溶化にきわめて有用であることが明らかになってきた.多彩な作用をもつアルギニンについて紹介する.
基本転写因子 クラスII遺伝子 ヒストンコード理論
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